2014年12月29日月曜日

【三線ism】 本年もありがとうございました!



さてみなさんこんにちは。

今年も左大文字流をご愛顧いただき、誠にありがとうございました。

三線・三味線のコード弾きに関しましては、今年も全国・海外からたくさんの方にお問い合わせいただき、いっそう輪が広がりました。

楽器製作のほうでは、10月頃から依頼が重なるようになり、特に後半製作依頼を下さった方には、かなり納期遅れが出てしまいました。重ねてお詫び申し上げます。


以前より、ブログに書いているのですが、昔は「工房」といって作業場所があったのですが、それが無くなってからは、仕事が終わって日没までの少しの時間を使って

 屋外で

作業をしています。そのため、雨が降ったり雪になったりすると、その日は作業ができなくなるため、日程がどんどん遅れていってしまうのです。


現在、楽器製作依頼については、最初に「1か月はかかると思います」とご返信しておりますが、上記の事情ですので、遅れることが多々予想されます。

(今年の場合は、秋ごろまでの依頼については遅れはありませんでしたが、来年も後半戦はどうなるかわかりません。あしからず)

特に楽器製作については、そんな状況なのでよろしくご理解くださいませ。


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さて、来年も三線・三味線のコード弾き活動は引き続き頑張ってゆくつもりですが、新楽器PocketRockの広報のほうも進めてゆきます。

いずれ、この楽器を使ってもっといろんなことがやりたいので、そのときをお楽しみに!


ではでは、よいお年を!





2014年12月13日土曜日

hideの新作「子ギャル」を聴きました! hideの楽曲とポップス性

 さてみなさんこんにちは

 ここのところしばらく、製作依頼を受けている楽器作りで忙しくしている左大文字です。

 
 ところで、大のX(エックス)ファンである弟に教えてもらってhideさんの新作が出ていることを知りました。


 hideさんが亡くなって早16年が過ぎようとしている今、ヴォーカルトラックをなんと


 YAMAHAのボーカロイド


技術をもって再現したというものすごい楽曲です。簡単に言えば、初音ミクのhideバージョンのすごいやつ!ってこと。


 hide「子ギャル」の特設サイト さんより
 http://cogal.hide-city.com/pc/


新曲はアルバム構成になっており、既発表曲のリマスター版もついているので、ちょっとしたベスト盤みたいになってます。


 X・XJAPAN・hide好きの方はもとより、「ボーカロイド版hideってどうなってるの?」に興味がある方はぜひ一度聴いてみてください。


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 ロック史におけるhideの功績と素晴らしさについては、すでに多くの方が論じておられますので私のような小さい存在に言えることはほとんどありませんが、コード弾き専門家としては、


hideの楽曲の「歌謡曲性・ポップス性」


については特筆すべきものがあろうと思います。


 基本的に、ハードロックやメタルな楽曲のコードというのは、これまでマイナー系であまり変化のない単調なものが多く採用されてきました。


 たいへん失礼な言い方をすれば、


AメロはずっとAmでいくぜベイベー


みたいなパターンもあるくらい、メタルでハードなロックのセカイは


「暗くて重くて、黒い」


感じが中心になるわけです。


 ところが、hideの楽曲は、曲調を変えればアイドルでも歌えそうなくらい、ポップス・歌謡曲寄りになっています。


 そこにバリバリのハードロックの音作りを重ねてくるものですから、なかなか他には真似できないオリジナルな音楽が飛び出してくる、という仕掛けですね。


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 たとえば「Tell me」のサビコードを見てみましょう。(移調しています)


 C G Am B♭ G  

 C E7 Am F G C


少し変化を加えながらのオーソドックスな5コードがベースになっていることがわかります。



「ever free」のAメロなんかはもっと簡単です。


 C Em Am F G

 C Em Am F G C


これもバリバリの基本コード構成ですね。



「RocketDive」のサビも基本形。

 C G Am Em F C G

 C G Am Em F G C


こんな感じ。



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 というわけでhideさんの曲は基本左大文字流とも相性バッチリなのですが、いずれ三線コードかなんかで実演してみたいと思います。












2014年12月9日火曜日

<日常>Bloggerさんの使い勝手 と "現在、あなたのブログには AdSense に承認されていません"について

さてみなさんこんにちは。


 普段、ずっとgoogleさんのbloggerを使っていて、そろそろ使い勝手もわかってきたのでメモ代わりに書いておきます。


 今まではyahoo!ブログさんがメインだったので(まだ併用してますが)、それとの違いを少々。



<同じようなところ>

 ブログそのものの書き方は、どちらもwebから見たまんまのスタイルで書けるので便利です。色の使い方、フォント大きさの選択などはbloggerのほうが少し制限があるようですが、あまり気にしません。

 画像や動画の貼り付けについても、どちらも問題なしだと思っています。

 
<大きく違うところ>

 記事の管理画面は全く違います。ヤフーブログのほうは、単純に記事が見たまま並んでいるだけですが、bloggerは記事がタイトルごとのリストになっているので管理し易かったり、


 昔書いた記事がどれくらい読まれていたり、反応があるのか


を知るにはめっちゃ便利です。

 当然、記事ごとの修正なんかも、わかりやすいのはbloggerさん。




<メリット>

 ヤフーブログは、ちまちまと改革されていて、昔とは使い勝手がちょこちょこ変わっているのですが、大きいポイントは広告や収益に関するシステムが


無くなって


しまったことかな。

 bloggerさんのほうは、「Google Adsense」が使えるので、収益に関するしくみも揃っています。


ただ、大事なこととして、「グーグルアドセンス」では、審査と承認があり、承認されていないブログでは収益化できません。


 ネットでもたくさん「質問」が転がっているのですが、いざadsenseに申請しようとしても



「現在、あなたのブログには AdSense に承認されていません。」



とボタンが押せない状態になってしまいます。


 解決策は、まだあまりネット上で誰も言及していないのですが、とても簡単です。


ズバリ!ブログ開設から約半年は承認されないので、待っていないといけないのです。


 もちろん、bloggerさんの規約を守っていることが前提ですが、私の場合は、ブログ開設からちょうど5か月で


”現在、あなたのブログには AdSense に承認されていません。”


の文字が消え、その後、数日でボタンが押せるようになりました。


(これまでは、この約半年判定が無かったみたいなので、どうして承認されないのか誰もよくわからなかったようです)


 もちろん、実はこのことはbloggerさんの説明にもちゃんと書いてあります。

”ウェブサイトの所有期間は 6 か月以上ですか。
中国やインドなどの一部の地域では、6 か月以上サイトを所有している必要があります。”

と明示されているのですが、中国やインドだけでなく日本もそうだ、ということなんですね。



 というわけで、blogger関係で困っている人向けの説明でした。






2014年12月7日日曜日

【三線ism】 森のギター製作講座 実施しました!



さてみなさんこんにちは

ちょっと報告が遅れましたが11月30日に「森のギター製作講座 第二回!」を無事実施してきました。






森のギターは、新楽器PocketRockとおなじシステムを持った「2弦の楽器」です。ウクレレで4弦、ギターで6弦もあるので、それに比較するとたった2弦しかないのでコードを押さえるのは簡単です。


森のギター製作講座では、キット化された部材から、ちっちゃなギターのような楽器を全部自分で作ります。




木工ボンドを使って胴やネックを組み立てたり、




糸のこを使って、自分の好きな形のサウンドホールを切り抜きます!




↑今回は旧タイプの「どんぶらこ」のような顔デザインを作られた方も!


子どもさんや女性の方も参加されましたので、木工作業に慣れていない!という人でもぜんぜん大丈夫です。


今年の製作イベントはこれで終了ですが、来年も実施すると思いますので、アナウンスをお待ちください。


2014年11月30日日曜日

森のギター製作講座 実施してきました!

 今日は、朝からイベントでした。

 今年最後の「手作り楽器イベント」だったのですが、雨も降らず暖かく、たいへん良かったです(^^


 丹波並木道中央公園さんでは、現在定番になりつつある森のギター製作講座。

 

 今日の参加者さんの作品から写真をチョイス! 


 四葉のクローバー型と、「しずく」型だそうです!

 いつもより人数が少なかったので、ゆったりと製作することができて楽しかったです。

 来年も、おそらく「夏休み中」にイベントが設定されることと思います。(夏休みの工作に出せるように、という配慮です(笑))


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  いつも、イベントをやるときには「広告と告知」については悩むのですが、今日も実際みなさんといっしょに作ってると、


「わたしも作りたい!次はいつやるんですか?」


という声が公園に遊びにきていた方からたくさん聞こえてきました。

 ところが、いざ実施日近くなっても、その方たちに「いよいよやりますよー」という告知がなかなかできないのが悩みの種(^^;


 私の身体が空いているときにイベントを設定したり、年間で数回のみ実施するので、「作ってみたい人」と「実際に実施する時」が合致しないことがあるようです。


 もう7年ちかくイベントをやっていますが、なかなか難しいものですね~。









 

2014年11月21日金曜日

【三線ism】 おしらせ 11月30日(日)森のギター製作講座やります



さてみなさんこんにちは


 以前から告知していましたが、直前なので再度ご案内。
 


 


 手作り2弦楽器


「森のギター製作講座」


が帰ってきます!第2回目! 


 実施日は  11月30日(日) 兵庫県立丹波並木道中央公園さんにて



 詳しいことや公式案内は上記参照してください!

  

 おおむね、朝から楽器を作って、お弁当の間にボンドが乾いて午後から演奏練習という流れです。

 2弦しかないので弾くのは簡単です。


 ぜひどうぞ~ 



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 <楽器づくり状況報告>

  えーっと、ありがたいことにたくさん製作依頼を受けておりまして、基本「お断り」をしないように心がけているため、かなり製作が詰まっております。


 当初予定1ヶ月くらいの納期をご案内するのですが、モノによっては遅れ気味になっていることもありますのでご了承ください。

 
 時間を割いて、確実に進行しておりますので、楽器ご依頼の方は、安心してお待ちください。

 鋭意努力の最中でございます!





 

2014年11月19日水曜日

おしらせ  11月30日(日)森のギター製作講座やりますよ~

 以前より告知しておりましたが、直前になっての再度のおしらせです。


手作り2弦楽器


「森のギター製作講座」


が帰ってきます!第2回目!


 実施日は  11月30日(日) 兵庫県立丹波並木道中央公園さんにて

 http://www.hyogo-park.or.jp/tanba/contents/news/index.php?mode=view&cd=4452


 詳しいことや公式案内は上記参照してください!

  

 おおむね、朝から楽器を作って、お弁当の間にボンドが乾いて午後から演奏練習という流れです。

 2弦しかないので弾くのは簡単です。


 ぜひどうぞ~

 


2014年11月12日水曜日

吉澤嘉代子さんにハマっております

 さてみなさんこんにちは


 ふだん、特にJ-POPについては「三線コード弾き」のからみもあって、広く浅くまんべんなく網羅するように心がけているので、誰か特定のミュージシャンについて取り上げることは少ないのですが、最近は珍しく1人のアーチストにはまっております(^^


 その左大文字がLOVEな相手、というのは


「吉澤嘉代子」さん


とおっしゃる方で、ご存知の方はすでにチェック済みかもしれません。



 吉澤嘉代子さんのサイト




つい先日、新譜のミニアルバム「幻倶楽部」が出たところなのですが、左大文字は、「これは!」と思った方のCDは全部買うのが趣味なので、たいていは、現存するCDを全部買いに走ります。



ちなみに、これまで「全部買い」に走った左大文字一押しのアーチスト群は以下の通り。


「嘉門達夫」さん

「ジプシーキングス」さん

「アストル・ピアソラ」さん

「上々台風」さん

「ミドリカワ書房」さん

「吉澤嘉代子」さん


・・・うーん。偏ってるなあ。偏りすぎてて、すでにわけわからん。基本ラテンとお笑い臭が漂う人が好きなようです。


 もちろん、単発でも様々な方のCDは買ってきたのですが、ほぼ8~9割方のコレクションをしてるのは、上記の方々でしょうか。


 ああいうCDを聴いていると、左大文字が出来上がるそうです(笑)




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 というわけで、現在大ファンになっている吉澤さんに話を戻しましょう。


 何がいいか?って、そりゃもう。コード進行の定番の塊みたいなヤマハサウンドです。


 何を言ってるのかさっぱりわからないと思いますが、私幼少期からヤマハ音楽教室でエレクトーンを習っていた関係で、ベタで王道で、あまり横道にそれていないコードサウンドが体に染み付いているわけです。


 80年代以降、すべてのミュージシャンはこれらの呪縛から逃れようと、ちょっと変わったコードを使ってみたり、コード進行をいかにカッコよく変化させられるか、みたいなことに命を懸けてきたわけですが、吉澤嘉代子さんの楽曲は、いわば原点に近い、というか。とにかくベタなんです。


 それがあまりにも心地よいので、ファンになってしまいました。


 

 というわけで、吉澤嘉代子入門には、もっとも初期のミニアルバム「魔女図鑑」(インディーズ)がお勧めなのですが、なんせ去年出たばかりなのにもう廃盤で



 ネット中を探しまくってようやく1枚ゲット


した次第です。


 たぶん、みなさんの力では、定価での新品購入は無理だと思います。アマゾンで中古が高く売られてたりしますが・・・・。


 それくらい苦労して手に入れた「魔女図鑑」ですが、youtubeでほぼ全部聴けるのでコレクター以外はyoutubeで我慢しましょう(^^;;




 というわけで、左大文字がお送りする吉澤嘉代子ベスト5はこちら。


<第一位> 左大文字が泣く曲。メロディがいい!



 メジャーとマイナーの使い方が、ベーシックだけどくせになる名曲だと思います。歌詞については、私男性なので共感できる部分はあまりないのですが、メロディはドンぴしゃ。



<第二位> 吉澤サウンドがもっとも理解できる曲。



 どノーマルなコード進行、という意味合いや、ヤマハ的楽曲という意味がよくわかってもらえる一曲だと思います。男子でいえば、ハイロウズ・クロマニヨンズあたりの「ど直球ノーマルコード」を女子が書くとこうなる、という感じでしょうか?



<第三位> 代表曲を知っておくのも悪くない!


 たいていの人が吉澤さんを知るきっかけになる”迷曲”ですね。このジャンルを極めると嘉門達夫さんになってしまいます。(『哀愁の黒乳首』参照)

 しかし、これが吉澤サウンドだと思ってはいけませんよ。



<第四位> 左大文字がツボな曲。これもメロディで選抜。



 第一位とおなじく、左大文字が好きそうなメロディにてチョイス。そうです。左大文字はロマンチストなのです(笑)



<第五位> 吉澤サウンドがさらに理解できる曲。


 個人的には、吉澤嘉代子さんの中で、一番の名曲だと思いますが、あえてトリに持ってきました。これに敵うサビはありません。歌詞ともピッタリあっています。


 専門的なことをいえば、Aメロからサビ以外までは、クセがあるので好き嫌いが分かれると思います。

 しかし、サビのみに関していえば、パンクロック級のストレートパンチで、たいへんすばらしい!



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<番外編> ミドリカワ書房さんと聞き比べてほしい。同じテーマで揃えてみました!



 ↑ こちらはミドリカワ書房の味付け。




↑ こちらは吉澤嘉代子版。


 どちらも根っこで言いたいことはほぼ一緒なのですが、ミドリカワ解釈と吉澤解釈がそれぞれ、キテレツな方向に分離していて面白いです。


 



 というわけで、左大文字一押しの吉澤嘉代子さんを、どうかみんなで応援してくださいね。




2014年11月10日月曜日

【三線ism】 新曲アップ 『光るなら』 Goose house



 さてみなさんこんにちは

 最近はなかなか小忙しくて、youtube動画のアップができないんですが、それでも時間を見つけて新曲を弾きました。



まずは、三線バージョンから。

 『四月は君の嘘』というアニメの主題歌、「光るなら」です。

 三線では半音4つ分上げていますので、かなりハイテンションになっています。通常だったら、カポをつけて弾くことも多いのですが、今回は、ギリギリ状態がどんな風になるのか試したかったので、カポなしで弾きました。


 弦の張力を考えると、チューニングで全音(半音2つ)上げて、かつカポ2にしてもおなじ半音4上げになるので、そちらのほうがいいかもしれません。



 疾走感のある曲なので、ジャカジャカいってます。







 おなじ曲をPocketRockでも弾きました。こちらも、三線とおなじキーに合わせてあります。ポケットロックはもともとキーが高いので、弦張に関してはこっちは問題なしです。


 PocketRockも勢いでジャカジャカいってるのですが、細かいことを言えば、「E」と「Em」などが構造上おなじ押さえ方になっているので、ちょっとコード感があっさり目かな。



 しかし、かるーくコード弾きをするには最適の楽器です。



新曲アップ 『光るなら』 Goose house

 最近はなかなか小忙しくて、youtube動画のアップができないんですが、それでも時間を見つけて新曲を弾きました。


 
 まずは、三線バージョンから。

 『四月は君の嘘』というアニメの主題歌、「光るなら」です。

 三線では半音4つ分上げていますので、かなりハイテンションになっています。通常だったら、カポをつけて弾くことも多いのですが、今回は、ギリギリ状態がどんな風になるのか試したかったので、カポなしで弾きました。


 弦の張力を考えると、チューニングで全音(半音2つ)上げて、かつカポ2にしてもおなじ半音4上げになるので、そちらのほうがいいかもしれません。



 疾走感のある曲なので、ジャカジャカいってます。



 

 おなじ曲をPocketRockでも弾きました。こちらも、三線とおなじキーに合わせてあります。ポケットロックはもともとキーが高いので、弦張に関してはこっちは問題なしです。


 PocketRockも勢いでジャカジャカいってるのですが、細かいことを言えば、「E」と「Em」などが構造上おなじ押さえ方になっているので、ちょっとコード感があっさり目かな。



 しかし、かるーくコード弾きをするには最適の楽器です。



2014年11月8日土曜日

【なっとく!左大文字流コード塾】”純情コード進行”と”小悪魔コード進行”

 最近、特にJ-POPにおける「コード進行の妙」について考えるのが小さなブームになっていて、その火付け役といえば、「亀田誠治」さんと「マキタスポーツ」さんではないでしょうか?

 この”コード進行”とはなかなか面白いもので、捉え方によっては


『ヒット曲には共通したコード進行がある?!』


みたいに肯定的な見方もあれば、


『Jpopはパクリだらけだ』


みたいな否定的な見方もできるわけです。




 まあ、左大文字の個人的見解としては「ある程度”当たる・ヒットする”コード進行は共通してくる」という感じなので、当方でお届けしている左大文字流三線・三味線コード奏法のテキストでは、


『王道進行』『小室進行』『カノン進行』など


についてざっくり解説するとともに、ある程度パターン化してコードを捉えるようなお話をしております。


==========

 中でも、ちょっと面白かったのは、NHK Eテレで放映されている「亀田音楽専門学校」で取り上げられた


「純情コード進行」「小悪魔コード進行」


といったお話。まあ、名称は勝手につけられたものなのですが、その理論は面白いです。



『亀田音楽専門学校 SEASON 2』 10月30日放送分まとめ
http://realsound.jp/2014/10/post-1655.html



『亀田音楽専門学校 SEASON 2』 11月7日放送分まとめ
http://realsound.jp/2014/11/post-1712.html




ここまでの2回では、

「C→G/B→Am→Em/G→F→C/E→Dm→G」(純情コード進行)

「F→G(G/F)→Em→Am」(小悪魔コード進行」


が取り上げられていたのですが、特に上のなんかは、完全にカノン進行の変形に相当します。


 亀田さんの解説だと、カノン進行(オリジナル)は堅くて、純情のほうがまろやかになっており、それは日本人作曲者がいろいろと改造して生み出してきた成果だとされていました。



 左大文字的には、この話の全体像が「面白く」て仕方ありません(^^


 というのも、悪い意味でいえば「カノン進行」などの定番フレーズは、やっぱり聴く者にとってキモチよかったりわかりやすかったりして、「どノーマル」なわけです。

 しかし作曲者は、できるだけ「自分らしく」イジリたいわけです。ちょこっと変えてみたいのです。



 この定番ヒットの法則と、イジリたいの法則が絡み合って、いくつものヒット曲が生まれてゆく、というのが事実に近いわけで、単純に「ベースはカノンだからパクリだ」とは言えないわけですね。


 むしろ、ど定番を極力避けるようにすれば「わけのわからん現代音楽」みたいなのにどんどん寄ってしまうので、それはもはや「ポピュラー」ではなくなってしまいます。



 その”妙”こそが、現代歌謡曲作家のツボなのでしょう。




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 左大文字流でコードを起こすときには、なにせ3和音に絞り込むので、「ど定番」のほうに戻す作業をしています。


 この曲、このメロディのもっともシンプルな形は何か?!


ということを主眼に置くと、やっぱりベースになっている「定番のコード進行」を抽出せざるをえません。


 まあ、三線でコードを弾くこと自体がイレギュラーなので(笑)、より複雑なコード進行なんてそこまで要求しないわけで。




 というわけで、コードやポップスにまつわるお話を【なっとく!左大文字流コード塾】と題してちょこちょここのブログでも書いてゆきますので、よろしくお願いします。





2014年11月3日月曜日

【三線ism】 三線コード ~リクエスト楽譜アップしています~



さてみなさんこんにちは。

あっという間に11月になってしまいました。現在、楽器製作の依頼を複数受けておりまして、楽曲のアップのほうがあまり進んでいません。

その代わりに、PocketRock向けに、リクエストがあった楽曲の譜面をいくつか掲載しています。

Bloggerのほうに上げていますので、必要な方はご覧おきくださいませ。


はじめてのチュウ
http://sanshinism34.blogspot.jp/2014/10/pocketrock.html

 少年時代
http://sanshinism34.blogspot.jp/2014/10/pocketrock_28.html

明日があるさ
 http://sanshinism34.blogspot.jp/2014/10/pocketrock_29.html

上を向いて歩こう
http://sanshinism34.blogspot.jp/2014/10/pocketrock_30.html

ハッピーバスディトゥーユー
http://sanshinism34.blogspot.jp/2014/11/pocketrock.html


==========

さて、11月です。11月30日(日)に森のギター製作講座を実施します!

http://www.hyogo-park.or.jp/tanba/contents/news/index.php?mode=view&cd=4452


詳細はリンク先をご覧くださいませ!

数多くの参加をお待ちしております!


2014年11月1日土曜日

<新楽器PocketRock倶楽部> リクエスト楽譜『ハッピーバースデートゥーユー』 コード譜付き

 リクエスト楽譜の最後は、定番ですがハッピーバースデートゥーユーです。



 <Aメロ>

 C  G  G  C

 C  F


 F  C  G  C



==========

 おお、めちゃくちゃ簡単ですな~。


 参考楽譜は、こちらを採用

 http://www.ufret.jp/song.php?data=1954

2014年10月30日木曜日

<新楽器PocketRock倶楽部> リクエスト楽譜『上を向いて歩こう』 コード譜付き

 前回に引き続いて、坂本九さんの『上を向いて歩こう』のコードを起してみました。



<前奏>

 F  G  C

<Aメロ>

 C  Am  C  Am

 C  Em  Am  G

 C  Dm  F  E

 C  Em  Dm  C

<Bメロ>

 F  C  Fm  C  D  G


わかりやすくまとめたつもりですが、ちょっと切り替えがややこしい箇所があります。

参考楽譜はこちら

http://www.ufret.jp/song.php?data=984




 

2014年10月29日水曜日

<新楽器PocketRock倶楽部> リクエスト楽譜『明日があるさ』 コード譜付き

 ジョージアのCMでリバイバルして有名になった、坂本九さんの「明日があるさ」のコードです。


 ”明日があるさ”


 
<前奏>

F  G  C

<Aメロ>

C  C  F  C

E  Am  D  G

C  C  F (Fm)

C  G  C


<サビ>

C  C  F (Fm)  C  G  C



☆FmのところはFのままでもいけます。

2014年10月28日火曜日

<新楽器PocketRock倶楽部> リクエスト楽譜『少年時代』 コード譜付き

 「酒のつまみにポケットロック」こと、新楽器PocketRockの練習講座、リクエスト楽譜の第二弾は井上陽水さんの”少年時代”です。



 ”少年時代” 井上陽水


<前奏>

 C C'


<Aメロ>

 C  G  E  Am   F  C  Dm  G

 C  G  E  Am   F  C  Dm  G  C


<Bメロ>

 Dm  E  Em  Am   C#m  Dm  G  C

 C#m  Dm  G  G



<Aメロ>

 C  G  E  Am   F  C  Dm  G

 C  G  E  Am   F  C  Dm  G  C




==========

C'の弾き方は私が三線コード弾きで多用しているテクニックですが、PocketRockで弾く場合には、Fを押さえる形になります。



あとはコード表どおりですね。


動画は落ち着いたらアップします!

2014年10月27日月曜日

<新楽器PocketRock倶楽部> リクエスト楽譜『はじめてのチュウ』 コード譜付き

 ウクレレより簡単?!な新楽器PocketRockがどんどんお嫁に行っていることもあり、これからしばらくは


 ポケットロックの演奏講座


を続ける予定です。


 ポケットロックユーザーのみなさんからのリクエストに基づいて、楽譜を掲載してゆくという試みですが、毎度のように歌詞を載せるとJASRACさんからいろいろと怒られますので、歌詞なしでいきます~。



”はじめてのチュウ”(キテレツ大百科より)

 参考楽譜は J-totalさんです。多少カットしています。




<前奏>

C  F  C  F  (←なくてもよい)

<Aメロ>

C  F  G  C

C  F  G  C

Em  Am

Em  Am

D  F  G


<サビ>

C  Em  Am  Em

F  Em  Dm  G

C  Em  Am  Em

F  Em  Dm  G  C



==========


 サビの箇所は、切り替えを早くすると


F Fm Em A Dm G


という弾き方もできますが、せわしないので大変かも(^^;;



動画は落ち着いたらアップします!


        



2014年10月21日火曜日

楽器作り!順次完成&発送しています。

 さてみなさんこんにちは

 先日より、新楽器”PocketRock”の製作依頼を頂きまして、順次製作&お送りしている最中です。

 ちなみに、サイレント三線S3の注文も来ているので、そちらも製作中・・・。


 



 こーんな感じで、たったかたったか作っています。本業の合間に作るので、多少時間は頂いていますが、気長にお待ちいただけると幸いです。

☆PocketRockは約2週間~、サイレント三線S3は約1か月~くらいかかります。



 写真で紹介しているのは、ポケットロック”プレミアムモデル”のギアペグ仕様です。


 ギアペグ搭載なので、細かなチューニングが可能です。


 PocketRockに興味がある!と言ってくださる人がふえていますので、近いうちにyoutubeで詳しい弾き方をいろいろアップするつもりです。


 こちらも、ボチボチですがお待ちいただけると・・・。



==========

 11月30日(日)、兵庫県立丹波並木道中央公園さんにて、「森のギター製作講座」を開催します。早くも第二回目です。


 基本構造は似ているのですが、PocketRockよりちょっとだけ大柄な手作り2弦ギターを、作ったり弾いたりするイベントです。


 申し込みは下記までお願いします~。


 兵庫県立丹波並木道中央公園 管理事務所
〒669-2221 兵庫県篠山市西古佐90番地 
TEL 079-594-0990 FAX 079-594-0991



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2014年10月16日木曜日

ちょいとハーフアンドハーフを・・・。(^^ 楽器作り






 PocketRockのエコモデルは、基本「リサイクル材」をうまく使って作るのですが、今回は表板を貼りあわせで「ハーフアンドハーフ」にしてみました。

 まあ、デザイン上のお遊びです(笑)


 現在、なんだかんだで新楽器PocketRock(ポケットロック)の試作&評価モデルが6棹に増えています。


 そのほか、通常の受注品を丁寧に作っている最中なので、激増中!


 製作依頼を下さった方、もうすぐですので今しばらくお待ちください~。



2014年10月14日火曜日

ウクレレより簡単!ギターみたいに挫折しない楽器「ポケットロック」練習動画


 さてみなさんこんにちは

 早速、というかまだ世に出て全然時間が経っていないのに、続々と

新楽器PocketRock


の注文・製作依頼を頂いており、心より嬉しく思っています!


 というわけで、ポケットロックを楽しく弾いてもらうためのサポートやコンテンツを作っていかねば!と奮い立って、もっとも基本的な弾き方のレクチャーを動画にしてみました。


 PocketRockは「こんな楽器なんだ~」「これなら簡単そう」というキモチになって頂ければ幸いです。



(こちらは、チューニングと基本的な弾き方の動画です)





(こちらは、以前からアップしている楽器全体と、弾く姿勢を示した動画です)



==========


 実際に動画を見てもらえばわかりますが、



 弦が二本しかないので、ウクレレより簡単


です(^^


 おまけに、


 ギターと違って「Fコードで挫折」しない


楽器です(^^



 もう、これは世界で一番簡単な弦楽器、と言っても誰も怒らないんじゃないでしょうか。


 
 現在、ご注文いただいている分から、頑張ってオール手作りで製作しております。お手元に届くまでに、しばしお待ちを頂いておりますが、お許しください!!





2014年10月12日日曜日

「学校教育」と弦楽器 ~音楽の時間ではどうして弦楽器を習わないの?~ その2


 前回は、「学校教育で弦楽器を扱わないのは”調弦”に手間取るからだ」という話をしました。


 これは実はすごく大問題で、たしかに「チューニング」というのはとてつもなく大変な作業なのです。


 小学校でもいいし、中学校でもかまいません。ピアノで「ポーン」とある音を鳴らして、その音に弦を合わせる作業を想像したら、すごく時間がかかるだろうなあ、と思いませんか?


 今はチューニングメーターという便利な機械があるので、メーターの針を真ん中に合わせるだけですが、それでも、弦を張ったり伸ばしたり、時間が取られそうです。


 ギターのチューニングなんか、6本もあるのでそれはもう大変です(苦笑)


 最初のうちは、先生が手取り足取り「こうやるんだよ」と教えますから、1本のチューニングにつき1分かかるとすれば、既に1人で6分経過ですね。


 40人いれば6×40で240分!なんと、授業5時間相当が、チューニングだけで消えてゆくことになるわけです(笑)


 もう笑うしかない!


 
ですね。



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 というわけで、どうやら日本の学校制度が変わらない限り、ギターが音楽の授業で必須になることはなさそうです。


 それはまあ、仕方ないと納得しましょう。



 と・こ・ろ・が


 実は、この一見「無駄の集まり」のような作業が、私たちの心の奥深くに何か大切なものを植えつけていることに気付いているでしょうか?



 そう、チューニングはものすごい精神修行(笑)なのです。





「ある音を聴いて、その音に合わせてチューニングする」


という作業は、初心者にとっては最も難しい作業です。楽器そのものを弾くことよりも、チューニング自体が難しいのです。


 なので、バイオリンでも三味線でもギターでも、ウクレレでも、最初にチューニングすることを覚えます。


 ただし、昨今のギター教室などは、「手間を避けるためにチューニングメーターを使うことを薦め」ていますが、あれはいけません(笑)



 やはり、弦楽器道に正式に入門するためには「音を聴いてそれに合わせる」作業をマスターしなくてはならないのです。



 なぜか?



 音を聴いて合わせる作業ができるようになると、相対音感がきちんと身につきます。(絶対音感は別)


 これが出来ると、歌が確実に上手になります。音痴には成り得ません。


 これが出来ると、フレットがいらなくなります。どの音でも正確に鳴らせられるようになります。


 バイオリンと三味線は、この「相対音感」だけで演奏する楽器なので、手元を一切見ずに、押さえる場所を一切指定しなくても、正しい音で弾ける様になるのです。


(もし仮に、ミクロン単位で押さえる場所がずれてしまっても、バイオリンと三味線奏者は、瞬時に正しい位置に修正することができます)


 


 この「正しい音を自分の体に身に着ける」というのが、実は最高の音楽教育の賜物、音楽教育の本質なのですが、なかなか実践できている音楽の授業はありませんねえ。


 というわけで、一般的な音楽の授業は、本質とはほど遠い「楽器演奏の表層」部分だけをなでて終わり、ということになっているのかもしれません。


(音楽教育を批判しているのではありません。一斉授業では、そもそも不可能だということを調弦の話で最初に提示しただけです)




 そういう意味合いで、私が子供用に作った「どんぶらこ」は、ノンフレット楽器、かつ弦数を極力減らしているわけです。


 僕は三味線からこの世界に入りましたが、稽古の最初は常に「調弦」をしっかりやることから始まりました。それも、邦楽はちょっと特殊なので、絶対音として正しい音に合わせるのではなく、リーダー格の人の楽器の音程に合わせる、という方法を取ります。


(西洋楽器の場合、基準ピッチが正確に決まっていて、それに合わせるのですが、邦楽器の場合は、その場でのえらいおっさんの出す音に合わせる)


 特に、合奏をする際には、(これは吹奏楽でも同じですが)相手に合わせるということを一番に考えなくてはなりません。


 これは、人生においても大事なことだと思います。なーんて。

2014年10月11日土曜日

【三線ism】 楽器づくり、経過報告 ポケットロックのつくりかた



さてみなさんこんにちは

 現在、左大文字工房では、いくつかの楽器製作の依頼を受けており、日夜(、夜だけですね。ふだんは通常の会社員をしているので)製作に励んでおります。


 特に、さっそくPocketRockの注文を頂きましたので、かなーり丁寧に作っています。





 こんな感じで製作中。わかりにくいかもしれませんが、棹に持ってきた材は、ほとんどもう市販されていない希少な材です。

 過去のストックの中からチョイスしました(^^


==========

 一方、評価版のPocketRockも着々と完成してゆきつつあります。

 今月の評価機の製作目標は5棹なので、現在2棹目まで、仕上がりました。



 
 前回同様、「フリクションペグ」「ギアペグ」で1棹ずつ製作。

 評価版は「正式販売バージョン」とどこが違うかというと、左大文字ならではの


 ものすごい技術


が投入されております(笑)


 なんせ、お金をきちんといただいて作る楽器とは違い、デモ機ですから、あんなことやこんなことが起こっています。実は。

 たとえば、今回仕上がった2棹のうち1棹の中身は・・・。




 こんなことになっています!!!!!


 わかります?元々棹に使った木材が、ぎゅーっと曲がっていて、それを胴の中で継いでふつうの楽器に仕上げてあるのです。


 これくらい木がひん曲がってようが、ちゃんと作ります。


 この子が、また良く鳴るんですわ!


 曲がったキュウリも、おいしいキュウリなのとおんなじで、木もみかけだけではありません。捨てたり燃やしたりするんだったら、ちゃんと使ってあげて、いい働きをさせてあげないといけません。


 さすがに、ギターやらウクレレやら、バイオリンやらでは仕えない木材でも、PocketRockならどんな材料でもいけます。(ある程度)


 ぜひ、誰かの手元に旅立ってほしいものです。
 
 

「学校教育」と弦楽器 ~音楽の時間ではどうして弦楽器を習わないの?~ その1



前回の「森のギター」講座を実施した時に、実は”学校の先生”をしている人が参加なさっており、その時に

「学校では、弦楽器をどうして教えないんだろうねえ」

という話になりました。


 実は、この方だけでなく、私の周りではよくこの話題が出ます。というのも、手作り楽器をいろいろ作成していると


「ごったんを授業で使いたい」


という依頼など、どこかしらで「先生」をしている人と知り合いになることが多いからです。


 そういう場合、まあゴッタンやら三線やらに興味を持っておられる人が中心になるからか、そうした人は「ギタリスト」である確率も高く、


「どうして学校ではギターを教えないんだ?」


みたいな話にもなります(^^


==========


 世の中のギタリストさんたちの中には、実はけっこう「心配の種」に思っていることがあります。

 それは、



「自分たちの頃は、バンドを組んだり、モテたくてギターをはじめるヤツがいたけれど、最近の若いモンはギターに興味を持つことも少なく、このままではギター少年文化が途絶えてしまう!」



という危機感(笑)です。



 僕らの父親、母親世代だと「フォーク文化」というのがあって、たいていの若者は3畳一間の下宿でギターを悲しげにつまびく、という体験をしてきました。


 僕らの世代はバンドブームもあったので、かっこつけの若者はたいていエレキギターを弾いていました。


 それが、いよいよ途絶えそうなので、「そういえば学校で弦楽器って教えないよね」という話になるわけです。


==========


 思い出してみれば、学校で教わった楽器といえば


「鍵盤ハーモニカ」(昔の人は、ただのハーモニカ)





「リコーダー」


が全員強制参加(笑)でした。


 それぞれ、鍵盤楽器と管楽器で、言い換えれば「日本国民は鍵盤楽器と管楽器は全員触ったことがある」くらいの勢いだということです。



・・・・弦楽器は?!


と言いたくなるのも、まあムリはありませんね(^^;



 もう少し突っ込むと、小学校の音楽の時間といえば「トライアングル」とか「タンバリン」とか「ウッドペッカー」とか、そういうのも大活躍します。


 打楽器です。


 鍵盤楽器も、管楽器も打楽器も触っているのに、これはもう確実に弦楽器はのけ者扱いだというわけです。


 幸いにして、高校の音楽の選択では「ギター」という項目があったりするそうですので、音楽の授業で弦楽器を「いじめの対象」にしているわけではなさそうですが、それにしても扱いがひどいと思いませんか?



==========


 なぜ、そんなことが起こるのか。理由は簡単です。いや、むしろ理由は一つしかありません。


 それは、弦楽器は「調弦・チューニング」をしなければならないからです。


 私も、手作り三味線講座などを通して、ある意味での「音楽教育」に長年携わってきましたが、とにかく弦楽器は


「”さあ、弾くぞ”の前にチューニングに時間がかかる」


のです。


 
 鍵盤ハーモニカも、リコーダーも、手に持てばすぐ「正しい調律の綺麗な音」が出ます。


 ところが、弦楽器は必ず、どこかの弦の状態が狂っていたりしますので、「調弦」をしてやらなくてはいけません。


 これを35人とか、40人分するのはとても時間がかかる作業で、たいへんな手間だということになります。



 だから、弦楽器を音楽教育に取り入れることは、少なくとも小学校・中学校レベルでは


絶対にやりたくないだろう


ということは想像に難くないわけです。



(つづく)
 

2014年10月7日火曜日

PocketRock 早くも注文いただきましたm(_ _)m 御礼!

 新楽器PocketRockの試作品を公開してから、なんと早くも「頒布版(いわゆる、完成版)」の注文を頂いております。


 誠に感謝です。心より御礼申し上げます。



 現在、すでに製作に入っておりますので、今しばらくお待ちくださいませ。





☆PocketRockについて知らない方は

 http://blogs.yahoo.co.jp/sanshin_ism34/67647333.html


へどうぞ。




 ちなみに、今のところストックもまったくない状態で作っていますので、納期は概ね2週間程度だと思います。(予想)


 ちょっとだけお待ちいただくことになりますが、ご容赦くださいませ。



==========

 これまでたくさんチープでポップな手作り楽器を作ってきましたが、作っていて楽しい楽器です。


 じゃあ、これまでのは楽しくなかったのか!と突っ込まれれば、中には心が重たくなる楽器もありました(苦笑)



 たとえば、しんどかったのは「サイレント三線S3」ですね。あの楽器は、発表当初ものすごい反響があったのですが、(価格が最初2000円だったこともある)、見かけがシンプルな割には


 作るのに、しっかり手間がかかる


ので、だんだん追いつかなくなり、価格的にも3000円に上げないと死んでしまう!という状況でした(^^;;




☆サイレント三線S3を知らない方は

 http://blogs.yahoo.co.jp/sanshin_ism34/63760335.html


へどうぞ。


 今でも、ご注文を頂くと「1ヶ月待ってください!」とお願いしています。


 2011年発表だったのですね~。ああ、懐かしい。



 この間、某ギタリストの方が、実機を触ってくださったのですが、


「WEBで見てて、なんでネックの途中に筋(すじ)が入ってるんやろうと思っていたけど、理由がわかった!」


と感動してました(^^


 そう、ぱっと見ると棹が一本あるだけで、そこに弦が張ってあるだけのように思われますが、実は、下コマ(ブリッジ)の部分がちゃんと


 空中に浮いている


んですね~。


 棹は一本繋がっているようで、浮いているところが二重構造なので、すじが出ちゃうのです。


 そしてピックアップから出た出力が、空洞になっているおしりを通ってジャックに繋がっているんです。


 だ・か・ら、作るのがめんどくさいのだ!



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PocketRockは、エレキ部品を今のところ仕込んでいないので、ちょっと楽です。それでも、楽器としてはしっかり各部分がいっちょまえに作りこまれていますので、手間がかからないわけではありません。


 でも、サイレント三線よりは、気持ち的に楽・・・(笑)









 


2014年10月6日月曜日

【三線ism】 神戸 新長田 琉球祭に行ってきました~。



 さてみなさんこんにちは
 
 日曜日は神戸・新長田で恒例の「琉球祭」が開催されました。台風が近づいていたこともあって、メインの


 鉄人28号広場


ではなく、やや移動した場所でのお祭りでしたが、雨がなんとか降らずに持ちこたえました。

 今年も沖縄の三線屋さん「ASOVIVA」さんがブースを出しておられたので、激励に!





 
 神戸・長田には沖縄にゆかりがある人も多く、三線ブースは盛況でした。

 実際に三線を弾いておられる方もたくさん訪れていましたので、ケースやパーツなど、いろんなものをお求めになる方が多かったように思います。

 昨年は、私はブースのお手伝いをしていたのですが、今年は家族とともに「お客さん」として遊びにいきました。


 沖縄そばなども食べることができ、大変楽しかったです~。


==========


 ASOVIVAさんのさいきんの一押し&人気商品は「ミニマム三線」だそうです。



(画像はASOVIVAさんからの転載です。琉球祭で写真撮ればよかった)


 ウクレレサイズの小さな三線で、楽器としてはなかなか限界をきわめた小さなサイズ。


 実機をいくつも展示しておられましたが、面白い楽器です(^^


 私もシャミレレをたくさん作ってきましたが、まさに三線をスケールダウンした「シャミレレ」ですね。


 2棹め、3棹めくらいに欲しい(笑)楽器です。



==========

 そういえば、新長田駅前の巨大鉄人28号は有名なのですが、なんと街灯まで鉄人だったのには、今まで気付きませんでした。


 新長田を訪れた際には、ぜひちらりと空のほうも見上げてみてください。
 
 
 
 



神戸長田の琉球祭へ遊びに行ってきました ミニマム三線見てきたよ

 さてみなさんこんにちは。


 日曜日は神戸・新長田で恒例の「琉球祭」が開催されました。台風が近づいていたこともあって、メインの


 鉄人28号広場


ではなく、やや移動した場所でのお祭りでしたが、雨がなんとか降らずに持ちこたえました。


 今年も沖縄の三線屋さん「ASOVIVA」さんがブースを出しておられたので、激励に!



 神戸・長田には沖縄にゆかりがある人も多く、三線ブースは盛況でした。

 実際に三線を弾いておられる方もたくさん訪れていましたので、ケースやパーツなど、いろんなものをお求めになる方が多かったように思います。


 昨年は、私はブースのお手伝いをしていたのですが、今年は家族とともに「お客さん」として遊びにいきました。


 沖縄そばなども食べることができ、大変楽しかったです~。


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 ASOVIVAさんのさいきんの一押し&人気商品は「ミニマム三線」だそうです。


 ウクレレサイズの小さな三線で、楽器としてはなかなか限界をきわめた小さなサイズ。


 実機をいくつも展示しておられましたが、面白い楽器です(^^


 
(画像はASOVIVAさんからの転載です。琉球祭で写真撮ればよかった)


 私もシャミレレをたくさん作ってきましたが、まさに三線をスケールダウンした「シャミレレ」ですね。


 2棹め、3棹めくらいに欲しい(笑)楽器です。



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 そういえば、新長田駅前の巨大鉄人28号は有名なのですが、なんと街灯まで鉄人だったのには、今まで気付きませんでした。


 新長田を訪れた際には、ぜひちらりと空のほうも見上げてみてください。


 


↑ なんと街灯にかわいい鉄人28号が。





2014年10月4日土曜日

【三線ism】 PocketRock(評価版)製作開始



  さてみなさんこんにちは

 10月になったこともあって、いよいよ新楽器PocketRockの評価版を作り始めました(^^

 評価版というのは簡単に言えばデモ機です。とりあえず「ポケットロック」ってこんな楽器かあ、と知ってもらわねばなりませんので。






写真は、ポケットロックの胴部分。5つ作りかけです。


 ごらんの通り、わたしの作る楽器は基本構造が簡単です。常にシンプル&チープを目指しています(笑)


 基本的に、いい楽器はいくらでも高いものがあってよいと思うのですが、その一方で、安くて簡単な楽器もあってよいと思っています。

 プロミュージシャンが、何十万もする楽器・機材を使って良き音楽を作るのもいいし、でもギター少年がお小遣いをためて買った中古の楽器で弾く音楽もいいと思うからですね(笑)


 デモ機5つが完成したら、完成したポケットロックは合計8棹に。この使い道はまたのちほど~。



<プロジェクトP・R>PocketRock(評価版)製作開始

 とりあえず、試作で作った3棹に加えて、ポケットロックの評価版を5棹製作開始しました。

 評価版というのは、簡単に言えばデモ機です(^^


 

 とりあえず、こんな感じで組みあがってゆく胴部分。


 みてわかるとおり、私の作る楽器はとても簡単な構造になっています。常にシンプル。


 といっても、ちょっとだけ手間がかかっているところもあります。何気なく接着剤でつけてあるだけのように見えますが、


①木材は今回エコ材(間伐材系の廃材)を使っているので、表面を電気カンナで削ってある。

②エコ材のため、使える部分だけをケガキして、不要なところをカット。

③組み合わせる端材を4面吟味して接着。


などの細かい工程が入っています。


 エコモデルを作るのは、実は一番手間がかかります。そりゃ、値段の高い、綺麗に切断研磨された木材を買ってくれば、すぐ組み合わせて楽器にできますが、エコモデルは表面が荒れていたり、節があったり、板状の一部に欠損があったりする材を加工して作るので、大変なのです。


 基本的に「モッタイナイ」主義でもあるので、せっかくこの世に生まれてきた木材を、そのまま棄ててしまうなんてことはできません。


 じっくり丁寧に生かして加工して、楽器にするのです(^^



 完成したら、また使い道を考えます~。


2014年9月30日火曜日

<プロジェクトPocketRock> ウクレレより簡単!新楽器ポケットロックは『挫折しない弦楽器』です(^^

 検索で「PocketRock・ポケットロック」にたどり着いてくださる方が多いので、はじめてこの楽器を見る方のためにPRしておきたいと思います。




☆ ウクレレより簡単! 


☆ 挫折しない楽器


☆ こどもからお年寄りまで弾ける。

☆ 大人もオヤジもハマる楽器

☆ コンパクトで「チープ&ポップ」


☆ なにより、安い!(笑)




 ポケットロックは、なんといっても弦が2本しかありません。

 ギネスブックに「世界で一番簡単が楽器」と書かれているウクレレは弦が4本。ポケットロックはその半分しかないのです!


 

 ギターをはじめようと思っても「Fコード」のセーハで挫折した、という人はたくさんいます。ですが、ポケットロックは、弦を2つ押さえるだけなので、挫折しようがありません。

 誰にでも、「かならず」弾けるのがポケットロックのすばらしいところです。




 ポケットロックの前身は、「子供向けに開発された弦楽器」でした。それを大人も遊べるようにブラッシュアップしたのがPocketRockです。

 こどもからおとなまで、誰にでも楽しめる弦楽器なのです。




 ”酒の肴にPocketRock”を目指して開発しました。

 ちょっとした弾き語りに、ちょっとした作曲に、ちょっと歌いたいなあ、というときに、PocketRockは絶対にあなたを裏切りません。




 サイズはウクレレとほぼおなじ。小さい楽器です。手作りでとても簡素に出来ていますが、よく鳴ります。チープに見えますが、ポップな楽器です。



 価格は、グレードに応じて3000円、4000円、5000円です。(送料別。個人製作のため税なし)



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 エコモデル  

 捨てられそうになった可哀想な廃材を使って作るモデルです。

 廃材ですが、鳴り重視の材料チョイス・設計なので楽器としていい仕事します。

 ¥3000



 オリジナルモデル

 基本設計に忠実なオーソドックスなモデルです。

 鳴りを重視して材料を吟味。楽器として良き相棒になってくれます。

 ¥4000



 プレミアムモデル

 オリジナルよりも胴容積が増え、響きを重視した専用設計になっています。

 深みのある音が特徴。録音・ライブ等でも使えます。

 ¥5000



 ☆形はほとんど変わりません。プレミアムモデルは胴厚みが1センチ増えます。




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 購入希望の方は、 sanshin_ism34@yahoo.co.jp  左大文字工房 までメールください。


 現在受注生産中。既成品の販売は、もう少しお待ちあれ。






2014年9月29日月曜日

<プロジェクトP・R>新楽器PocketRockの演奏システム

 新楽器、と銘打っていますが、PocketRockは当「左大文字工房」ではおなじみの楽器たちとおなじ演奏システムを採用しています。


 そう。元をただせば、「どんぶらこ」という子供用2弦楽器がルーツで、名前の由来からわかるとおり、楽器の構造は


 ドンブラ


というカザフスタンの2弦楽器が元になっています。


 ところが、このドンブラの演奏方法は、日本にはほとんど入ってきていません。モンゴル出身の方で、ドンブラを演奏なさる方が若干国内にもいらっしゃるそうですが、それはモンゴルの音楽をモンゴルの方が奏でる、ということなので、日本でのドンブラ普及率は完全にゼロといっても過言ではないと思います。



 というわけで、「どんぶらこ」という子供用2弦楽器が出来上がったものの、その演奏方法は、どうしてもオリジナルになりました。


 つまり、調弦から弾き方に至るまで、完全に自由に決めることができた、というわけです。



 そこで、どんぶらこで採用したのは「左大文字流三線・三味線コード奏法」のシステムでした。


 そう!三味線の調弦と、三味線・三線の弾き方をベースに設定したわけです。どんぶらこの調弦は、三味線や三線の本調子に準じています。


==========


 という流れもあって、PocketRockはそのアメリカンなネーミングとは裏腹に、実は三味線のシステムが内臓されています(笑)


 それは全て、設計者が三味線弾きだからに他なりません。(まあ、ギターもウクレレもキーボードも弾くんだけど)


 調弦は、太いほうの弦がド 細いほうの弦がソになっています。



 以下は、楽器の棹部分の写真です。




 まず、楽器のノーマルな状態は、下のほうだと思ってください。


 PocketRockはノンフレットで、ポジションの印も何もないスラっとした棹だけが伸びています。


 バイオリニスト、三味線ニストの方は、この状態ですぐ演奏できると思います。


 バイオリンも三味線・三線もノンフレットで、かつポジションをつけない楽器です。体に音階が叩き込まれているはずなので、この状態ですぐ弾けます。


 ギタリストとウクレレリストの人は、フレットなし・かつポジションシールなしだと極度に弾けなくなるかもしれません。


 あるいは、小さなお子さんが弾く場合にも、なんらかのポジションのしるしが必要になるでしょう。



 その場合は、付属のポジション位置を示した紙を貼ってください。



 細い弦  ソラシドレミファソ

 太い弦  ドレミファソ



というポジションがわかる譜尺になっています。該当の音階のところを押さえれば、ほぼ正確な音が鳴ります。



 演奏者の習熟度やお好みで、どちらの状態で弾いてもらってもかまいません。まあ、でも最初は楽器になれるためにも譜尺を張ったほうがわかりやすいかな?



==========


☆譜尺シール方式になっているのには理由があります。ポジションを書くだけで実際にフレットを打たないと


① 半音を無視した、ドレミファ音階だけで弾こうとする場合


② 半音も入れて、全12半音階で弾こうとする場合


のどちらにも対応することができるので、こどもから大人まで楽しむことができます。



 市販の入門系弦楽器の中には、ドレミファ音階に沿ったフレットが打ってあるものがありますが、それだと半音が使いたい時にまったく使えなくなってしまいます。


 フレットなしのほうが一見不親切のように見えますが、徐々にそのよさがわかってくるはずです。


2014年9月27日土曜日

<告知> 森のギター制作講座、秋にも開催!

 !告知です!


 好評のうちに第一回が終了した「森のギター制作講座」が帰ってきます。


 いえい!早くも2回目開催~!



 


 
手作りで簡単にできちゃう&弾けちゃう 2弦のギター を制作します。


場所は 兵庫県立丹波並木道中央公園 さんにて、平成26年11月30日 日曜日 開催。



兵庫県立丹波並木道中央公園


まだ、詳しいことは公園事務室にお尋ね&お申し込みください。




 こんな感じで、自分でデザインしたサウンドホールを切り抜きます。


 小学生でも作れます~。親子で参加なさっても大丈夫です。


 音はこんな感じ

  ↓




 ぜひご参加くださいね!待ってます~。




2014年9月26日金曜日

<プロジェクトP・R>廃材から楽器を作るアイデア

新楽器PocketRockを投入してから、しばらく立ちますが、なかなか時間がとれず増産できておりません。

その代わりに、先日はちょっとしたイベントにPocketRockを持ってゆき、人前でジャカジャカ弾くまねごとをする、という活動をしてきました。


PocketRockについて紹介も何もしないで、ただ持ってうろうろしていたに等しい状況だったのですが、実は


「人ごみの中、騒がしい状況でどれくらい鳴るか」


ということを実験してたのです(笑)


結果は、かなり満足のゆくものでした。


面白かったのは、胴の容積が大きいプレミアムモデルよりも、オリジナルモデルのほうが「音の通りがいい」ということでした。

オリジナルモデルは高音部に特徴があるので、そうなったのでしょう。


===========


さて、それはさておき、実はポケットロックという楽器の誕生には、物語があります。


これまで手作り三味線などをたくさん作ってきた私にとって、簡易的な楽器を製作することはそれほど目新しいことではないのですが、ポケットロックは


↑これをなんとかできないかなあ、というところからスタートしたのです。


これは、わたしの勤めている本業のほうで出てくる「廃材」なのですが、別に私は材木屋さんではありません。これらの木材は、たんなる緩衝材・クッション材のような使われ方をしていて、別の商品や製品を梱包からほどいたあとは、全く必要でなくなる木材なのです。



なので、ふつうはこれはゴミとして排出されたり、その後は粉砕されたり焼却されたりするわけです。



楽器作りというのは、本来「しっかりした、身のつまった木材」が必要なので、こういった端材みたいなものは、使う部分がありません。


また、うちの会社で出る木材の大半は「杉とか松」なので、楽器づくりには不向きな柔らかい木材が多いのです。


そこをなんとかしてみたいなあ、というのがPocketRock作りの始まりだったのでした。


==========

PocketRockは、弦楽器として基本的、最小限の形と機能を持っています。逆に言えば、


「楽器としてきちんと成立するための、基本に忠実なデザイン・設計」


だということです。


なので、PocketRockは端材のような「太さが取れない木材」でも、「柔らかい木材」でも十分作れて
音が鳴るように設計しました。


PocketRockは「裏メニュー」としてエコモデルを作ることができます。


詳しくは
http://blogs.yahoo.co.jp/sanshin_ism34/67647333.html


このエコモデル、実は端材があればあえて端材で作るという衝撃のモデルです(笑)

弦楽器に詳しい人がみれば、びっくりするような構造をしていることがあります。(個体差あり)


どういうことか。



なんと、棹が曲がっていても、楽器として組み立ててしまうのです!!!!



楽器づくりのセオリーでは、棹が曲がっているのは大問題です。棹が曲がらないように、最新の注意を払って製作するのが楽器づくりの肝なのですが、


あえて曲がった棹でも組み立てる


とはどういうことなのでしょうか?!



この謎を知りたい人は、現物をぜひ見てください(笑)


必要最小限の楽器であるPocketRockならではの設計が、こんなところで生きてくるのです。


曲がった棹でも、その中に生きている直線部分を生かして組み立てます。また、それで演奏に支障がでることがない、というのがすごいところです(笑)





たとえば、この棹になる材は、うっすらと右にカーブしています。でも大丈夫!立派なPocketRockエコモデルが作れます。


棹が全体に右に曲がっていても、弦が通るまっすぐな直線が想像上で見えてくるはずです。


そう!そこ、その位置、そのラインを生かして製作するので、ちゃんと楽器に仕上がってくるわけ。



簡易楽器のひとつですが、けしておもちゃではありません。


妥協のない設計と製作で、きっと面白い楽器だとわかっていただけると信じております。