さてみなさんこんばんは
いよいよ昨日の続き、「ギターと三味線のチューニングの共通点」の回答編です。
まず、宿題が残っていました。
それはなぜギターの弦は半音5音ずつずれているのに、一箇所だけ4音になっているのか、ということです。
この理由は、どうやら1弦と6弦をオクターブ違いの同音に揃えたかったらしい、ということが一般に述べられているところ。
ギターの場合は6本も弦があるので、開放弦だけで2オクターブがとれます。
三線や三味線は、弦の数が半分で、1オクターブがとれるようになっています。
ん?1オクターブが取れる?!
そうですね。このあたりで正解に近づいてきました。
本調子で考えればわかりますが、たとえばCFCで、ギターとおなじように端っこの弦同士でオクターブが取れるようになっているのです。
そして、本調子の最初の弦間の音のずれは「5音」ですから、ギターと三味線の共通点は
各弦半音5音のズレで調弦するが、そのとき両端の音をオクターブ違いの同音に調弦する。
という公式に従っていることが見えてくるのです。
そのため、後半は半音7音で調弦することで、両端のオクターブ違い同音を実現しているわけですね。
2上がりの調弦は、ズレ7音を先に持ってきたパターンで、後半に半音5音を残しています。
三味線がギターとおなじ半音5音ベースの楽器だということは「三下がり」チューニングが存在することでわかります。
三下がりだと、ギターの低い弦たちと同じチューニングになるわけです。
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さて、ギターや三味線が半音5音ズレの楽器であることがわかりました。これを専門的には「4度でチューニングする楽器」という言い方をします。
他の楽器も参考にすると面白いのですが、バイオリンやマンドリンは5音ではなく7音でチューニングするので、
「5度の楽器」なんて言われます。
・・・・なんで半音5つで「4度」で、半音7つで「5度」なのかは音楽の先生に聞いてください。ややこしいわ!
ちなみに、二胡や馬頭琴は2弦楽器ですが、どちらも「4度」の楽器です。つまり、ギターの仲間。
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おさらい。チューニングから読み解くと、
ギター・ウクレレ・三味線・二胡・馬頭琴 などは友達関係。
バイオリンとマンドリンは、違う仲間たち。
ということになります。
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