最近、特にJ-POPにおける「コード進行の妙」について考えるのが小さなブームになっていて、その火付け役といえば、「亀田誠治」さんと「マキタスポーツ」さんではないでしょうか?
この”コード進行”とはなかなか面白いもので、捉え方によっては
『ヒット曲には共通したコード進行がある?!』
みたいに肯定的な見方もあれば、
『Jpopはパクリだらけだ』
みたいな否定的な見方もできるわけです。
まあ、左大文字の個人的見解としては「ある程度”当たる・ヒットする”コード進行は共通してくる」という感じなので、当方でお届けしている左大文字流三線・三味線コード奏法のテキストでは、
『王道進行』『小室進行』『カノン進行』など
についてざっくり解説するとともに、ある程度パターン化してコードを捉えるようなお話をしております。
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中でも、ちょっと面白かったのは、NHK Eテレで放映されている「亀田音楽専門学校」で取り上げられた
「純情コード進行」「小悪魔コード進行」
といったお話。まあ、名称は勝手につけられたものなのですが、その理論は面白いです。
『亀田音楽専門学校 SEASON 2』 10月30日放送分まとめ
http://realsound.jp/2014/10/post-1655.html
『亀田音楽専門学校 SEASON 2』 11月7日放送分まとめ
http://realsound.jp/2014/11/post-1712.html
ここまでの2回では、
「C→G/B→Am→Em/G→F→C/E→Dm→G」(純情コード進行)
「F→G(G/F)→Em→Am」(小悪魔コード進行」
が取り上げられていたのですが、特に上のなんかは、完全にカノン進行の変形に相当します。
亀田さんの解説だと、カノン進行(オリジナル)は堅くて、純情のほうがまろやかになっており、それは日本人作曲者がいろいろと改造して生み出してきた成果だとされていました。
左大文字的には、この話の全体像が「面白く」て仕方ありません(^^
というのも、悪い意味でいえば「カノン進行」などの定番フレーズは、やっぱり聴く者にとってキモチよかったりわかりやすかったりして、「どノーマル」なわけです。
しかし作曲者は、できるだけ「自分らしく」イジリたいわけです。ちょこっと変えてみたいのです。
この定番ヒットの法則と、イジリたいの法則が絡み合って、いくつものヒット曲が生まれてゆく、というのが事実に近いわけで、単純に「ベースはカノンだからパクリだ」とは言えないわけですね。
むしろ、ど定番を極力避けるようにすれば「わけのわからん現代音楽」みたいなのにどんどん寄ってしまうので、それはもはや「ポピュラー」ではなくなってしまいます。
その”妙”こそが、現代歌謡曲作家のツボなのでしょう。
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左大文字流でコードを起こすときには、なにせ3和音に絞り込むので、「ど定番」のほうに戻す作業をしています。
この曲、このメロディのもっともシンプルな形は何か?!
ということを主眼に置くと、やっぱりベースになっている「定番のコード進行」を抽出せざるをえません。
まあ、三線でコードを弾くこと自体がイレギュラーなので(笑)、より複雑なコード進行なんてそこまで要求しないわけで。
というわけで、コードやポップスにまつわるお話を【なっとく!左大文字流コード塾】と題してちょこちょここのブログでも書いてゆきますので、よろしくお願いします。
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