2008年8月28日木曜日

【三線キットマニアックス】 究極の沖学三線をめざして②-3下準備編









今回も実写解説の続きです(^^

 前回で、切り込み箇所に木片を埋め込む作業をしたので、乾燥後木片をもとの棹の形にカットする必要があります。大きな部分はノコで、細かい部分はグラインダーや小刀・やすりなどを使って整形してゆきます。

 木片そのものは木工ボンドでがっちり接着されているのですが、木片のはじっこのあたりが接着不良の場合があるので、瞬間接着剤を流し込んでおくとさらにGOODですよ。

 写真は、埋め込んだ木片の余計な部分を削り取ったものです。

 このとき、削りすぎたりした場合は、木工パテ等を使って薄く傷を埋めておきましょう。

 木工パテはセメダイン社の「木工パテA」がおすすめです。木工用のパテはいろんな種類があるのですが、このパテAは水性なので水に溶かすことができます。他の製品は油性だったりエポキシ系だったりするので薄く延ばすのが難しいのですが、この製品は水に溶かして薄く「塗る」ことができるので下地材にそのまま転用できるのです(^^

 次回は、この木工パテを水に溶いて、三線キットの棹の全面に塗りたくる作業ですよ!



2008年8月25日月曜日

【三線キットマニアックス】  究極の沖学三線をめざして②-2下準備編












 究極の三線キットの製作記事です(^^

 前回は図解でしたので、今日は実写で説明してみますね。

 まずは、棹の継ぎ目に三角形の切込みを入れます。ノコで入れてもいいし、グラインダーで削ってもOKです。ポイントは、ここに組み込む木材をセットしやすいように、直角に切り込みをいれること!

 切込みが入れば、ちょうど合うような木片をボンドで接着します。木工用ボンドでかまいませんが、最後の仕上げのときには、瞬間接着剤を流し込むとさらに強度が増します。

 木片を貼り付けたあとは、乾くまで一日程度テープなどで仮止めをして置きます。


<注意点!!>

 木片の木目を確認しておきましょう。棹の木目は棹の上から下へと縦に走っているはずです。(これが横だと弦の力でぽっきりと折れてしまいますよね)

 ボンドで貼り付ける木片の木目も、棹と同じ方向にあわせておかないと、せっかく木片を張っても弱くなってしまいますので、注意しましょう。

 貼り付ける木片も木目が縦になることが重要です!!



【三線ism】 手作り三味線講座報告







さてみなさんこんにちは

 24日は三味線講座でした(^^

 今回は遠くは三重県から参加していただきました。また夏休みなのでお子さんが多くて、一番下は1年生の女の子でした。

写真は、参加者の方がデザインされた「三味線と撥」と「ハート」のサウンドホールです。回を重ねるごとにいろんなデザインが飛び出すので、楽しいです(^^

 これで実施は3回目なのですが、初心者には難しそうだったり、難しい工具を使う箇所をちょっとずつ改良してきていますので、安全かつ早めに仕上げられるようにだんだんキットのほうも仕上がってきた感じです。

 今回の参加者の方々は、かなり早く・正確に仕上げられていたので、演奏のほうにゆっくりと時間をとることができました。

 次回は9月23日と次々回が11月23日に開催予定です。夏休みが終わりますので、お子さんの参加はちょっと減るかもしれませんが(笑)

 興味のある方はぜひ!








2008年8月21日木曜日

【三線キットマニアックス】 三線キットの沖学さんにリンクがつきました(^^



本家沖縄県学校用品さんのページに、この「三線キットマニアックス」へのリンクとバナーがつきました(^^

 バナー画像は、なんと沖学のスタッフさんが製作してくれましたので、よろこんで活用したいと思います!

 本家沖学さんのHP http://www.okigaku.or.jp/sanshin/

 リンクのページ  http://www.okigaku.or.jp/sanshin/link.html


 というわけでこのブログもゆっくりながら確実に更新してゆきますのでご期待ください!






※ヤフーブログ終了につき、現在はリンク切れ

2008年8月20日水曜日

【三線ism】 三味線でもカポなしでOK?!



 さてみなさんこんにちは

 久しぶりにコード弾きの話題を(^^

 現在、いろんなプロジェクトに片足をつっこんで忙しい左大文字なのですが、その中のひとつに「三曲合奏」にコードを入れてみるという試みに挑戦しているのがあります。

 というのもある大学の邦楽サークルの学生さんから、「演奏会での曲目にコードを取り入れた楽曲をやってみたい」というお話があり、それに協力して編曲(コード部分)みたいなことを担当しているのです。

 その邦楽サークルは東京の大学なのですが、筝・尺八・三味線(三絃といいます)の三曲=地唄系です。東京の大学だと長唄系とかも多いのですが、私は長唄の譜面がわからないので、地唄系だと勝手がわかるのでなんとかうまくいきそうです(笑)

 先日、基本となる楽譜をいただきましたので、一昨日・昨日と普通の三味線でのコード弾きを試してみた次第です。

 そこで、気づいたこと!

「基本的なコードはカポなしでも弾ける?!」

という大発見。三味線は棹が長いので、カポを推奨しているのですが、左大文字流を続けていると多少ポジション間が広くても押さえられる体になっているようで(笑)今回の楽曲は私の場合はカポなしで弾けました(^^

 ただし、三味線の場合は、物理的に押さえられないコードが三線よりも増えますので、建前上は「カポもしくは枷ひも推奨」です。

 でも、本音は「カポなしで弾けるもんね!」という感じで(笑)

 これで、三味線でもポップス&ロックが弾けまくりです!


 さて、その大学での演奏会の詳細については、楽曲が完成&詳細決定しだいこちらでもお知らせしますので、お楽しみに!

2008年8月16日土曜日

【三線ism】 京都五山送り火



 さてみなさんこんばんは

 今日は8月16日、京都では五山の送り火の日です。ということで、行ってまいりました(^^

 大学時代以来、五山送り火を現地で見てなかったのですが、せっかく左大文字流が盛り上がってきたので、今年はぜひ見に行きたい!と夕方から京都へ行ってきました。

 五山の送り火の中でも、左大文字はふつうの大文字に比べるとちょっとマイナーなイメージがありますが、金閣寺周辺は、見物の方がたくさんいらっしゃいました。山が見える路地路地ごとにいっぱい固まっているので、全部でどれくらいの人出があるのかはわかりませんが・・・。

 点火は8時15分ぐらい。例年30分くらいしか燃えていないので、金閣寺の駐車場も9時にはしまってしまいます。短い間ですが、たくさんの人たちが壮大な眺めに見入っていましたよ。


2008年8月13日水曜日

【三線キットマニアックス】 究極の沖学三線をめざして②  下準備編





 いよいよ実践に入りたいところですが、究極の沖学三線を作るために必要なモノを挙げておきますので、参考になさってください。

 必要なものはホームセンターなどで手に入るものばかりです。

 ●のこぎり(なんでもいい)
 ●紙やすり(100番~200番くらい)
 ●木工ボンド
 ●木工パテ(水性・セメダイン木工パテAがおすすめ)
 ●塗料とハケ(ワシン合成うるし黒・ペイントうすめ液ハケはなんでも可)
 ●塗料スプレー(水性スプレー・つやあり)
 ●木材・ベニヤ板など
 ●マスキングテープなどのテープ

 あると良いもの

 ●ディスクグラインダー(木工用ディスクも)
 ●テーパーリーマ(#0)
 ●ノミもしくは彫刻刀
 ●電動糸ノコ

 また必要なものは追々紹介してゆきます。



 さて、最初の作業です。前回に続いてノコ入れのお話。

 塗装した際に亀裂を生まないために、最初に三線キットの棹の継ぎ目のところにノコを入れます。

 この部分図示したのですが、V字型に切り取ってしまいます。切り取り角度を90度にすると、角材をちょうどはめこめるので楽です。

 切り取った部分に別の木片を埋め込んでしまい、乾燥後にカットしてもとの棹の形に戻す作業なのですが、木工ボンドでべったり接着してやってください。乾燥するまではテープ等で固定しておきます。

 この木片を入れることで、垂直の一本だった継ぎ目が鈍角の2本になるので、力が分散して亀裂が生まれにくくなるのです。

 棹には表裏4箇所の継ぎ目がありますので、そのすべてを同じ形で処理をします。

【三線キットマニアックス】 究極の沖学三線をめざして①  下準備編







 おひさしぶりです。

 夏まっさかり!ということで、この夏から三線キットデビューを目指しておられる方もいると思いますが、これからしばらくは、究極の「沖学三線」づくりを徹底レポートしてゆこうということで。

 めざすは本物の三線!なんですが、手作り&手探りでどこまで三線に肉薄できるかを追及したいと思います。

 というわけで、まずは沖学さんの三線キットをご用意ください(笑)

 素人の技術の粋を集めて、このキットを高級感あふれる三線もどきに仕上げてゆきたいと思います。


<究極の沖学三線 下準備>

 まず、購入された三線キットを、すぐにでも組み立てたいところですが、最初にやっておかねばならない大事な作業があります。

 それは「三線キットにノコを入れる」という恐ろしい作業です(笑)

 この作業の大事さについて今回は解説しますので、まずは写真をご覧ください。

 沖学三線キットは、頭の部分と鳩胸の部分の2箇所で棹を継いであります。ここは力がかかっても大丈夫なように、しっかり組んであるのですが、どうしても継ぎ目に力がかかると、継ぎ目の部分で木に裂け目ができてしまいます。(ただし、弦をゆるめると裂け目が元に戻るくらいの小さな裂け目です)

 ちなみに、この継ぎ部分は、外からはわかりませんが、心棒を中に通してあり、折れたり外れないように工夫されています。

 この裂け目は演奏にはほとんど支障がないのですが、そのまま塗装すると塗装に亀裂が入りますので、なんとか亀裂ができないようにする必要があるのです。

 この亀裂を防ぐ方法は次回に!