ラベル 楽器 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル 楽器 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2025年3月7日金曜日

ポケットロック オリジナル を製作しました。

 

 さてみなさんこんにちは。


 2025年最初の楽器製作です。ポケットロックオリジナルの製作依頼があったので、いよいよ完成。


 


 オリジナルモデルは、意外と依頼が少ないので、珍しい白い楽器になっていますが、もともとオリジナルに採用している木材が白っぽいので、それに合わせています。

(プレミアムは茶色い材料なので、ブラウンで仕上げます)


 ただ、木材も高騰したり、入手性がいろいろ変化しているので、毎回この限りではありません。色味が違うこともありますので、ご了承くださいませ。


 ポケットロックは、別の依頼も受けているので、このあとそちらの製作にも取り組んでゆきます。


 製作ご希望の方は、まずはメールをくださいませ。順次お時間をいただきながらですが、製作してまいります。



2023年11月6日月曜日

「2/6の旅人ギター」 PocketRock 開発備忘録

 

 さてみなさんこんにちは。


 今年は本業がなかなか忙しかったのですが、楽器づくりはボチボチです。


 思うところあって「PocketRock」シリーズを個人的に推してゆきたいなあ、と開発作業にかかっているのですが、今日はそのメモがてら。


 


 ざっと5棹くらい作って、いろいろ試しているところです。


 基本的にエコモデルは「廃材」なども利用しながら作りますので、見た目は悪いですが比較的安価に出来たり、逆にそこらへんに気兼ねなく転がしておけるという利点もあります。


 


 まずはPocketRockソロ、2棹作りました。こちらはサイズがとても小さく、可搬性が高くなっているモデルです。音はオリジナル系に劣りますが、感覚としては500ミリリットルのペットボトル1本分くらいのイメージなので、気軽に持ち出せます。


 


 残りの3棹は、いわゆるPocketRockエコ モデルです。廃材利用です。


<製作メモ>


■ 塗装との関係 ■

 エコモデルは建築系の梱包用に使われた木材を再利用するので、各所に傷がついていました。なるべく傷が少なく、平滑な表面を持つものを選んで作るのですが、傷無しというわけにはいきません。


 オリジナルモデルやプレミアムは、カンナがけされた平滑な表面の木材を使うので、ボディ等に傷はほとんどないので、そこが大きな違いです。

 今だと、「オリジナル→ ヒノキ+ファルカタ」「プレミアム→ ヒノキ+アガチス」「エコ→ 松かラワン+松」の材が多いです。


 そこで今回は、表面の平滑化を狙って下地塗装を入念にしたのですが、結果としては「何もしないほうが良い」ようです。

 下地は粒子の細かい粉のようなものを溶いて、傷部分に埋めてゆくような工程になるのですが、これを埋めると板や棹の響きがぼやけるというマイナス面がありました。

 つまりそれぞれ硬度が違うので、木材の隙間にふわふわのものを詰め込むような働きになってしまうようです。


 下地を4〜5回施工して、それから水性ステイン+ラッカー仕上げ、なのですが、なーんもしないほうが音はよさそうです(苦笑)

 下地なし+ポアステイン色つけ+ラッカー仕上げ

が一番音がいいので、「傷」はそのまま、ということになります。


 見栄えと音のどちらを取るか、悩ましいところですが、私個人的には音優先かなあ。


 オリジナルモデルは、ラッカーのみで色もつけず塗布物は最小なのが良いようです。プレミアムはステイン着色+ラッカーですが、これももともとの材の吸い込みが少ないので、音への影響はあまりないようです。


 松や杉系の柔い材料+下地粉は、相性が悪いですね〜。柔らかいもの同士が合体して、ほわんほわんした音になることがわかりました。



■ 平滑度の追求 ■


 実は見栄えだけでなく、「平滑度」という部分を重視して、今回の試作ではかなりヤスリがけ工程を増やしました。

 粒度を変えながら、かなりの回数やすりがけをしています。


 そのため、指板部分の平滑度はかなり高くできることがわかりました。この部分は糸と直接触れるので、曲がっていたり凸凹があるとマズイのですが、シュパッとまっすぐな面を作れば、いい音に繋がります。

 ただ、それももし傷部分があると、そこを下地で埋めて平滑さを出さなくてはいけないため、材の選び方が難しいですね〜。


 廃材だと「平滑面」の部分だけを切り出して棹にしてゆく工夫が必要です。そうすると元が廃材なので「指板面はきれいだけれど、ほかが傷だらけ」ということもありえます。


 そのあたりのバランスと修正が悩ましいところです。



■ ペグの問題 ■


 今回複数製作したのは、ペグのチョイスも調べたかったからです。


 数年前と比較して、ペグの値段がざっくり倍くらいになっており、種類も減って入手が難しくなっています。


 もちろん、お金をなんぼでも出せば良いペグはあるのですが、PocketRockはせいぜい数千円の楽器なので、高いパーツを使えません。


 そこで、2〜300円くらいのペグを選ぶわけですが、それが今は500円くらいになっているという感じです。

 以前なら400円くらいだったフリクションペグでも700円から1000円くらいします。国産だと1500円〜2000円です。高い!


 また、ペグはギターやウクレレペグを流用するのですが、ギターやウクレレはヘッドが傾いているので、それに合わせた穴の位置になっているのが、PocketRockには合いません。

 なので、PocketRockでは「穴が2つ」のペグを採用することが多いです。


 これも穴2つ式ペグのバリエーションが減っているため、今回は「穴1つ式のペグを買ってみて、スチールポストに穴を自分で追加して開ける」という実験をしてみました。

 しかし、スチールポストの先端が削ってあったりすると、そこに弦が引っ張られてマズイとか、さらにいろんなことがわかってきます。


 やはり実際作ってみないとわからんものですね。


========


  オリジナルモデルやプレミアムモデルの注文があったときのために、「最良の組み合わせのパーツ」は十数棹分確保していますので、とりあえずはご安心ください。


 ただし、エコモデルの価格と仕様のバランスをどうするかは、悩みどころですね!


 本来私は、「めちゃくちゃ安い値段で楽器を作りたい」とは思っているのですが・・・。

 そうすると使い勝手が悪くなったり、違う問題が出てくるわけで。


(たとえば、無期限キャンペーンとしてエコモデルにもギアペグをこれまでつけてきました。フリクションだとドライバーでネジを締め直す作業が頻繁に必要になってくるんですね。あるいはいっそ、「木のペグ」とかにすれば価格はもっと抑えられるかもしれませんが 苦笑)



■ 弦の違いが音に影響?! ■


 木材をはじめすべてのパーツが価格上昇の昨今ですが、弦も高くなってます。本来は「奄美三線の弦」を使うのがベターなのですが、価格をおさえるために

「ナイロンテグス10号」

を細い方の弦に採用して出荷しています。


 今回試験的に、太い方の弦を「ナイロンテグス30号」にしてみたのですが、音は鳴るものの、「小気味よくない」のです。


 小気味がいい、とはなんのこっちゃ?と思われるかもしれませんが、30号の太いテグスだと、音は鳴るんですが、もともとの体つきが太いのでポヨンポヨンなんですね。なので音がこもります。


 それに対してもともと使っていた奄美三線の弦は細い弦の「巻き弦(実際には撚り弦)」なので、最終的な径の太さは同じですが、シャキっとしてるんです。


 巻き弦だとアタックが強めで、輪郭のはっきりした音になることがわかりました。ギター系では巻き弦のほうがサスティーンも長いとされるようです。


 で、体感的にこれはやっぱり「太い方の弦」には巻き弦を使いたいなあ、という発見です。細い方の弦は、どっちにしろ高音部分担当なので、キンキンした音になるためアタックは強めに出ます。


 そもそも奄美三線の弦も、女弦(3の糸)はナイロンの一本抽出弦なので、ナイロンテグス10号とほとんど違いがありません。



 まあ、こんな感じでいつも開発してます〜。今日はそんなよもやま話でした。

2021年12月10日金曜日

本格カリンバを作る 自作・手作りカリンバの作り方 その3 いよいよ組み立て~完成へ

 

 さてみなさんこんにちは

 

 カリンバ作りもいよいよ大詰めです。ボディが完成したら、必要なパーツを2本作っておきます。

 

(ただし、このパーツはなくてもOK。後で説明する部品キットに付属していることがあるからです)

 

 カリンバのキーを支える棒が2本必要ですが、

 

①  幅10㎜、高さ9㎜の棒材 長さ107㎜

②  幅10㎜、高さ9㎜の棒材 長さ115㎜


となります。高さが9㎜と絶妙なので、1センチ×1センチの棒をわずかに削っても大丈夫です。また、幅は12㎜でもOK。

 

 また、棒はなるべく硬い木がいいです。17本のキーの力を全部受けるのと、それをボディに伝達する役割があるので、柔らかい木だと、変形したり、音が減衰したりするからです。

(”杉”などが、やわらかい木です)


 その棒は2本とも上になるところを丸く削っておきましょう。今回はたまたま持っていた「紫檀」系の堅い木材。

 


 (片方がちょっとだけ短い。5㎜くらい)

 



  両方上部を丸く削りますが、長い方は溝をつけておきます。これは彫刻等や細い丸棒やすりなどで、天部中央をへこましておいてください。

 2本とも、高さは9㎜になりますが、溝がついたほうはここに鉄の棒が乗るので、最終高さが10㎜くらいになるように溝を切っておきます。

 

 ですが、この2本の棒については、amazonなどで市販されているパーツセットに入っていることが多いので、作らなくても大丈夫です。

 



  ”カリンバ” ”手作り” ”キット”などで検索すると、上のような部品セットが500円台~1000円くらいで売っています。

 キーは最初から手作りしてもいいですが、ぶっちゃけパーツを買ったほうが早いし、安いし、いい音がするので、利用しちゃいます。

 

amazonでは


◆ キー17本 鉄棒(サドル) 鉄フレーム

◆ キー17本 鉄棒(サドル) 鉄フレーム 木の棒2本

◆ キー17本 鉄棒(サドル) 鉄フレーム 木の棒2本 ネジ

◆ キー17本 鉄棒(サドル) 鉄フレーム 木の棒2本 ネジ 調律ハンマー

 

の4パターンのセットがあり、それぞれ価格が絶妙に違います。フルセットだと1000円に近いですが、最小構成だと500円台くらいからあります。 


 海外のサイトを見ていると、中国現地では、もともと200円くらいのパーツ代だとわかるのですが、送料無料やらの関係で、すこし上乗せされていることが多いです。


 寸法写真です。上から1センチのところに線を引いて印をつけます。ここに短いほうの棒がきます。


 上から6センチのところにも線を引いておきます。この線の下端にあわせて長いほうの棒がきます。

 




 ちょうど、線と線の内側に、それぞれの棒がきます。

 長いほうの棒(溝があるほう)の下端は上から6センチということです。




=====★こだわり部分★=====

 

 この2本の棒の配置は、けっこうこだわって調整、変更してみるべき箇所です。実際に販売されている楽器では、今回のように6センチになっている楽器と5.5センチになっている楽器があります。

 ただ、単純に幅の違いというわけではなく、棒の高さが低めであれば、感覚が狭くてもテンションが出せるし、棒の高さが高めであれば、感覚が広くないとテンションが高くなってしまうという差異があるようです。

 また、下の棒の位置が「サドル」といって、実際に音が伝わる部分になるのですが、以前に表板に隠れるように配置している「受け板」が、ここまで来ているほうがいいのか、ここまで来ていないほうがいいのか、まだ私にもわかりません。

 

(というのも、ボディが箱になっていないソリッドカリンバもあるので、空洞(板の張り)を生かすほうがいいのか、ボディ全体に伝達するほうがいいのか、まだ私には結論が出ていないのです)

 

 実際の楽器では「受け板がサドルの真下まで来ているもの」と「サドルの下まで来ておらず、そこから1センチ程度上で終わっているもの」の2種類がありました。

 今回の私の作例では、「受け板が6センチの位置まで来ていて」かつ「サドルの下に受け板があり」かつ、サドル棒を6センチの位置に配置」しているパターンになっています。

 さあ、音がどうなるでしょうか?!


================


 ここから先は、amazon中国製パーツを利用して組み立てます。

 


  ブリッジ(金属の支え)をネジ止めして、サドル(鉄の棒)を置き、キーを差し込んでゆきます。

  このあたりは動画でも説明しています。

 


 (本格カリンバを作ろう!)



 そして完成!  おつかれさまでした!!!

 

 

 

 




2021年5月23日日曜日

超絶?な三線動画と、Youtuber向け「楽器指導」ツールの開発

 

 

 さてみなさんこんにちは。

 

 先日からちょっと研究開発をしておりまして、2つほど関連動画をアップしました。

 

 ひとつは




<閲覧注意 (酔います) 超絶三線映像>


というもので、これ、たぶん見ている人にはなんのこっちゃさっぱりわからないと思いますが、三線を弾きながらぐるんぐるんフィギュアスケーターのように回転している動画です。


 まあ、一般の方に取っては、これの何がおもしろいのか さっぱりわからない と思いますが、それで正しいです。あってます(笑)

 

 

 これは実は何をしたいのかというと、カメラを固定して、演奏者が動き回っても、定位置を撮影しつづけるよ、ということを実演しているわけです。

 

 この動画の撮影方法が、何の役に立つんだ?ということを、今日はお話します。

 

 

 通常、カメラが離れた所に固定されていて、演奏者はそのカメラに対面して演奏するわけですが、上記のやり方だと 



 カメラは常に棹に密着して撮影する



ことができます。棹に密着して撮影できるということは、角度を変えると

 

「演奏している手元を撮影できる」

 

 ということでもあります。つまり、弾いている人が、自分の目線でみてどんな風に弾いているのかをそのまま撮影できるわけですね。

 

 

 私は三線コード弾き、三線コード奏法をたくさんの方にレクチャーしてきたので、どうやって伝達するのがよいのかをずっと考えているわけですが、まあ通常は

 

「対面映像でレッスン、レクチャーする」

 

ことが普通です。それでも手元を見せたい!という希望があったので、

 

 


 <三線コードレッスン 最初の5つのコード>

 

 もう10年も前になりますが、上記のような演奏する人が手元を見られる動画、を開発してアップしました。

 

  これはでも、動画を反転処理してけっこうめんどくさいことをやっているので、結果として処理ソフトの中で画質劣化も起きているし、いちおうできることはできたけど、不満足なものになったわけです。

 

 

 しかし、今回のツール! ダイソーさんでたったの200円で売っている「スマホネックホルダー」を工夫すれば、

 

 


 

<楽器指導者向けツールの開発>

 

↑こういう映像が簡単に撮れることがわかったのです!いえーい。

 

 

 これ、一人で弾いて、一人で撮影する場合、「演奏する手元」と「撮影するモニタ」の両方を同時にチェックできるのがよいのです。

 

 だから、動画の視聴者さんにとってはあまりたいしたことではないと感じられると思いますが、yotuubeに動画を上げておられる制作者さんにとっては応用がかなり効くツールだと思います。

 

 

 このツールをうまく使うと、演奏のレクチャーが格段に進歩します。

 

 

 というわけで、この開発はどんどん続ける予定です。

 

 

 



2021年3月11日木曜日

PocketRockを製作しました。

 

 さてみなさんこんにちは

 

 久しぶりの楽器製作です。ポケットロックのエコモデルを作りました。

 

 

 


 弦が2本しかないので、コードを押さえる箇所もたった2箇所だけ。


 世界一簡単に弾き語りができる楽器として一部のマニアには有名でございます(笑)


 今回はエコモデルですが、材料がある限りはエコモデルでもギアペグ仕様でお届けしています。


 

2020年4月27日月曜日

サイレント三線S3を製作しました



 さてみなさんこんにちは


 久しぶりに「サイレント三線S3」を製作しました。


 


 近年の注文は、ペグ式のサイレント三線SP3のほうが多いのですが、ふだん三線や三味線を弾いておられる方にとっては、こちらのほうが馴染みがよいかもしれないですね。


 コロナウイルスの影響で、家にいることが多くなっているからか、楽器や三線コード楽譜の問い合わせが少し増えています。


 残念ながら、本業の空き時間にコツコツ作っているので、依頼後おおむね1ヶ月時間をいただいておりますが、ご了承ください。



 あと、屋外で作業をすることも多いので、雨が降ったら遅れます。




2016年10月23日日曜日

手作り三味線講座の準備をしてきました!


 さてみなさんこんにちは。

 来る11月20日(日)に開催される


 手作り三味線講座!


のイベントの準備で、 今日は、ヒノキの三味線の棹を作ったり、糸巻きの加工をしてきました。


 今回のイベントでも、ヒノキのいい木材が入手できているので、なかなか味わいのある楽器ができそうです。


 今日は切削などの加工をしまくっていたのですが、香りが良すぎて完全に



 ヒノキ風呂状態



の中で作業していました(笑)



 11月20日の講座は、おかげさまで



 予約満員御礼



だそうです。この記事をみて気になった方もおられると思いますが、おそらく今年の開催は、11月分がラストになると思うので、また来年以降の開催をお楽しみに。



==========



 それとはまったく別ですが、

 ポケットロックのほうも、順次製作しています。

 こちらはイベント無関係で製作していますので、ご希望の方はとりあえずメールくださいね!







2016年6月17日金曜日

手作り板張三味線キット(三線キット)を製作しました!

 さてみなさんこんにちは


 


 ご依頼をいただいておりました、「手作り三味線キット」がようやくできたので、お送りした次第。


 これは、兵庫県立丹波並木道中央公園で実施している


「手作り三味線・シャミレレ講座」



の楽器キットの頒布バージョンで、依頼があればできるだけ対応するようにしているものです。



 今回は、楽器キットと、コード弾きテキストを合わせてのご依頼だったので、発送物に全部詰め込んでいます(^^


 主に、


 棹、糸巻 胴部分の板、表板と裏板、根緒、弦、製作マニュアルなどを一通りまとめています。


 製作時期や材料の入荷状況によって、材の質が多少変動することがあるのですが、近年はずっと

「ヒノキの胴と棹」

を確保できていますので、桧三味線が作れます〜。


☆ちなみに、キット価格は4500円+送料です。




 公園さんでのイベントバージョンの三味線づくりは、秋頃開催を予定しております。


 ご希望の方は、当ブログをチェックしておいて下さいね!

2016年6月6日月曜日

北海道に伝わる謎の三線を探せ?! ~驚異の楽器を復元したら、アソコがアレでできていたスペシャル!~

 さてみなさんこんにちは!


 先日のTV放送でも出てきましたが、うちの奥さんが北海道出身なので、北海道の音楽についても興味がある左大文字です。


 北海道には、アイヌの人々の文化があって、もちろんそこにも楽器があるわけですが、トンコリという五弦(のものが多い)の楽器はちょうど三味線とお琴のハイブリッドのような形をしています。


 




(画像はウィキペディアより引用)

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%88%E3%83%B3%E3%82%B3%E3%83%AA


 この楽器は、三味線系の楽器とは異なり、胴と棹が一体型なのでお琴や筝の構造に似ています。ただ、糸巻きの部分やヘッド(天)は、三味線系リュート楽器っぽいデザインになっているところも興味深いですね!





==========


 で、ワタクシ左大文字も、このトンコリにインスパイアされた


トンコリン


という楽器を数棹作り、希望者にお譲りしたことがあります。


 トンコリンは、弦を三本にして(もともと、3本仕様のトンコリも存在するそうです)、胴と棹を明確に区分したデザインになっています。


それが↑


(画像の著作権者は、関西テレビさんです。この画像は引用です)


 円さんが手に持っておられるのが、上半分が三味線仕様で、下半分がトンコリという


トンコリン


なわけ(笑)




 とまあ、アイヌの人々に伝わるそんな楽器があるというお話なのですが、今日はそれでは終わりません!!!


 実は・・・。


 北海道には、謎の三線がある?!


というのです。



 そのお話、まずは1797年に小玉貞良が描いた『蝦夷風俗図』に「板張りの四線らしき楽器」が描かれているところから始まります。

 さらにはシーボルトが持ち帰った絵の中にも、「アイヌの人たちが、おそらく皮張りのリュート属らしい楽器を弾いている姿が描かれている」とのこと!


 他にも、どうもサハリン経由で渡ってきた蛇皮三味線(いわゆる中国の三弦)の絵が存在するとか、いろんな伝説が入り混じって凄いことになっているようで、とりあえずわかっていることは




「北海道にも、三線(らしき楽器)があった!」




ということのようなのです。



 詳しく知りたい方は

月刊シロロ9月号 アイヌ民族博物館
http://www.ainu-museum.or.jp/siror/monthly/201509.html#01


をご参照くださいね!




==========



 というわけで、これらの伝承をもとに、アイヌ文化を元にした三味線・三線を作ってしまおう!という復元プロジェクトがあり、その結果できたのが




 鮭皮の三線!!!



というから驚きです。



 じゃあ、それ!どんな音がするのかと皆さんもドキドキワクワクだと思います。なので、公開されている音をご紹介!!!


 鮭皮三線の音 北原次郎太(北海道大学アイヌ・先住民研究センター准教授)
 http://www.ainu-museum.or.jp/siror/monthly/mp3/201511/cepka_jirouta.mp3



 このプロジェクトについては、詳細な製作状況などもあわせて説明されていますので、


 月刊シロロ11月号 アイヌ民族博物館
http://www.ainu-museum.or.jp/siror/monthly/201511.html#07


をぜひご参照くださいね!



 また、もう一人、鮭皮三線を製作なさった方がおられるので、そちらも必見です。


札幌市豊平川サケ科学館
http://www.sapporo-park.or.jp/blog_sake/index.php/2009/12/22/1274/




 いやあ~。ネコでもヘビでもサケでも、皮だったらなんでもいいのね?!

2016年2月23日火曜日

連絡・謝罪 ごめんなさい!サイレント三線の製作が遅れています!

 さてみなさんこんにちは。


 タイトルから謝罪なのですが、現在ご依頼を戴いている「サイレント三線シリーズ」の製作が遅れています。


 通常だと1ヶ月程度で完成してお届けの連絡をしているのですが、普通の仕事を終えてから製作していることや、パーツの到着が遅れたこともあって、今回のロットは時間がかかっています。


 ご依頼をいただいている複数の方、もうしばらくお待ちいただきますようお願い申し上げます。


 完成のメドがつき次第、順次確認のメールを差し上げますので、それまでお待ちくださいませ。



 ちなみに、写真は、今回はじめて公開する、サイレント三線シリーズの心臓部フローティングユニット・ダミーシステムになる部分の刳りこみです。

 こういうのをちまちま作っております。





2016年1月1日金曜日

超簡単手作り楽器 ブルースハープカズー DIY Harmonica

 さてみなさんこんにちは

 そしてあけましておめでとうございます。


 年末から年始にかけて動画をアップしまして、今回はなぜか三線・三味線楽器ではなく、


 ブルースハープカズー


なる不可思議な楽器です(^^


 


完成品はこんな感じ。


 必要な材料は、


15cm×3cmくらいの、板2枚  輪ゴム2つ  つまようじ2本  紙1枚


だけです。


 造り方と実際の音色はyoutubeに載せております。


 ブルースハープ風?カズーっぽい手作り楽器 DIY Harmonica


===========


オリジナルは海外モノ。


maya*madeさんのバージョンは構造がちょっと違いますが。

  http://mayamade.blogspot.jp/2010/07/diy-harmonica.html



Housing A Forestさんの構造のほうを今回は参考にしています。

 http://www.housingaforest.com/popsicle-stick-harmonica/



 海外には、こんな幅広のアイスの棒があるんですね~。日本のものは細すぎるので、ベニヤなどの薄い板を切ったものを使いました。


 簡単に作れて、すぐ鳴るので保育園・幼稚園・子供向けワークショップなどでぜひ試してみてくださいね。


 もちろん、家庭でお子さんと一緒に遊ぶのにも!

2015年10月30日金曜日

【PocketRockコピーマラソン6】 ポケットロック・ホワイトエディションを製作しました

==========


PocketRockコピーマラソン 6 




”アンプラグド・PocketRock"  

・・・電気もガスもいりません!ポケットロックが一つあれば、健康で文化的な音楽生活が送れます。



========


 さてみなさんこんにちは


 製作依頼があったので、ポケットロックオリジナルをひとつ作り上げました。たまたまヒノキのいい棹があったので、


 ホワイトエディション


になるように、白系の木材で統一して製作。


 ポケットロックも、おかげさまで十数台製作させていただきました。日本中のどこかの街角や部屋の隅で活躍していることを期待しております(^^




 世界で一番簡単な弦楽器 = PocketRock ポケットロック


を自称していますので、



何か楽器をやってみたいなあ、という方



ぜひ、一度おためしください。

2015年6月6日土曜日

PocketRock製作中とか、あれこれ

 さてみなさんこんにちは


 なかなかブログも更新できていませんが、依頼のあった楽器作りなど、ちまちまと励んでおります。


 なんだかんだで複数依頼を抱えているものですから、全て受注生産一ヶ月待ち~になっていますが、体がひとつしかないのでお許しくださいm(_ _)m


 直近完成したのは、おなじみPocketRockのオリジナルモデル(ギアペグ仕様)です。


 


 オリジナルモデルと、プレミアムモデルの受注比率は、半々くらいかなあ。


 オリジナルは音が軽やかで気軽な感じ、プレミアムはそれに音の深みを足したような感じになります。


 この差は、基本的には胴の厚みです。


オリジナルは胴厚みが5センチ前後、プレミアムは胴厚みが6センチ前後ありますので、その分共鳴容量が異なるというわけ。


 あと、プレミアムモデルはギアペグを標準でおつけしていますが、オリジナルはギアペグを特注扱いにしています。



 全国各地から、「作ってくれー」という依頼が来てますが、ぼちぼちやってますので、納期は期待しないでください(涙)



==========


<まいどの告知です>


今年度の「兵庫県立丹波並木道中央公園」さんでの手作り楽器講座


 ”森のギター” 製作講座は 8月30日(日)に実施予定



の公園事務室まで。



==========




2014年9月26日金曜日

<プロジェクトP・R>廃材から楽器を作るアイデア

新楽器PocketRockを投入してから、しばらく立ちますが、なかなか時間がとれず増産できておりません。

その代わりに、先日はちょっとしたイベントにPocketRockを持ってゆき、人前でジャカジャカ弾くまねごとをする、という活動をしてきました。


PocketRockについて紹介も何もしないで、ただ持ってうろうろしていたに等しい状況だったのですが、実は


「人ごみの中、騒がしい状況でどれくらい鳴るか」


ということを実験してたのです(笑)


結果は、かなり満足のゆくものでした。


面白かったのは、胴の容積が大きいプレミアムモデルよりも、オリジナルモデルのほうが「音の通りがいい」ということでした。

オリジナルモデルは高音部に特徴があるので、そうなったのでしょう。


===========


さて、それはさておき、実はポケットロックという楽器の誕生には、物語があります。


これまで手作り三味線などをたくさん作ってきた私にとって、簡易的な楽器を製作することはそれほど目新しいことではないのですが、ポケットロックは


↑これをなんとかできないかなあ、というところからスタートしたのです。


これは、わたしの勤めている本業のほうで出てくる「廃材」なのですが、別に私は材木屋さんではありません。これらの木材は、たんなる緩衝材・クッション材のような使われ方をしていて、別の商品や製品を梱包からほどいたあとは、全く必要でなくなる木材なのです。



なので、ふつうはこれはゴミとして排出されたり、その後は粉砕されたり焼却されたりするわけです。



楽器作りというのは、本来「しっかりした、身のつまった木材」が必要なので、こういった端材みたいなものは、使う部分がありません。


また、うちの会社で出る木材の大半は「杉とか松」なので、楽器づくりには不向きな柔らかい木材が多いのです。


そこをなんとかしてみたいなあ、というのがPocketRock作りの始まりだったのでした。


==========

PocketRockは、弦楽器として基本的、最小限の形と機能を持っています。逆に言えば、


「楽器としてきちんと成立するための、基本に忠実なデザイン・設計」


だということです。


なので、PocketRockは端材のような「太さが取れない木材」でも、「柔らかい木材」でも十分作れて
音が鳴るように設計しました。


PocketRockは「裏メニュー」としてエコモデルを作ることができます。


詳しくは
http://blogs.yahoo.co.jp/sanshin_ism34/67647333.html


このエコモデル、実は端材があればあえて端材で作るという衝撃のモデルです(笑)

弦楽器に詳しい人がみれば、びっくりするような構造をしていることがあります。(個体差あり)


どういうことか。



なんと、棹が曲がっていても、楽器として組み立ててしまうのです!!!!



楽器づくりのセオリーでは、棹が曲がっているのは大問題です。棹が曲がらないように、最新の注意を払って製作するのが楽器づくりの肝なのですが、


あえて曲がった棹でも組み立てる


とはどういうことなのでしょうか?!



この謎を知りたい人は、現物をぜひ見てください(笑)


必要最小限の楽器であるPocketRockならではの設計が、こんなところで生きてくるのです。


曲がった棹でも、その中に生きている直線部分を生かして組み立てます。また、それで演奏に支障がでることがない、というのがすごいところです(笑)





たとえば、この棹になる材は、うっすらと右にカーブしています。でも大丈夫!立派なPocketRockエコモデルが作れます。


棹が全体に右に曲がっていても、弦が通るまっすぐな直線が想像上で見えてくるはずです。


そう!そこ、その位置、そのラインを生かして製作するので、ちゃんと楽器に仕上がってくるわけ。



簡易楽器のひとつですが、けしておもちゃではありません。


妥協のない設計と製作で、きっと面白い楽器だとわかっていただけると信じております。






2014年9月16日火曜日

<プロジェクトP・R>新楽器ポケットロックの音デモできました。

 おまたせしていました、新楽器PocketRockのサウンドデモが完成しました。

 形はともかく、一体どんな音がするのか、という謎がいよいよ解明されます(^^


 デモでは2棹のPocketRockを紹介しています。


 特に「胴の厚み、深さ」が音質にどう影響するかがよくわかる動画になっています。


 最初のほうがオリジナルモデルで、胴厚みが5センチのもの、次のほうがプレミアムモデルで、胴厚みが6センチのものです。


 音質についてはお好みでチョイスしてもらえばいいのですが、いちおうプレミアムモデルのほうが、より深みのある音がします。



 楽器のコンパクトさについても、要チェックですよ~。

2014年9月15日月曜日

<プロジェクトP・R>新楽器ポケットロック PocketRock これからの展開について プロジェクトの参加について

 さてみなさんこんにちは

 まだ世に出てちょびっとしか立っていないのに、とりあえずビジュアル面では

「スタイリッシュ!」「かっこいい!」

等、お褒めの言葉を頂いている新楽器PocketRockですが、まだ全然音のアップをしていなかったり、youtube動画も上がってなかったり、準備段階です(^^;


 しかーし、2014年、三味線やら三線やらいろんな弦楽器を渡り歩いてきた左大文字が、心をこめてお勧めするニューガジェットですので、積極的にお知らせしてゆきます!




 これから草の根的に、この楽器のプロモーションを進めてゆくのですが、ぶっちゃけ頒布版の生産にも着手できていない状況です。

 というわけで、覚書程度に、生産計画など。


2014年 9月     試作品3棹完成、運用中。

2014年10月より   先行版(評価版)生産開始予定。

2014年11月頃より 頒布版(正式版) 販売開始予定。


このモデルについては、OEM(笑)がありません。
(☆OEM=設計だけ私で、生産は他に任せているもの)

なので、かなーりしばらくは左大文字が一人でこつこつ作るしかありません。

おそらく月間生産棹数は5棹ほどかな~。毎日の仕事終わってから作るので。

 ちなみに評価版というのはデモ機のことです。ほぼ正式版と変わりませんが、支障のない程度に何かが違います(笑)



==========

 今回のポケットロックプロジェクトには、いろんな人に関わってもらって、「人とのつながりの中で発展する楽器」にしたいと思っています。

 というわけで、このプロジェクトに参加したい!と思われる方がおられましたら、ぜひ当方までメールをくださいませ。


 <プロジェクトの参加方法・具体的に>

☆ 楽器を実際に触ってみて、演奏法や使い方などを考え・提案してゆくお仕事。

☆ 楽器を実際に演奏してみて、「こんな楽器があるよ」と紹介してゆくお仕事。

☆ 楽器の製造に携わってみたい!という生産側のお仕事。

☆ 楽器の講習イベントなどを実施する運営的お仕事。


などなど。他にもいろんなアイデアがあるかもしれません。



 ちなみに「お仕事」と書いていますが、金銭的報酬はまったく発生しません。現段階ではできたてほやほやの楽器なので、これが売れるかどうかも未知数です。

 お仕事、というよりも活動かもしれませんね。


 当方は営利目的の企業ではなく、かなーり「面白いことをやっているいち個人」です。

 
 もし、あなたがこれから生まれるかもしれない、新しい文化の創造者になってみたい!と思われるのであれば、ぜひ参加なさることをおすすめします(^^

 連絡先 sanshin_ism34@yahoo.co.jp まで。左大文字堯司






2014年8月27日水曜日

森のギター製作講座、イベント実施しました。

 みなさんこんにちは


 過日、8月24日は、兵庫県立丹波並木道中央公園さんにて、「森のギター」の製作イベントを実施してきました。


 詳しいイベントのレポートは、もうひとつのブログのほうに上げています。


 三線ism
 http://blogs.yahoo.co.jp/sanshin_ism34/67607523.html



 ぜひ、ご参照くださいね!






 こちらは、参加してくださった方のオリジナルデザイン(サウンドホール)です。


 今回から「カラー塗装」が一部できるようになったのですが、とてもいい感じ!


 次回の実施にむけて、日程など調整しております。



==========

 参加者さんと盛り上がったのは、こういう「手作りの楽器を作れるイベントをもっと実施してほしい!」ということでした。

 これまで手作り三味線・シャミレレを数多くイベントで実施してきましたが、「三味線・三線」というカテゴリーを中心に活動していたので、逆に


「一般的な、何か手作りの楽器」


というところからお客さんに来ていただく、という面ももっと充実できたらいいなあ、と感じました。

 



 
 たとえば、上のように「自分でサウンドホールを考えて、切りぬいた楽器」というのは、とても愛着が沸くものだと思います。

 写真は参加者さんの作ったものですが、炎のデザインがかっこいい。

 市販のギターでもほとんどないデザインですね。



 この森のギター、づくりは、作ることもそうですが、「弾く」ことにも妥協しておりません。


 この楽器は単音でも弾けるし、コードでも弾ける、という特徴を持っています。

 それに加えて、誰にでも作れる、という三拍子そろった手作り楽器です。


 ぜひ、チャンスがあれば「製作イベント」に参加なさってくださいね。



==========

 さて、現在、”森のギター”の新バージョンを開発にとりかかりました。これは、どちらかといえば


「左大文字が作りたいものを作るんじゃー!」


というかなりわがままなプロジェクトです。


  これから、情報を小出しにしてゆきますので、お楽しみに!