2018年12月2日日曜日

小じゃみチントンを作ってみる ~簡単手作り三味線キット~



 さてみなさん、こんにちは。


 簡易三味線のようなものを作り続けてはや25年以上、これまで作った楽器総数はおそらく500棹以上にはなっている左大文字ですが、ずっと気になっていた「三絃司きくおか」さんの


小じゃみチントン


をようやく製作することができました。


☆三絃司きくおかさんのサイト
http://www.syamisenya.jp/index.html




 では、レビューです。




 到着したパッケージはこんな感じ。棹を分割することでコンパクトにまとまっています。


 中身は「棹」「棹下部」「胴」「糸・駒・譜尺・紙やすり・木工ボンド」「製作マニュアル・さくらさくら楽譜」です。



 基本的に何かを「作る」部分は↑ここだけ。棹の上部と下部を同封の木工ボンドで接着します。

 固定時間は1時間が目安。ほんとうに1時間弱あればちゃんとくっつきます。

 


 棹がくっついたら、胴にさしこむだけ。

 




 奥まで→差込み。




 こうなります。


 

 糸巻きも工夫されていて、弦とおなじ色に3色に塗りわけられています。

 




 音緒部分は糸を穴に通すだけなので簡単。あとは糸巻きをまくだけ。


 全体像。



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 ボディは薄くて、軽く、棹も薄めでかなり持ちやすいです。反面、ふだん三味線を弾いている人からすれば、「演奏感覚」がかなり異なり、ギター寄りです。



 実際のサイズは、こんな感じ。

 左から、ポケットロック チントン 三線サイズ板張り ゴッタンレプリカ です。


 ポケットロックの弦長が430 チントンは520 三線は600ですから、だいたいの感じがわかってもらえると思います。


 面白いことに、チントンの推奨チューニングはGDGで、いわゆるポケットロックやシャミレレの430ミリクラスのものと同じです。


 かなりハイトーンの高いキーでチューニングするように設計されているのは、弦長が短いからですね。


 ユポ紙が張ってあるのですが、キーが低いと本来の音色を発してくれず「ぼよんぼよん」としたやや弱いたるんだ感じの音が出ます。

 ところが、キーが上がってくると、人が変わったみたいに突然「三味線らしいいい音」を発してくるようになります。

 その意味では、このチントンをはじめユポ紙を張った楽器は「弦のテンション、皮のテンションの領域がシビア」であるとも言えるでしょう。



 実際のサウンドについては近日レポートします!おたのしみに!

 

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