さてみなさん、こんにちは。
簡易三味線のようなものを作り続けてはや25年以上、これまで作った楽器総数はおそらく500棹以上にはなっている左大文字ですが、ずっと気になっていた「三絃司きくおか」さんの
小じゃみチントン
をようやく製作することができました。
☆三絃司きくおかさんのサイト
http://www.syamisenya.jp/index.html
では、レビューです。
到着したパッケージはこんな感じ。棹を分割することでコンパクトにまとまっています。
中身は「棹」「棹下部」「胴」「糸・駒・譜尺・紙やすり・木工ボンド」「製作マニュアル・さくらさくら楽譜」です。
基本的に何かを「作る」部分は↑ここだけ。棹の上部と下部を同封の木工ボンドで接着します。
固定時間は1時間が目安。ほんとうに1時間弱あればちゃんとくっつきます。
棹がくっついたら、胴にさしこむだけ。
奥まで→差込み。
こうなります。
糸巻きも工夫されていて、弦とおなじ色に3色に塗りわけられています。
音緒部分は糸を穴に通すだけなので簡単。あとは糸巻きをまくだけ。
全体像。
==========
ボディは薄くて、軽く、棹も薄めでかなり持ちやすいです。反面、ふだん三味線を弾いている人からすれば、「演奏感覚」がかなり異なり、ギター寄りです。
実際のサイズは、こんな感じ。
左から、ポケットロック チントン 三線サイズ板張り ゴッタンレプリカ です。
ポケットロックの弦長が430 チントンは520 三線は600ですから、だいたいの感じがわかってもらえると思います。
面白いことに、チントンの推奨チューニングはGDGで、いわゆるポケットロックやシャミレレの430ミリクラスのものと同じです。
かなりハイトーンの高いキーでチューニングするように設計されているのは、弦長が短いからですね。
ユポ紙が張ってあるのですが、キーが低いと本来の音色を発してくれず「ぼよんぼよん」としたやや弱いたるんだ感じの音が出ます。
ところが、キーが上がってくると、人が変わったみたいに突然「三味線らしいいい音」を発してくるようになります。
その意味では、このチントンをはじめユポ紙を張った楽器は「弦のテンション、皮のテンションの領域がシビア」であるとも言えるでしょう。
実際のサウンドについては近日レポートします!おたのしみに!
0 件のコメント:
コメントを投稿