2021年7月13日火曜日

三線弾きも知らない 「弦長」 の話

  さてみなさんこんにちは。

 

 最近は、暇があれば三線コード弾き関係の動画をアップするようにしていますが、数年更新頻度が下がっていたので、なんとか盛り返そうと頑張っているところです。

 

 さて、今回は「弦長」のお話。

 

 三線をふだん弾いている人も、実は知らなかったりする「弦長」の全てをお伝えする動画を作成しました。

 

 


(三線と「弦長」の話)


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 まず、三線の場合、弦長の基本は「2尺」ということになっています。1尺は30.3センチなので、2尺は60.6センチです。


 なので「ウマ」を立てる位地は、上コマ(すなわち唄口)から60.6センチのところに立てるのが、標準ということになります。


 それを、ざっくり「約60センチ」と表現している本やサイトもあるし、「約61センチ」としているところもあります。

 

 これらは言わば「誤差」みたいなものなので、どれが完全なる正解か!というものではありません。

 

 

 というのも実は、明治維新以前の、琉球王朝時代の尺はどうも今より短かったらしく、1尺が29.78センチだったようなのです。

 

そうすると2尺も59.56センチということになり「ほぼ60センチ」とも言えます。

 

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 結論としては、手の大きさなどによって「60センチ近辺」でもいいし、「61センチ近辺」でも問題ない、ということになるかもしれません。

 

 さて、動画ではそれ以上説明していませんでしたが、最終的には「三線・三味線系楽器」というのは、

 

 

 どこにポジションがあるのか、どの位置にツボがあるのか

 

 

ということは、実は二次的な話で、本質ではないのですね。

 

 どういうことかというと、そりゃあ当然「唄口からの距離」でポジションは決まってくるのだけれど、それを貼り付けたシールの位置を見て演奏するのは、一部の初心者が行う練習期間だけだからです。

 

 三味線弾きというのは、最終的には「音」を聴いて、その「ツボ」を正確に押さえられるようになるので、棹のシールを見る必要はありませんし、最終的には棹には何も書かれていない状態で演奏します。

 

 この時、演奏者は「棹のポジションの位置を暗記している」わけではなく、「音」の正確さを暗記しているのであって、演奏中に微妙に間違ったポジションを都度、音で修正しながら弾いているわけです。

 

 ということは、ウマの位置、下コマの位置が多少ずれていても、耳で修正するわけですから、手は必然的に正しい位置を探りながら演奏するようになります。

 つまり、シールの位置など「見ない」わけです。

 

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 私は本州の三味線からスタートしたので、地唄というジャンルでしたが、最初から譜尺もシールも使っていませんでした。つまり、「音」を中心に弾いていたので、棹には何も書いたり貼り付けたりしない状態で初心者でも練習させられていたのです。

 

 逆に、音感のない仲間などは、最初のチューニングから相当苦労していました。(耳が慣れていないので)

 

 私は、幼少期にエレクトーンをやっていたので、音中心に演奏を再現するのは、全然問題なく弾けたため、西洋音楽の教育を受けたことにも感謝しています。