2007年6月27日水曜日

【三線ism】 沖縄に魅せられて ~死を乗り越えて ~



さてみなさんこんにちは

 オリジナルソング「僕は歌い続けてゆく君に声が届くまで」はもう聴いていただきましたでしょうか?

 この作品は、わたしが作曲したのですが、詞がうまくつけられなくて弟に作詞してもらっております。

 この弟、沖縄の海(ダイビング)に魅せられて、それはもう人生が変わった!というくらいの沖縄好きなのですが、彼と相談しながら、この詞は制作してゆきました。

 もともと、「三線」を左大文字流で演奏したポップスを作ろう!という私の計画があって、

 ① バッキングは三線(三味線でもよい)で作り、単音の三線も重ねる。
 ② 沖縄音階をどこかに入れて作曲する。
 ③ 海の青 空の青をイメージした歌詞。
 ④ 題名は「僕は歌いつづけてゆく君に声がとどくまで」

 をポイントに制作してゆきました。

 ところが、全体の歌詞をまとめる段になって、どうもうまくまとまらない。そこで、沖縄に移住まで考えていた弟に相談すると、作詞を快諾してくれた、というわけです。

 もともと、沖縄に二人で行ったのは、わたしが高3、弟が中3の卒業旅行でした。それから、何度か別々に沖縄に行っていたのですが、私は三味線研究、彼はダイビングに夢中になってゆきました。

 その後、それぞれ別々に暮らすようになっていました。ところが弟はある時期、いろんなトラブルが重なって、ずいぶんと心を痛めてしまい、私は遠方にいて知らなかったのですが自殺未遂のような状況になっていました。

 その彼が、生きる希望、生きるとはどういうことか、を取り戻すきっかけになったのが、沖縄の海だったと言います。

 彼にとって、沖縄の海は「自分」を取り戻させてくれた感謝の対象であり、「生きる」ことそのものが詰まった場所でもあるのです。

 

 作詞者の彼がこだわったポイントがひとつあります。

それは「澄みきった海の青 きらめいた空の青」という部分です。

最初、私が書いた詞では「澄みきった空の青 きらめいた海の青」だったのですが、ここは
「それは違う!」
と直されてしまったのです。

 「兄貴の歌詞では、海に触れていない。それは遠くから沖縄の海を眺めているだけや。ただの観光客の目線やったら、海は澄んでいて、夏の空はきらめいているだろうけど、そうやないんや」

 「海に実際に入ると、海の中は、外の世界と全く同じように見えるくらい透明度が高い。それが沖縄の海が特別なところや、そしてな・・・。その海の中から上を見上げると、それはもう美しく、『空』がきらめいてるんやで!!」

 というわけで、その光景を彼は歌詞にこめた、というわけです。



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