2007年7月7日土曜日

【三線ism】 左大文字流 入門④ シャミレレ 映像解説~



さてみなさんこんにちは

 前回は、シャミレレ完成記念、ということで実際の演奏の様子を映像にて提供しました。

 まず、この「新製品」であるシャミレレを弾いたのが昨日の夜はじめてなものですから、なかなか思うように演奏できず、映像ではちょっと音程を外している部分もあります。見苦しくてごめんなさいね。


 ☆デモはこちら
 http://jp.youtube.com/watch?v=TYxui5N_Hmw


 しかし、「三味線のコード弾き」ってこんな感じなんだ!ということは、十分に伝わったかな、と思います。

 さて、解説をしてゆきましょう。

 弦長430㎜のシャミレレですから、勘所(ポジション)はかなりシビアです。数ミリ押さえ損ねると、もう音程が外れます(映像でもわかりますね(^^;)

 ウクレレだとフレットがあるので、どこを押さえても正確に音を出してくれますが、三味線はフレットレスですから違います。指で3本の弦を正確に押さえる(それも指の先でなく、指の腹を使う場合もある)のはちょっと慣れるまでは難しいかもしれませんね。

 でも、あれをふつうの沖縄三線でやると、ポジション間がだいぶん広くなるので、もう少し楽です。特に、映像でもやってますが、「セーハ」しやすく、ギターとほぼ同じ感覚で演奏できるのではないでしょうか。

 では映像解説です。

① 最初に開放弦を鳴らしています。種もしかけもない本調子だとわかるはずです。

② 次に軽くコードを鳴らしています。メジャー数種、マイナー数種と基本的なコードを適当に並べています。時折7thが入っていますが、これは3本しか弦がないので、基本のコードから1音抜いて7thを載せる形を採っています。

③ 中盤には大学時代夢中になって研究したクラプトンのtears in heavenのシャミレレ「アンプラグド」(笑)版を演奏しています。映像ではさらっと流しましたが、一曲三味線で十分弾けますね。
単音部分とコード部分のマッチした、いい教材です。
 クラプトンの「アンプラグド」といえば、CDのオープニング曲「signe」も左大文字流に移植ずみです。いずれ公開しますね。

④ 単音とコードを随時入れながら軽くジャミング。ほぼ即興です。

⑤ コードが確定するとあとはカッティングの技法だけですから、ギターと同じですね。ギター風にカッティングを入れてみました。


 まとめですが、シャミレレでの左大文字流は実は「ちょっと高度」です。音程がシビアなだけに、わたしもかなり戸惑いました。
 簡易版のシャミレレで弾いたほうがはるかに楽です!

 理由は

 ①簡易版シャミレレは棹の幅を24ミリ最初から最後まで確保しているが、本格シャミレレは糸巻き側が20㎜、胴付近で35ミリ以上と幅が変わってくるので、ローコードは狭い幅のあいだで押さえなくてはならない。

 ②簡易版シャミレレは「乳袋」がなく、ローコードが押さえやすいが、本格シャミレレは三線のデザインをそのまま踏襲したので、「乳袋」が大きく、ローコードが押さえにくい。

・・・・以上、実際にやってみてわかったことです。

 ちなみに、普通の沖縄三線で演奏する場合は、①も②もあまり気にならないと思います。今度は、三線バージョンでの左大文字流デモを作っておきます。


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