2007年7月18日水曜日

【三線ism】  溶ける接着剤? 膠の不思議


 さてみなさんこんにちは

 先日より、「三昧線」「三味線三昧」の制作と平行して、古い細棹三味線の改造にいそしんでいる左大文字です。

 「三昧線」のほうは、serastarさまから新たな難問をいただきました!m(_ _)m

 ズバリ、「新幹線の中でも弾ける三線」ですか~。まあ、なんとかしましょう!(笑)勝算ありです!

 さて、その「電車内でも弾ける三線」名付けて


 「三幹線」


をどうやってつくるかは、次に回すとして、

 今回古い三味線をいじっている中で、不思議な現象に出くわしたので書いておきます。

三味線やバイオリンというのは基本的に膠(にかわ)で接着されているのですが(ちなみに、皮の部分はもち米でつくった糊で貼り付けます)どうもそれが溶けているのがあるのです。

溶ける、と書くと専門家の方なら「そりゃ膠は溶けるわな。もともと膠で接着するのは、ふだんは乾いて固まっているけれど、蒸気をあてたり、あたためると膠が溶けて修理できるというわけだから」とおっしゃるでしょうが、どうもちょっと違うのです。

 そんな状態になっているのは、今回ヤフオクで落した一棹の三味線なのですが、とにかく膠がとけてドロドロになっているのです。(接着箇所すべてドロドロ)

 はじめは何の気なしに、その上から木工ボンドで接着したのですが、なんと乾燥しても「木工ボンドが効かない」状態に!!!

 どうもこれはおかしいぞ、とその膠(だったらしい付着物)を結局サンダーで全部削り落すはめになりました。

 不思議なところは以下の点です。

① にかわは、ふつうはカチンコチンに固まっているが、温度と湿気により、溶ける。
② その「謎のにかわ」はシールの糊みたいにニチャニチャになっていて硬くない。
③ 木工ボンドと混じると、ボンドが乾燥してもすぐにはがれてしまう(接着力を奪う)
④ 乾燥した木工ボンドを見ると、『謎のにかわ』と反応してゲル状になっている。

 いったいどういう現象なのでしょうね。これは。もともと膠は正式に言えば「ゼラチン」ですから、なにかの加減で水分が多くなって反応してしまい、「にかわゼリー」になってたのでしょうか??



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