2009年5月31日日曜日

【三線ism】 中国人と日本人の発想の違い



さてみなさんこんにちは


 我が家に溢れる自作楽器たちを父親に「ガラクタ」とみなされた左大文字です(^^;


 先日よりハマっている秦琴にからんで、今日はこんな話題を。

 
 ある中国の楽器を復元なさっている製作者の方が、中国の現地の担当者と復元について打ち合わせをしていたときのことですが、壊れてしまっている楽器をみて、中国の方は

「これはここをこうしたほうが大きい音が出ていい」とか「こっちをこういじったほうがいいのでは?」
と言ったそうです。

 日本のその製作者の方は「ええ?それじゃもとの楽器の復元じゃないじゃん」と思われたそうなのですが、日本人は「とにかくもとの形に戻すこと」を第一に考えるそうですね。


 この逸話(うろ覚えなので、ニュアンスが違っていたらごめんなさいね)を読むと「復元」ということに対する両国の姿勢が違うんだなあ、ということが見えてきます。


 日本人はやっぱり「原型」とか「伝統」とか「昔の」とか、そういうベクトルが好きで、中国は逆のベクトルなのかもしれません。


 そんな中国の楽器に対する姿勢がよくわかる動画を、ピックアップしてみました。


 登場するのは秦琴の親戚である「阮」という楽器。中国では4、5種類のサイズの阮が作られていますが、主流は「中阮」です。





中阮

 中国っぽいと思わせて、・・・だんだん中東からアンダルシアっぽくなるのはなぜ?


 中阮協奏曲《雲南回憶》第三樂章:機械的快板

 これは完全に欧米か?! ・・・中国人にとって中阮=ギターみたいです(^^




彩虹(中阮 & 吉他)Cai Hong (Zhong Ruan & Guitar)


 ここまでいくと、ゴンチチをめざしてるとしか・・・(^^;



 つまり、中国人にとって、民族楽器を奏でるということは、伝統という後ろ向きのベクトルではなく、「現代」との融合という前向きのベクトルなんだということがよくわかります。

 日本人は、ギターには目がいくけれど、「三味線や琵琶」でギターの代用になるような改良は思いつかないわけです。

 中国人は「うちにはこの楽器があるじゃん!」と必要であれば阮をでっかくしたりできるわけで、見習うべきところがあるのかもしれませんねええ!



【三線キットマニアックス】 ヒノキの三味線作り講座






 こんにちは!

 三線ではないのですが、ヒノキの材料を使って三味線を作る、という講座を開催しているところがありましたのでご紹介しておきます。

 なんと長野県の大桑村というところでやっている「村あげての講座」みたいなので面白そうですね!


 大桑村のページより
 http://www.vill.ookuwa.nagano.jp/keizaikensetsu/hinokisyamisen.html


 今年度の実施要領が上がっていますので、こちらも紹介しておきます。

 こちらは大桑村のブログに載っていましたので↓


 http://machimura-nagano.jp/blog/ookuwa/2009/04/post_17.php

 小さい村のほうが、小回りが利いて、いろんなことが出来たり企画されているので楽しそうです!


 画像は大桑村のブログからの引用です!

 木製三味線を作って見たい人はぜひ!というか長野に通えるひとじゃないとむずかしいかな?


2009年5月30日土曜日

【三線ism】  秦琴の音デモができました!




さてみなさんこんにちは

 おまちかねの「秦琴」の音デモができました。購入時の状態ではスチール弦が張ってあったので、そのまま演奏しています。

 そのうち絹弦に変えようと思っていますが、とりあえずは初期状態の音を撮りました(^^

 単音で弾くとなかなか味わいがあっていい感じの楽器なんですが、そこは一応「コード」で弾いてます(笑)

 個人的にはもっぱら「蘇州夜曲」なんかを爪弾いているのですが、めっちゃ心地よいです。やはり中国の楽器ですねえ。(蘇州夜曲は日本人の曲じゃんという突っ込みはナシね!)





最愛 KOH+ を秦琴で!




 この楽器は柱というフレットが高いので、ちょっと強く弦を押さえるとふにゃんふにゃん音が変化します。なるべくやわらかく押さえるのがコツみたいです。

 スチール弦かつコード弾きということで、ギターに似ているはずなんですが、微妙な余韻がやっぱりアジアンチックです(^^



2009年5月29日金曜日

【三線ism】 たかがフレット、されどフレット





さてみなさんこんにちは

 新しいおもちゃを買ったときのように、秦琴をいじくりまわしている左大文字です。

 この楽器を手に入れてから、楽器の歴史や流れについてちょっと俯瞰的にみることができるようになった気がします(^^

 三線や三味線との比較では、いろんなことが発見できるのですが、今日はその中から、ひとつ


「フレット」


について、考察してみたいと思います。

 ご存知のとおり、三味線や三線はフレットレスの楽器です。つまり、音階を決めてしまう「柱」がまったくついていないので、弦の任意の位置で押さえることで自由に音の高さを決めることができる楽器だといえます。

 フレットがあるほうがいいのか、ないほうがいいのかは、実は「優劣」の関係ではありません。音がデジタル的に決められてしまう「フレット付き」楽器のほうが、自由度が低い場合もあります。

 伝統的な世界でも、革新的な世界でも、「フレットのあるなし」は優劣とは無関係です。


 それが証拠に、バイオリンやチェロなどは、フレットがありませんが、そのことで交響楽の世界から文句が出たことはありません。ギターはフレット付き楽器ですが、エレキの奏者なんかはチョーキングなど、わざわざフレットの価値を失わせるような演奏法を作り出しています。



 さて、中国や日本の場合を考えてみると、昔からの楽器である琵琶や琴は「フレット付き」楽器です。

 三味線は逆に比較的新しい楽器ですが、フレットはついていません。

 二胡や馬頭琴はフレットなしですが、前にも話した「ドンブラ」などは「フレットつき」楽器です。


 よく「三味線はフレットがないから、古い」とか「フレットがないから難しい」といった意見が聞かれますが、実はそういう問題は的外れだということがわかりますね。

 

 で、今回「秦琴」を触っていると面白いことに気づきました。それは、棹と弦の「角度」の問題です。


 ギタリストの方はよく知っておられますが、ギターの場合フレットと弦の間の隙間はだいたい一定です。弦の先のほうから後ろのほうまで、フレットと弦との間隔はあまり変わりません。


 三味線・三線の場合は、下駒(ウマ)に対して山型になっています。つまり、上駒のあたりでは、弦は棹にかなりひっついていますが、下駒のところでもっとも間隔が広くなるようにできています。


 ところが、秦琴は逆なのです。谷型といっていいかもしれません。

 図で示しましたが、上駒がかなり高い位置にあって、そこから「フレット=柱」も高いものがくっつけてあるのです。上駒と下駒の高さは、(私の持っている)秦琴では平行といってもいいかもしれませんが、柱はなんと!どんどん高さが下がってゆくのです!

 つまり、ハイポジションになればなるほど、フレットと弦の間隔は広くなってゆくというしくみ。これは大変不思議です。

 ただ、この谷型だとフレットと弦が触れる感覚は、三味線の場合と似てきます。ハイポジションほど弾きにくいような感じ・・・、という意味では「山型」と「谷型」は共通点があるのです(^^

 というわけで、みなさんも自分が知っている楽器の特性をしらべてみてくださいね!


☆☆☆

 参考 ちなみに他の楽器では?


 ●二胡 ・・・棹があってないようなものですが、構造的には山型です。ただし、指がダイレクトに弦をおさえるので、原理そのものが違うともいえます。「ダイレクト型」でしょうか(^^;

 ●バイオリン ・・・これも構造的には山型なのですが、指板と弦の間隔が開いていかないように、わざと指板を斜めにつけてあります。結果的に平行になるので、「バイオリン型」といってもいい独自の形状になりますね。

 ●琴 ・・・山型の典型です。柱の位置が、楽器の中央に近い位置にくるので、弾かない側の弦を操作する(押したり緩めたり)という裏技も生まれています。

 ●トンコリ ・・・山型ですが、並行型にちかい構造です。というより、上駒と下駒の間を押さえるということをしません。開放弦だけで演奏します。

 ●ピアノ ・・・並行型ですが、開放弦だけをハンマーが叩きます。なんとピアノとトンコリは同じ原理です。最古に近い楽器と最新に近い楽器が原理的に「似てる」ということそのものが面白いですね!


☆☆☆

2009年5月28日木曜日

【三線キットマニアックス】  三線キットに魅せられた人々⑮











 みなさんこんにちは

 今回も沖学さんの三線キット製作レポートです。

 
 「はっぴぃーマニア」さんのだんなさんが作ったという三線キットの製作レポート!

 

 はっぴぃーマニアさんのブログから
 
 http://esx2.seesaa.net/article/116524536.html#more


 写真入でわかりやすく解説なさっています。

 そして、さらなるグレードアップで塗装なさったバージョンも!

 
 http://esx2.seesaa.net/article/117333828.html#more


 
 写真は「はっぴぃーマニアさん」のブログからの転載です。


2009年5月27日水曜日

【三線ism】 謎の楽器の正体 ~秦琴~









さてみなさんこんにちは

 前回、紹介した謎の楽器ですが、答えです(^^


 実はこの楽器は「秦琴」といいまして、普通は梅の花の形をした6角形バージョンが有名なので「梅花秦琴」と呼ばれることが多いようです。

 日本では「深草アキ」さんという秦琴の第一人者がおられるようですが、彼も伝統的な秦琴の弾き方を実践されているわけではなく、自己流の解釈で演奏なさっているそうです。

 深草さんは、ものすごく緻密に秦琴のことを調べておられるので、その資料は必見です!

 深草アキさんのページ
 http://akifukakusa.com/


 さて、今回買ったのは秦琴の円形胴タイプなのですが、これがまたいろんな歴史をもっています。

 深草さんの研究などを参照していると、現在残っている中国の楽器「阮咸」「月琴」「琵琶」などのもとになった楽器があって、それが「枇杷」という楽器だそうです。

 これは

 ①円形の胴をもっている
 ②ヘッドがまっすぐな棹を持っている(現代の琵琶のようにヘッドが折れ曲がっていない)
 ③弦が4本

 という楽器なのだとか。

 この楽器がもとになって、大きくなったのが阮咸であり、ネックが短くなったのが月琴ということになります。また、ボディが変形するといわゆる琵琶になってゆきます。

 秦琴もこの流れを汲む楽器なのですが、弦数が3本になっているのが特徴です。ボディの梅の花デザインは後世のものでしょうから、本来は月琴や阮咸のような丸い胴が古いスタイルなのではないでしょうか。


 さて、われわれシャミセニストから見ると関心の高い「3本弦」の問題ですが、これはあまりこだわらなくてもよさそうです。

 楽器の系統において弦の数があんまり重要ではなさそうだ、というのが私の推論なのですが、それには以下のサイトを参照しながら、読んでくださいね!


 中国屋楽器店さん

 http://www.chinamusic.gr.jp/catalog/minzokugakki.html


 ↑ここを見ると、現代に残っている中国系の楽器の大半がわかります。

 中国楽器の系統は4本弦が多いのですが、たとえば、月琴なんかは複弦を2コースずつ張るので「2弦」の楽器ととらえることもできますね。

 そうすると二個や馬頭琴の「2弦」とも共通点が見えてきます。

 
 中国屋楽器店さんのサイトをみると「秦琴」と「阮咸」と「月琴」の関係がよくわかるのですが、これを念頭にちょっと異国へ飛んでみましょう!


 ベトナムスケッチさん

 http://www.vietnam-sketch.com/special/monthly/2004/11/index.html

 その国はベトナムです。ベトナムは中国から伝来した楽器がけっこうそのままの形で残っていて、みなさんもごぞんじ中国の蛇皮三味線「三弦」もおなじ形で現存しています。

 もちろんニ胡なんかもあります(^^



 さて、ここで見てほしいのは

 http://www.vietnam-sketch.com/special/monthly/2004/11/001.html

 http://www.vietnam-sketch.com/special/monthly/2004/11/003.html


 ダン・グエットとダン・センという楽器↑


 あれれ?どこかで見たような・・・。そして弦の数は・・・?

 
 なんとなくわかってきませんか?中国から南のベトナムへ伝播していったときに、どんなことが起こっていたか!

 そうです、円形胴の秦琴は2弦になって「ベトナム月琴」へと変化、梅花胴も2弦になって「ダン・セン」へと変化したようですね!

 通常月琴はそのままベトナムへいってもおなじ形です。三弦もほぼおなじ形で伝播しています。



 つまり、楽器の形態についていえば、弦の数はその地域や国の音楽の特性などによりけっこう変化するものだということです。

 日本の正倉院には5弦の琵琶がありますが、シルクロード経由でヨーロッパへいくと、弦数は増える傾向がありますね。


 というわけで、中国・ベトナム・琉球・日本と南への楽器の伝播を見てきました!こうしてベトナムの楽器なんかと比較してみると、三味線にせよ、琵琶にせよ日本の伝統楽器といいながら、


 「中国の楽器の変形だねえ」

とあらためて実感してしまいます(^^


2009年5月25日月曜日

【三線ism】 不思議な楽器が登場です(^^









さてみなさんこんにちは

 三味線系の楽器には目がない左大文字ですが、今回はかなり変わった楽器を入手いたしました(^^

 写真に載せた3弦の楽器がそれなんですが、実は中国の楽器です。

 「なんじゃこりゃ」

 とみなさんにも思って欲しいので、あえて名前を今は伏せておきますが、さあてなんという楽器でしょう(^^

 この楽器、実はかなり古い歴史を持っているそうで、あまりに古いので正しい奏法や音楽が現代では廃れてしまってほとんど現地中国でも残っていない、という楽器です。

 ところが、いろんな意味で現代チックに解釈されて演奏はされているので、こうして流通しています。

 日本では、この楽器を専門に弾いている方は1人しかいません。その方も、究極的には正しい奏法がわからないので、自分なりの解釈や、中国の古い文献などからいろいろ調べた結果を踏まえて演奏なさっています。

 

 で、なんでこの楽器を入手したかというと・・・。そりゃあもう、「フレット付きの三弦」だからにほかなりません!(笑)

 三味線にフレットをつける、というのはいろんな人が考えていて、名古屋のHOSCOさんという楽器屋さんからはフレットつきのギターと三味線のあいのこみたいな「ミンミン」という楽器が発売されているくらいです。

 しかし、この楽器は三味線や三弦ができるはるか前からある楽器なので、逆にいうと我々は遅れているのかもしれません(^^;


 さあ、そのフレット付き三弦がどんな感じなのかは、次回のお楽しみに!



2009年5月22日金曜日

【三線ism】 和柄のティーガーに夢中(^^









 さてみなさんこんにちは

 前回のシャミレレ用自作ティーガー(手掛け・胴巻き)に続いて、より大きい手作り三味線にも、和柄のティーガーを作りました。

 はぎれのサイズにもよるのですが、小さいものより大きいもののほうが、布の取り方など工夫しなくてはならない場合があるので、実験もかねて作ってみました。

 ひとりで作るのは簡単なのですが、これを講座化するときは、どんな人でも簡単に作れるように「作り方のマニュアル化」をする必要があります。

 手順だとか、道具だとか、時間などの制約のなかで、みなさんに楽しく作ってもらわないといけないわけですから、私だけが手順を理解していてもダメなのです(^^

 というわけで、前回、今回で課題を見つけながらのある種シュミレーションをしています。

 しかし、和柄のはぎれというのは、ほんとうにオシャレで面白いです。やはり伝統で培われた意匠の数々が、ハマってしまいそうなほど面白い!(なんにでも貼り付けたくなります 笑)


 近いうちに簡単「胴巻き」の作り方を交えた手作り三味線の演奏講座を開催する予定ですので、お待ちあれ!


2009年5月21日木曜日

【三線ism】 新聞にまたまた載りました!




さてみなさんこんにちは

 先日の手作り三味線講座のことが、本日発売の丹波新聞に掲載されていましたので、ご紹介です(^^

 公園での手作り三味線講座は「シャミレレ」で結構地元では有名なようで、いろんなところで声をかけられるようになりました。ありがたいことです。

 もちろん「シャミレレ」は短いほうの楽器なのですが、実際に講座では「三線サイズ」と「シャミレレサイズ」を選択してもらえるようになっています。

 短いほうが音が乾いていて、軽やかなのですが、初心者が弾くにはちょっと難しい、といったところ。三線サイズは演奏しやすいのですが、音はギター寄りになっています。

 今回の参加者のみなさんは、超意欲的で、新聞記者さんもいろいろ話を聞きながらパワーに圧倒されていたような雰囲気でした(^^

 次の7月・8月の講座も楽しみです!

2009年5月20日水曜日

【三線ism】 わたなべゆう さんのライブ









さてみなさんこんにちは

 前回の記事でも書いたのですが、5月17日の「なみきみち新緑まつり」ではギタリストのわたなべゆうさんのライブがありました(^^

 雨だったので、屋内でのライブになったのですが、植田氏の華額アートを背景にしたステージで、なんともいえない味わい深い時間になりました。

 

 わたなべさんは、めちゃくちゃギターが上手なので、わたしのような「似非音楽関係者」は恐縮するばかりです。いつか三味線で人を酔わせるような演奏がしたいものです(^^

 

 もう亡くなったのですが、うちの父方の叔父さんはクラシックギターが大の得意で、いつも高いギターを嬉しそうに弾きまくっていました。

 その弟であるうちの親父は、もっぱらフォークギターばっかりなので、ある意味弾き方がぜんぜん違います。

 わたなべさんはフォーク型のアコギをお使いなのですが、いろんな技術を投入なさっていたので、間近で見ることができて大変勉強になりました(^^


 ちなみに左大文字流は、コードだけでなく単音も混ぜるので、わたなべさんのような弾き方を研究すると通じるところがたくさん出てきます。


 

 そして写真は植田氏の作品から!夏らしいひまわりが爽やかです!



2009年5月19日火曜日

【三線ism】 三味線講座報告&花イベント






 さてみなさんこんにちは

 5月17日に実施された丹波並木道中央公園さんのイベント報告です(^^

 私はシャミレレ&手作り三味線講座の担当をしていたのですが、もちろん華額のイベントもやっていました。


 ~ 三味線づくり ~

 去年の講座スタートが5月でしたから1周年記念(笑)の開催だったのですが、たくさんの人が来てくれました!今回は地元丹波からの参加が多かったのですが、宝塚からも参加者がおられました。

 今回のみなさんは、意欲満々で、事前にデザインを考えてきてくださっていたり、どうやら前に講座に来てくださった方から「口コミ」で「こんな風にやるから準備をしておいたらいいよ」とアドバイスをされていたようです(^^;

 こんな風に地元に根ざした活動ができるようになったのも、地域のみなさんに愛されているからでしょう。製作編だけじゃなくて、もっともっと演奏編を充実させないとダメですねえ。

 頑張ります!

 ちなみに、相変わらず私の名前が読めないようです(笑)

 京都になじみがある人は「ひだりだいもんじ」だとすぐわかるのですが、そうでない人は「さもんじ」さん?とか呼ばれます。

 ・・・それは水谷豊さんのドラマですね(^^;


 ~ 華額(はながく)~

 華額の展示イベントを植田くんが受付棟でやっていたので、そのレポートも!!

 今回はなんと12台の華額を並べて展示するという壮大な企画でした。やはり色とりどりの花が額装されるとものすごく美しいです。それはもう、美術館のようです。

 当日はお茶やお花のお稽古をなさっている方々もいらっしゃっていたのですが、好評&いろんな意見を聞けたようなのでよかったです。

 華額の体験をなさった方もいたようなので、これからもこういうイベントが各地でできると面白いですね!

 イベント最後は、華額をバックにしたステージで「わたなべゆう」さんのアコースティックギターライブもありました!花のステージは、ほかではなかなか見られないと思います(^^


 華額は丹波並木道中央公園さんに常設されているので、ぜひ一度見てくださいね!




2009年5月16日土曜日

【三線キットマニアックス】 三線キットに魅せられた人々⑭









いつもお世話になっております。長らくお待たせいたしました。

 半年振りの三線キット製作記紹介は、piggyさんのページです!

 
 
 「三線をつくろうの巻」 piggyさんのページ
 http://www7a.biglobe.ne.jp/~piggy/guitar/ita3/itasan1.html

 
 写真は上記ページからの転載ですm(_ _)m


 なんとも独創的な塗装が面白いのでつい紹介してしまいました。

 板三線はどうしても「塗装したくなる」ようにできています(笑)作られる方は各自いろんな塗装に挑戦なさるのですが、そこに個性が出ます(^^

 Piggyさんはギターの製作もたくさんなさっているようなので、ギター好きな方はトップページに戻ってみてください!



【三線キットマニアックス】  三線の「天」の正しい使い方(笑)




 今日は、調子にのってもうひとつオリジナル三線を紹介します。

 これはカンカラ三線なので、その製作日記もなかなか楽しめるのですが、ある意味



 衝撃的?


 な写真がありましたので転載ですm(_ _)m


 あ、



 笑劇的



 かもしれません(^^;


 お玉さんのページ
 http://blog.goo.ne.jp/o-tama/d/20040909



 三線の天にこんな使い方(アピールの仕方)があったのか!!!とびっくりさせてくれること請け合いです。

 モンゴルの馬頭琴のヘッドが馬なように、バイオリンのヘッドが渦巻きなように、


 三線のヘッドがゴーヤとオリオンビールでもいいじゃん!

 という作者に脱帽です!

2009年5月15日金曜日

【三線ism】 和柄のはぎれで衣替え シャミレレ






さてみなさんこんにちは

 前々から、伊右衛門のおまけの手ぬぐいで胴巻きもどきを作ったりしていたのですが、今回はちょっと本格的にはぎれを集めてみました(^^

 というのも、公園でせっかく三味線やシャミレレを作ってくれた方に「こんな衣替えもできますよ~」という提案をしてみたいので、その実験もかねて、作ってみました。

 着せ替えしてみたのはシャミレレのほうなんですが、和柄のはぎれで作った胴巻きと、天神カバーならぬ「帽子」を作りました(笑)

 いちおう、帽子と胴巻きはおそろいです。

 厚紙、はぎれ布、のりかボンド、紐くらいがメインの材料なので、誰でも簡単に手作り楽器のグレードアップを楽しめます。

 日曜日の講座で、さっそく紹介してみて反応をみてみます。



2009年5月13日水曜日

【三線ism】 木のアート










さてみなさんこんにちは

 いよいよ今週末の日曜日は華額イベントやら三味線づくりやらで、大忙しになりそうです(^^

 ところが日曜日は雨模様になりそうなので、


 『晴れてくれ~!!』


 というのが切なる願い(^^;


 どうも並木道公園のイベント(とくにフリーマーケット)の日は雨が降る、というのは私が勝手に思ってるジンクスなんですがどうでしょうか(笑)

 で、今日はこの間公園で見つけたアートをふたつほど写真で紹介。


 ひとつめは小枝のアートです。

 公園内で伐採された木、とくに小枝を使っていろんな形をつくってあるものです。体験工作で自由につくることもできるのですが、スタッフさんが作っていた人形がいいかんじだったので、さっそくパチリ。

 となりにおいてあるのは、前にも紹介した多肉植物の寄せ植えです。これも華額チックで好きです。


 ふたつめは恒例の華額なんですが、スタッフさんが花を飾り付けてくれていました。使う人や飾られた場所で、新しいいのちが吹き込まれると、それぞれの味がでてくるので面白いですね。

 今後、どんな風に花が生けられるのか楽しみです。


2009年5月12日火曜日

【三線ism】 三線屋さんで!





 さてみなさんこんにちは

 拙著「沖縄三線で楽しむコード弾き入門」が沖縄の三線屋さんでも扱われておりますのでご報告です。

 以前より協力体制をとっていた「遊び三線広場」さんのWEBサイトでも「沖縄三線で楽しむコード弾き入門」が購入できるようになりました(^^

 内容は、こちらで案内しているものと同じですが、「遊び三線広場」さんのはプリントアウトされた小冊子になっています。

 基本的にこちらでバージョンアップした際は、「遊び三線広場」さんのほうもおなじくバージョンアップできるような体制をとりますので、どちらでもご随意に!

 冊子の現物が欲しい方は、遊び三線広場さんにご注文なさるとよいと思います(^^

 PDFでかまわないので早く欲しい!という方はこちらにどうぞ(笑)

 
 遊び三線広場 読谷ギャラリーさんのWEBサイト↓
 
 http://www.asobi-sanshin.com/goods_coad.html


2009年5月10日日曜日

【三線ism】 手作り三味線とシャミレレ ~ なみきみち新緑まつり ~





 さてみなさんこんにちは

 最近、地元では「三味線やってる人」として有名な左大文字です。

 しかし、いろんなものを作ったりしているせいか

 「三味線の人」

 「シャミレレの人」

 「なんか弾いてる人」

 といろんな呼ばれようです。

 おまけに「どんぶらこ」を持ってても「あ、シャミレレ」とか。似たようなものばっかりなので、みんなも何がなんだかわからないようです(笑)

 公園の案内も「シャミレレ講座」になっているのですが、作るのは「三線サイズ」の「手作り三味線」だったり、もうめちゃくちゃ(^^;

 実際には三線サイズとシャミレレサイズの好きなほうを選べます(^^

 
   
 そういえば、今日公園を覗いたら5月のちらし・ポスターができていました。

 「なみきみち新緑まつり」

 ギタリストの「わたなべゆう」さんのミニコンサートとか、フリーマーケットとかいろいろありますのでぜひおいでませ。


2009年5月8日金曜日

【三線ism】 2chで話題の”たしかに「読めてしまう」コピペ”



 さてみなさんこんちには

 今日は面白い話題をみつけてしまいしまた。


 ねとらぼ 確かに「読めてしまう」コピペ記事
 http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0905/08/news021.html

 
 2ちゃんねるでも話題になっているそうなのですが、一見すると変な文章なのに、意外にちゃんと読めてしまうという文章が乗っけれらたそうです。

 ________ 以下引用 __________



  こんちには みさなん おんげき ですか? わしたは げんき です。
  この ぶんょしう は いりぎす の ケブンッリジ だがいく の けゅきんう の けっか
  にんんげ は もじ を にしんき する とき その さしいょ と さいご の もさじえ あいてっれば
  じばんゅん は めくちちゃゃ でも ちんゃと よめる という けゅきんう に もづいとて
  わざと もじの じんばゅん を いかれえて あまりす。
  どでうす? ちんゃと よゃちめう でしょ?
  ちんゃと よためら はのんう よしろく


 _______________________________

 
 なぜ読めてしまうのかは、文章そのものが教えてくれる、というとろこがまた面白い!

 左大文字は大学時代、国語学のゼミにいるような感じで江戸文学を勉強していたので(笑)こういうネタには思わず食ついいてしまいます。

 日本語とか、人間の脳ってほんとうにおもろしいですね。


2009年5月7日木曜日

【三線ism】 青龍・白虎・朱雀・玄武











 さてみなさんこんにちは

 先日の「藤」ツアーの続編です。

 GW最終日、地元丹波を散策した左大文字一族ですが、父のススメでちょっと変わったお寺を拝見。

 丹波市市島町にある「石像寺」という古刹です。

 ここはお寺そのものはどこにでもありそうな普通のお寺なのですが、お庭がなかなかイケてます(^^

 題して「四神相応の庭」

 四神とはいわゆる青龍・白虎・朱雀・玄武のことで、日本では方角をあらわしたり季節をあらわしたりしますね。

 このお寺では、それぞれの神のデザインに沿って石庭が作られており、あるいみ有名な京都の竜安寺の石庭よりわかりやすく、なおかつインパクト大です!

 青い砂・白い砂・赤い砂・黒い砂の上にそれぞれ、龍・虎・鳥・亀にみたてた庭石が配置してあるので、見た目にもわかりやすい!

 なかなかオシャレな庭でもありますね。


しかし、庭の垣根にそれぞれ竹細工で「四 示申」(ちょっと2ちゃんぽい^^;)「石」と書いてあるのは、面白すぎです。なんとなく探偵ナイトスクープでいう「パラダイス」っぽさをかもしだしているのはどうでしょうか?

 でも、また訪れてみたいスポットです。



2009年5月6日水曜日

【三線ism】 藤の花を見に丹波路へ






 さてみなさんこんにちは

 GW最終日ということもあって、今日は家族(というかみんな結婚したので親族?)一緒にお出かけにいってまいりました。

 ちょうど藤の花が見ごろ、ということで兵庫県は丹波市市島の白毫寺というところへ。

 ここは九尺藤と呼ばれる長い藤棚が有名だそうで、私ははじめての来訪です。


白毫寺のHP
http://www.byakugouji.jp/

 昔、学校とかに「藤棚」が作ってあることがよくありましたが、ここの藤はたしかに長い!とにかく美しく長く垂れ下がっている様はなかなか見ごたえがあります。

 このお寺に限らずとも、丹波の山々にはところどころ薄紫になっているところがあって、よく見ると藤が自生しているので、ドライブ中でも楽しめます。

 いろんな季節季節の旬を楽しめるのは田舎ならではかもしれませんね(^^




2009年5月5日火曜日

【三線ism】 多肉植物の寄せ植え





 さてみなさんこんにちは

 しばらく打ち合わせなどにも行けていなかった並木道公園さんに、今日は時間があったので寄ってきました。GWということもあって、たくさんの人でいっぱいでした(^^

 ふだんは朝のうちから地元の方でにぎわうのですが、GW中は、帰省なさっている方が多いからか出足が違うそうです。きっと、篠山市民はどこかに遊びにいっているのでしょう(笑)


 というわけで、公園さんの新しいメニューに加わっていた「多肉植物の寄せ植え」がいい感じだったので撮ってきました。

 私達が作っている「華額」は縦型の額装ですが、フラワーアレンジの世界では、額型の鉢植え風のものがよくあります。

 これもその一種ですね。小さな箱になっていて、その縁が額風にアレンジしてあります。多肉植物を植えてしまうので、垂直には立てられませんがちょっとななめにするくらいならOKでしょう。

 公園で寄せ植えできますので、興味のある方はお問い合わせください。

 ↑ちなみにこの寄せ植えは左大文字の設計ではないです(^^あしからず。


2009年5月3日日曜日

【三線ism】  篠山チルドレンズミュージアムへ行ってきました(^^





さてみなさんこんにちは

 ゴールデンウイーク真っ最中ですが、いかがお過ごしでしょうか?

 今日は朝から久しぶりに工房にこもって、3時間弱で「どんぶらこ」をひとつ仕上げた左大文字です(^^


 あ、写真撮るの忘れた・・・。


 試作品も含めて、通算3棹目の「どんぶらこ」を持って向かったのは、「篠山チルドレンズミュージアム」というこどものためのミュージアムです!

 
 篠山チルドレンズミュージアム 
 http://www.chirumyu.jp/

 
 この施設は元々は多紀中学校という学校だったのですが、改装されてこどもや保護者がいろいろなワークショップやイベントを楽しめる施設へと生まれかわっています。

 今日は晴天ということもあって、駐車場にいっぱい車が止まっていました。ミュージアムもいっぱいの人出で、お子さん連れの方などがたくさん遊んでいらっしゃいました!

 さて、そんなこどもたちいっぱいの中で、左大文字は何をしていたかというと、「どんぶらこ」を作ったり弾いたりするワークショップを実施するために館長さんやスタッフさんと打ち合わせをしておりました(^^


 ご存知のとおり、「どんぶらこ」はこどものための弦楽器ということで開発しましたので、ふだん私が扱っている三味線や三線類よりもかなり弾きやすく、わかりやすくなっているわけで。

 これを「ちるみゅー」でワークショップにして小さい子から大人までみんなに弾いてもらえたらなあ!ということでスタッフさんと研究していたわけです(^O^



 「かわいい~!」

 とみなさんにはたいへん気に入ってもらえたようなので、これから詳しいことを追々決めていくのですが、ちかいうちに「みんなでどんぶらこを弾こう」「どんぶらこを作ろう!」というイベントをお届けできそうです。お楽しみに!

2009年5月1日金曜日

【三線ism】 イッツ・ア・スモール・ワールドの歌詞が違う?!



 さてみなさんこんにちは

 その昔、探偵ナイトスクープで有名になった「アホとバカの境界線は?」という話題がありましたが、あれは関西のアホと関東のバカのどこらあたりが境界なのか、という話でした。


 似たようなのに、うどん・そばの出汁がどこから薄くなるかというのも見たことがあります。


 で、きょうはディズニーランドで有名なあの曲のおはなし。ディズニーといえば世界中のディズニーランドにある「イッツ・ア・スモール・ワールド」というアトラクションが有名です。

 あれのOEMバージョンみたいなのが、むかし宝塚ファミリーランドにもあったのですが、それは懐かしいお話。

 さて、みなさんはこの歌の日本語バージョンをどのように唄いますか???


 私は



 「こーどもーのせーかーい♪こーどもーのせーかーい♪」


と唄います。もちろん(^^


 ところが、これを唄っているととなりで奥さんが


「え~。せーかいーはひーとつー♪やで!」


というのです。

 私はどう記憶をたどっても「こどもの世界」なので、題名も「こどもの世界」だと主張したのですが、奥さんは「小さな世界」が題名だと主張します。

 しらべてみると、この歌の訳詞は2パターンあるのですが、いったいどこでどう分かれてしまったのでしょうか。

 もしかして、関西は「こどもの世界」で関東は「小さな世界」だとか???

 みなさんの「イッツ・ア・スモール・ワールド」の訳はどうなっているでしょうか!