2008年9月8日月曜日

多民族楽器をめざすトンコリンのページです




謎と魅惑の新楽器「トンコリン」のページにようこそおいでくださいました!


 トンコリンの試行錯誤がだんだん形になってきつつあるので、改めてコンセプトをおさらいしておきます。


<トンコリンとは?>

 もともとの着想は、北海道のアイヌの人々の楽器である「トンコリ」を見て、これは面白そうな弦楽器だなあと思ったことに始まります。ところが、トンコリは原始的な楽器でもあるため、いろいろと演奏上の制約があることがわかりました。

 トンコリは3弦から5弦・6弦の弦楽器なのですが、細長いボディと棹が一体化しているため、あまり音響的に響きがよくない構造をしています。またフレットもなければ、指板に相当するような構造もないので、開放弦だけでリズムを刻む演奏法しかありません。

 そこで、このトンコリをモチーフに、より現代性をもたせた楽器を作ろうと思い立ちました。



<トンコリンの名前の由来>

 現代楽器といえば、ギターやウクレレのような構造をもたせても良かったのですが、民族楽器としての味わいも残したかったので、おなじ民族楽器の三味線や沖縄の三線を取り入れることにしました。

 三弦は中国発祥の楽器で、沖縄で三線となり、本州で三味線に変化した多民族楽器です。これなら北海道から沖縄まで多民族つながりで面白い楽器ができそうです。

 というわけで「トンコリ」+シャミセン・サンシンの「ン」をくっつけて「トンコリン」のできあがり!


<トンコリンの演奏>

 トンコリでは開放弦だけだったのですが、棹をつけることで指板が(実際には指棹?)形成され、弦を任意の位置で押さえることが出来るようになりました。

 下半分はトンコリの構造なので、ハイポジションは弾けませんがローポジションはかなり自由に押さえることができます。

 弦数は5弦でも6弦でもよいのですが、西洋楽器のように正確なフレットがないので弦数を多くすると正確に指で押さえるのがどんどん困難になってしまいます。それも踏まえて三本弦を採用しています。

 もともと三本弦のトンコリも存在するとのことなので、OKかな?とも思いつつ。


 三本弦になったので、開放弦の表現力は落ちてしまいましたが、ポジションを利用してどんな音階でも演奏可能です。

 ①三味線のように邦楽が演奏できる。
 ②三線のように沖縄民謡も演奏できる。
 ③開放弦でリズムを刻むこともできる。

というのが考えられる演奏法ですが、そこは現代楽器を目指すトンコリンですからもう一歩踏み込んでいます。民族楽器をベースにしつつも、現代楽器として成立してほしいという願いをこめ、

 なんとコード演奏が可能です!



 こんなトンコリンの魅力をぼちぼち紹介してゆきますので、以後よろしくお願いします。

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