2008年9月3日水曜日

【三線キットマニアックス】  究極の沖学三線をめざして④ 塗装編









 今回は、いよいよ塗装に入ります。といっても、塗装しながらまたパテ塗りに戻ったりするのですが(^^;

 塗装に使うのは、ワシンさんの「工芸うるし」(人工うるし)がベターではないでしょうか。お近くで手に入らない場合は「カシュー」という人工うるしでもOKです。

 本漆で塗装することも考えられますが、コストが高いのと扱いが難しいことからここでは見合わせておきましょう(笑)

 人工うるしはペイントうすめ液で稀釈しますので、合わせて購入しておきます。

 
 では作業に(^^


 パテが完全に乾いたら、紙やすりをかけておきます。ゴシゴシこする必要はないのですが、パテが意外に頑固に残るのでなめらかになるように仕上げます。

 この段階でもまだ凹みや傷が残っていると思いますが、これからうるし塗料とパテを交互に塗る中でだんだんと表面を均一にしてゆきます。 

 人工うるしが他の塗料と違うのは、肉盛り感が出るということですね。普通の塗料は、木の地肌に張り付いて膜を形成すると、下地のでこぼこも写し取ってしまいますが、うるし系の塗料は、ボテッっと塗り隠してしまうことができます。

 逆に一気に濃いうるしを塗るとボテボテになってしまうので、うすめたものを何度も塗り重ねてゆくほうがよいでしょう。

 また、薄めた人工うるしは垂れやすいので、少量ずつ塗ります。最終的に多少の垂れができても、あとでペーパーがけをどっちみちしなくてはならないので、ここでは気にしなくてOKです。


 さて、一度目の塗装が終わると、乾燥後またペーパーがけをしてください。

 そこから何層にも塗装するのですが、大きなへこみや傷が残っている場合は少しずつ薄めたパテをまた塗ってゆく作業をします。

 棹がほとんど滑らかになっていると思えば、そこからはパテを使わずに薄めた人工うるしだけで塗り重ねてください。

 私の場合は最低でも同じような工程を5回は繰り返しています。気に食わない箇所があれば、修正できるのは今だけなので、納得のいく形にします。

 薄めた人工うるしでも、3回くらい塗り重ねると真っ黒に仕上がってきます。これをもって本物の三線のうるし仕上げに近づけてもいいのですが、どうしてもほこりがついたりハケの塗り目がついたりするので最後の仕上げは別の方法を考えなくてはなりません。それはまた次回!



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