2008年9月27日土曜日

トンコリン 4号機完成!


サンプル用のトンコリン四号機ができました(^^

 写真の左のほうです。参号機に比べてちょっと長いのがわかるかと思います。

 4号機は弦長を580ミリに設定したので、その分胴が長くなっています。また、棹に使っている材を、前回までの25ミリから30ミリに拡大しています。どちらが弾きやすいかは好みによるところなのですが、25ミリのほうがコード演奏時にセーハはしやすいです。

 塗装は、クリアラッカーの2層仕上げにしてみました。薄くスプレーを振っているので、ぎらぎらべたべた感がなく、ほんとうに防水・防汚対策程度です(^^;

 弾いてみた感じは、棹に使った材が今回はSPF材なので「めっちゃ軽い!」感じです。いままでより大きいのに軽いということは、ヒノキはそこそこ重量感があるということでしょうか??

2008年9月25日木曜日

トンコリンの演奏法 沖縄三線のように弾いてみる



さて、トンコリという楽器は、もともと開放弦(5弦のものが多い)だけしか演奏できないので、メロディというよりもリズムに近いような弾き方をするようです。

 トンコリの実物を見たり、生演奏を聞いたりしたことはあるのですが、実際に練習したわけではないので、私はそれほどトンコリ通なわけではないのですが(^^;

 一方のトンコリンは、開放弦だけでなく音階もちゃんと演奏できます。

 というのも、上半分の構造は三線や三味線そのものなので、ハイポジションを使わないのであれば、三線や三味線として演奏することも十分可能なのです。

 図面を挙げておきましたが、トンコリンは弦長に対して、だいたい半分が棹半分が胴になっています。ということは、開放弦から弦長の中央までが1オクターブですからギターで言う12フレットまでが演奏できる計算です。(厳密ではないですが、最低12フレットくらいまでは確保して作っています)

 三味線も三線もチューニングはおなじなので、だいたいCFCに調弦することが多いようです。もちろんトンコリンもCFCで調弦するのですが、弦長が短い場合は1音とか半音とか上げてチューニングしてもOKです。

 私の場合は、Dベースにすることが多いですが、これは1~3号機が弦長520ミリというショートスケールなのでそうしているだけで、4号機は弦長580~600ミリくらいで設計しているのでCベースになる予定です(^^

【三線キットマニアックス】 ホームセンター メイクマンさんの三線キット作り方




久しく更新がとまっておりごめんなさいm(_ _)m

 ちょっと別のものを作らなくてはいけない日々が続き、究極の三線キットづくりもちょっとだけタイム!です。ちゃんと再開しますのでお待ちください。

 今日は、沖縄のホームセンター メイクマンさんのページにカンカラ三線のつくり方が載っていたので紹介しておきます。

 <ホームセンター メイクマンさんのカンカラ三線の作り方>

 http://www.makeman.co.jp/

 ページ右下ぐらいにリンクがあります。

 糸巻きの加工の方法からはじまり、カンカラ三線づくりの基本的な手順が全部載っていますので参考になると思います。

 三線キットはどこのメーカのでも、基本的な構造はおなじですので、いろいろ比べながら、自分がどういう三線を作りたいかじっくり考えることができますね!

トンコリン 4号機製作



 多民族楽器トンコリン3号が、そこそこ満足のいく出来だったので、昨日から4号機の製作に入りました。そんな立て続けにたくさん作ってもしゃーないのですが(^^;ちょっと思うところあって、プレゼン用の試作にしたいのです。

 3号機までと4号機の違いは、全長です。4号機は全長がちょっと長くなっています。

 というのも、3号機までは全長を沖縄三線とおなじ76センチに設定していたのですが、これだといろんな関係で弦長が52センチくらいになってしまうのです。

 弦長52センチというとかなり楽器としては弦が短いので、ウクレレとはいいませんが、ミニギターくらいの短さになってしまいます。

 沖縄三線は弦長が60センチくらいなので、こんどはそれに合わせてみようという試みです。

 というわけでこんどのトンコリンはちょっと胴が長くなります(^^沖縄三線からトンコリンに持ち替えても、演奏感は同じような感じになると思います。

2008年9月24日水曜日

【三線ism】 手づくり三線講座報告









 さてみなさんこんにちは

 昨日は、定例の手作り三味線講座でした。今回は超少人数だったので、ほとんどお昼すぎには全工程を終了(笑)ほぼマンツーマンで作ってもらいました。

 我流だけどギターをやってます、という方はシャミレレを製作なさったのですが、すぐにコツを飲み込んですらすら弾きこなされていました(^^

 弦楽器の経験があるとさすがに上達が早いと思います。(きっとシャミレレやコード弾きがギターに近い弾き方をするからだと思います。撥を使って三味線として弾くのはまたこれが大変なんですが)


 写真を撮れなかったので、アップしたのは公園から借りてきた「シャミレレ」です。これは試作品だったやつなのですが、とってもいい出来です。(実際は、裏板の仕様とか糸蔵のつくりが微妙に違います)

 昨日はシャミレレと三線サイズを弾き比べる時間もあったのですが、シャミレレは高音域がきれいに出ます。三線サイズはやっぱり低音寄りです。


 次回の手作り三味線講座は、ちょっと先ですが11月23日です!この日は公園のイベントもたくさんあるので、ぜひお立ち寄りください。


 ☆手作り三味線(シャミレレ)講座☆

 丹波並木道中央公園 兵庫県篠山市西古佐90 079-594-0990

 9:30~16:00ごろまで(人数によって早く完成することもあります)

 制作費 4500円 (楽器本体と教則本がつきます)

 手作り三味線の製作と演奏法のレクチャーがセットです。

 先着15名ですので、お申し込みは公園管理事務所までお願いします。




2008年9月18日木曜日

【三線ism】 小は大を兼ねない? 華額(はながく)つづき



さてみなさんこんにちは

 ここのところ工房でも三味線づくりは休憩して、生け花教室で使われる予定の華額づくりにいそしんでいます。

 うちの身内からも「作ってほしい」という声がかかっていて、そこそこの数を作らなくてはなりません。(家の外壁にかけて、道行く人からも見えるようにしたいそうです。アルミサッシに掛けられるように壁掛け型に作る必要があります)

 屋外型は、塗料を変えたり、排水機能をつけたりと工夫しているのですが、場所によっては風で飛ばないようにとかいろいろ機構をプラスします。


 さて、今日は華額設計の難しさについて。

 華額は大・中・小の3タイプあるのですが、その他に「一輪挿し仕様」というオプションを設計しています。これは、小さいタイプの華額なのですが、小さいからといってけして「お手軽」ではありません。

 というのも、小さい箱の中に花を生けるというのは、なかなか難しい作業で、たとえばドライフラワーを箱のなかにアレンジするとかならまだ「つっこんでいけばいい」のですが、花をちゃんと生けながら小さい空間に入れるというのは難易度が高いのです(^^;

 入る器が数少なかったりするので、フラワースポンジをうまく敷き詰めるなどの「ちょっとした工夫」が必要になります。

 こういう微妙なポイントは、設計段階ではわからないもので、実際に友人に「生けて」もらいながらいろんな発見が生まれる次第で・・・。

 というわけで、写真は小さい額ならではのオシャレな生け方の例です(^^

「なるほど!そういう方法もあるのか~!」

と目からうろこな感じです。


2008年9月16日火曜日

【三線ism】 カタログNO.4 華額(はながく)







  ~ 華額(はながく) ~



 生花・プリザーブドフラワー・ドライフラワーなどに対応した立体額です。

 器・剣山・スポンジなどを使って、生け花をそのままいけることが可能です。

 華道理論に基づいて比率や大きさを設計していますので、額装するだけで容易に美しく表現することが可能です。


 大・中・小の3つのサイズを用意しています。(写真には一番小さいサイズも写っていますが、このタイプは生けこみに高度な技術を要するので初心者にはお勧めしていません)


 室内用・屋外用の2タイプが製作可能です。(塗料の対候性などが異なり、屋外用は排水機能がついています。

 枠・額本体の色はお好みのものが可能です(要相談)


 大きさ 「大」(約)520×370×150(ミリ)  参考価格5000円(特注)

     「中」(約)468×333×120(ミリ)  参考価格4000円(特注)

     「小」(約)416×296×120(ミリ)  参考価格3000円(特注)


 華道監修 未生流甲山会  設計 左大文字工房


 ☆特に大はイメージよりも大きい製品です。高さ50センチもあります。しかし、花が実際に入ると、ちょうどよい印象になるから不思議です。写真の白いモデルが「小」です。ご参考まで(^^


 ■ 華額(はながく)製品についてのお問い合わせは

sanshin_ism34@yahoo.co.jp

   左大文字までお願いします。



 ■ 華額(はながく)を使ったいけばなやフラワーデザイン・レッスンなどについてのお問い合わせは

   未生流甲山会  http://www.kouzankai.com/

   までお願いします。




【三線ism】 花とアートと 「華額(はながく)」の世界








さてみなさんこんにちは

 昨日も少しだけレポートした新しいアートな企画について、ご紹介したいと思います。

 写真を見ていただければ一目瞭然なのですが、まるで一枚の絵のようなこの花の写真、実は

 額の中に生花が生けてあるのです!!


 特に最初のひまわりは、まるでゴッホが描いた「ひまわり」の絵がそのまま実写になったようで、面白いと思いませんか?


 この「生け花」をそのままアートにしよう!という試み、私と友人の華道家との共同で考案したプロジェクトなんです(^^


 名前は「華額(はながく)」といいます。


 額そのものは木工製品なので、これを使った新しい生け花やフラワーアレンジメントの世界をいろいろ二人で発表してゆければいいなあ、と思っています。みなさんからもご意見などいただければ、生かしていきたいです。


 立体物を収納できる額そのものは、他にもあると思うのですが、この「華額(はながく)」は立花がもっとも美しく見えるような額内部の空間を緻密に計算してるので、それが他の額とはちがうところです。

 ここまで作るのに、華道的な理論から算出したり、実際にモデルを作って実験したりなど、かなり工夫をこらしていますので、誰でも基本的な理論をちょっと学べば、この「華額(はながく)」で美しく花をアートできるように考えています。


 写真の製品は室内用なのですが、室外用(ガーデニング用)や壁掛け対応も可能です。

 というわけで、まずはざっくりとご紹介でした(^^


2008年9月15日月曜日

トンコリン 演奏デモ 「大空と大地の中で」



 トンコリンの演奏デモです。
 
 北海道にちなんで松山千春を弾いてみました(^^

 トンコリンは音が軽やかなのでウクレレみたいな感じもありますが、弦長が長い関係でもう少し厚みのある音がします。コードで弾くとなんとも言えない素朴感がありますね。

2008年9月12日金曜日

他民族自作楽器 トンコリンが出来ました!




いよいよ3号機のトンコリンが完成しました!

 というわけで、早速弦を組み付けして音を出してみたのですが、

 !!!

 いいじゃないですか!

 これまでとはまったく違って、そこそこの音量とやわらかくも素朴な音色が出ています(^^

 やっぱり胴部分を容積的にかなり広げたのがよかったのだと思います。

 各部の写真もアップしました。

 棹は、単純な三味線構造ですが、胴はトンコリらしさを残しつつアレンジしています。

 全長は76センチ、幅は9センチ、厚みは6センチが基本ですが、手作りですので多少は変動があるかと思います。

 次は、実際の音を紹介しますのでお楽しみに!

【三線ism】 芸能神社(^^でイ・ビョンホン









 さてみなさんこんばんは

 全然三味線には関係ないのですが、京都に車折神社というところがあります。大学時代は、嵐電沿線に住んでいたので、たまに散歩がてらいったのですが、ここには日本中の芸能人がお参りする芸能の神様があるのです(^^

 http://www.kurumazakijinja.or.jp/geinoujinja.html

 音楽も芸事なので、ミュージシャンもたくさんお参りしているのですが、名前入りの玉垣を奉納するので、境内にはやたらめったら芸能人の名前が並んでいます。

 というわけで、写真をおもわず撮ってしまいました。

・・・GReeeenのとなりにイ・ビョンホン(笑)なんともいえない取り合わせ。

 ・・・さりげなく「嵐」(^^

 ・・・チームナックスは大泉洋の所属する北海道の劇団ですね。

 というわけで、三味線が上達しますようにお祈りしてきました!


2008年9月11日木曜日

トンコリン 3号機


 いよいよトンコリンの3号機が完成間近になりました(^^

 形は昨日できていたので、塗装に入っています。何度か塗装を重ねるつもりですが、弾けるまでもうちょい!といったところでしょうか?

 形ができた時点で、各部をコンコン叩いてみたり、音の出方をチェックしてみているのですが、1号機・2号機に比べるとだいぶん響きがでてきました!これは期待できそうな予感(^^

 胴を構成する板が薄くなっているので容積をかせいでいることや、1号2号に比べてちょっとだけ胴の厚みを増やして(これも容積かせぎ)いるのがよいのかもしれません。



 写真は塗装前の胴部分です。イメージデザインどおりにサウンドホールを切ってみましたが、次に作るときは改良するかもしれません。

 ぐるぐる渦巻きはアイヌ文様の特徴で、こういうデザインを取り入れると「ぐっと」民族楽器っぽくなります(^ー^

2008年9月10日水曜日

【三線キットマニアックス】  三線キットに魅せられた人々⑫ わずかな希み さんの沖学三線



今回紹介するページはとてもわかりやすいですよ!


 「わずかな希み」さんのページ
 http://wazuka.exblog.jp/5644380/

 私とほぼ同じ方法で仕上げておられるのですが、写真がふんだんに掲載されていてわかりやすいです!

 塗料はカシューの透明でつるつるになるまで気合の入った仕上げになっています。

 私との違いは

 ①透明仕上げなので、下地パテを使っていない → その分下地と塗装後にしっかり磨いておられます。

 ②最後まで研磨で光沢をだしている → めっちゃ時間と手間がかかったと思います。ものすごい労働時間になったはず・・・(^^;

 といったところでしょうか?

 ご本人も「塗りむらが・・・」と何度もコメントされているのですが、透明塗料はかなり難しいと思います。ベタ塗りの黒のほうが、最終的には楽かもしれません。

 ちまたで流行のスンチー塗りのように下地を透かせて塗装したい場合は、カシューや工芸うるしの「透明」や「淡黄」のような明度の高い(明るい)色ではなく

 「ため色」

みたいな暗い色で、よく見ると透けてるぐらいにした方がいいかもしれませんね。

 ちなみに、沖学三線キットの材質は、木目が極端に広い南洋材なので、塗料の吸い込みにかなりムラがあります。まったく塗料が吸わないところも出てくるので、手間ばっかりかかります(^^



2008年9月8日月曜日

多民族楽器をめざすトンコリンのページです




謎と魅惑の新楽器「トンコリン」のページにようこそおいでくださいました!


 トンコリンの試行錯誤がだんだん形になってきつつあるので、改めてコンセプトをおさらいしておきます。


<トンコリンとは?>

 もともとの着想は、北海道のアイヌの人々の楽器である「トンコリ」を見て、これは面白そうな弦楽器だなあと思ったことに始まります。ところが、トンコリは原始的な楽器でもあるため、いろいろと演奏上の制約があることがわかりました。

 トンコリは3弦から5弦・6弦の弦楽器なのですが、細長いボディと棹が一体化しているため、あまり音響的に響きがよくない構造をしています。またフレットもなければ、指板に相当するような構造もないので、開放弦だけでリズムを刻む演奏法しかありません。

 そこで、このトンコリをモチーフに、より現代性をもたせた楽器を作ろうと思い立ちました。



<トンコリンの名前の由来>

 現代楽器といえば、ギターやウクレレのような構造をもたせても良かったのですが、民族楽器としての味わいも残したかったので、おなじ民族楽器の三味線や沖縄の三線を取り入れることにしました。

 三弦は中国発祥の楽器で、沖縄で三線となり、本州で三味線に変化した多民族楽器です。これなら北海道から沖縄まで多民族つながりで面白い楽器ができそうです。

 というわけで「トンコリ」+シャミセン・サンシンの「ン」をくっつけて「トンコリン」のできあがり!


<トンコリンの演奏>

 トンコリでは開放弦だけだったのですが、棹をつけることで指板が(実際には指棹?)形成され、弦を任意の位置で押さえることが出来るようになりました。

 下半分はトンコリの構造なので、ハイポジションは弾けませんがローポジションはかなり自由に押さえることができます。

 弦数は5弦でも6弦でもよいのですが、西洋楽器のように正確なフレットがないので弦数を多くすると正確に指で押さえるのがどんどん困難になってしまいます。それも踏まえて三本弦を採用しています。

 もともと三本弦のトンコリも存在するとのことなので、OKかな?とも思いつつ。


 三本弦になったので、開放弦の表現力は落ちてしまいましたが、ポジションを利用してどんな音階でも演奏可能です。

 ①三味線のように邦楽が演奏できる。
 ②三線のように沖縄民謡も演奏できる。
 ③開放弦でリズムを刻むこともできる。

というのが考えられる演奏法ですが、そこは現代楽器を目指すトンコリンですからもう一歩踏み込んでいます。民族楽器をベースにしつつも、現代楽器として成立してほしいという願いをこめ、

 なんとコード演奏が可能です!



 こんなトンコリンの魅力をぼちぼち紹介してゆきますので、以後よろしくお願いします。

【三線キットマニアックス】  三線キットに魅せられた人々⑪




さてさてこちらはおそらく沖学三線であろうと思われるキット製作記です!


 『がっぱいおじさんの独り言』
 http://tosiboyaga.ti-da.net/e1749958.html

 沖縄在住の方のようで「量販店で買った」とのこと。沖縄はいいなあ、そこらへんで三線キットが買えるっぽい!!

 とてもオーソドックスな仕上げですが。

 でも、よく見ると・・・。

 ①猿尾が交換されてる!

 ②胴掛がついてる!

 ③ウマが黒檀??!

 カスタマイズがしっかりされてます(^^


【三線キットマニアックス】  三線キットに魅せられた人々⑩ 高ソメキャンプ場の自作三線キット



 こちらの製作体験談コーナーは久しぶりの更新です!

 今回はとあるキャンプ場での三線づくりイベントのために自作なさっている(キット化して製作かしら??)お話の紹介です。

 沖学さんの三線キットは、本物の三味線とおなじ形をしているので、自作はちょっと難しいですが、ASHIBI三線やカンカラのキットの棹は、とても簡単なデザインを採用しているものが多いので

「これなら自分で作れそう?!」

と思うかもしれませんね。


 ☆高ソメキャンプ場の不定期日記☆
 http://blog.livedoor.jp/takasome/archives/424285.html

 
 キャンプ場でカンカラ三線製作のイベントをなさったようですよ。

 こちらは、スタッフさんが棹を作っている様子です↓
 http://blog.livedoor.jp/takasome/archives/370553.html


 かんじんの高ソメキャンプ場なのですが、なんと「長野県松本市」にあるそうです!三線も全国展開ですね!

 



【三線キットマニアックス】  究極の沖学三線をめざして④-4 やってはいけない!



前回、上塗りの準備で重要なことを書き忘れていました。

 それは、人工うるしのようなペイントうすめ液系の上に、一般的なスプレーである

 「ラッカースプレー」

をふりかけてはいけない!!!

 ということです。

 ラッカーはペイント系の塗装を侵してしまうので、下に塗った塗料がちぢんだりベロベロになってしまいます。なので、最終上塗りの塗装は必ず

「水性スプレー」

を使う必要があるのです。

※水性スプレーにも、有機溶剤が多少含まれていますので、下地が乾いていなかったりスプレーを濃く吹き付けすぎたりすると、ベロベロになってしまう場合があります。その場合は、一度紙やすりでこそぎ落としてから、またパテ→人工うるし下塗りの工程に戻ってください。


2008年9月7日日曜日

【三線ism】 BEGIN 恋しくて




BEGIN 恋しくて 三線バージョン



 さてみなさんこんにちは

 ずっと「やりたいなあ」と思いながらそのままになっていた「恋しくて」を三線コード弾きで演奏してみました。

 BEGINのイカ天デビュー曲でもあるこの曲は、もともとギター曲なのでコード向きです。
 その後、BEGINは三線を取り入れた曲もたくさん発表して、それらは三線でも楽しめるのですが、さすがに「恋しくて」だけは三線の単音では味わいが足りない気がします。

 コードで演奏したい人はたくさんいると思いますが、これはかなり難易度が高いです。左大文字流のコードテキストに載っているコードだけで演奏できることはできるのですが、押さえ方がすごい(笑)部分があるので練習が必要だと思います(^^;

 でもまあ、こうして弾いてみると、三味線楽器は、本当にジャンルを選ばず使えますね!


2008年9月6日土曜日

【三線キットマニアックス】  究極の沖学三線をめざして④-3 上塗りの前に・・・



さて、何度も下塗りを重ねていよいよ上塗りへと作業を進めたいところですが、ここで考え方が二つあるのです。

 それは仕上げの方法なのですが、ひとつは

 ① うるしの質感を重視してうるしで仕上げたい!

という本格的な選択肢です(^^

 しかし、これはめっちゃくちゃめんどくさいので、ここでは「本物そっくりに仕上がるくせに、実はめっちゃ手抜き」な方法を提案します(笑)それが、

 ② 厚くうるしを塗ったように見せかけて、最後はスプレーで仕上げる

というウルトラマジックです(^^

 そこで買っていただきたいのが、水性のスプレーです!!

 お勧めは、アサヒペンの水性多用途スプレーです。

 これのつやあり黒を一本用意してくださいませ。こいつがびっくりするくらいの仕上げを実現させてくれるのです。

 では続きはまた!




トンコリン 完成予想図


 昨日はボディと棹のおおまかな部分が形になったので、あと数日で本体の概略が完成しそうなトンコリン3号です(^^

 というわけで、表板のサウンドホールを考えなきゃならないのですが、1号・2号は単純に孔を開けただけだったので、今回はちゃんとアートなデザインを取り入れようと思います。

 一応糸ノコはマスターしておりますので、きっとうまく孔を開けられると思いますが・・・(苦笑)

 そこでトンコリン3号は、アイヌ文様を取り入れてみました!実際に板に開けてみないとどんな感じかわかりませんが、ざっくりとイメージ画像を作成。これはプロフィール画像にも採用しました(^^

 もともとトンコリンは工夫をしないと極端に鳴りが悪い楽器ですので、サウンドホールも多めにして、音が抜けるように考えていますが、さて実際はどんな音になるのやら・・・。

 私自身も楽しみな作品になりそうです。

2008年9月5日金曜日

トンコリンの素材変更 アガチスヘ


  毎度恒例のトンコリン製作記事です。

 というわけで、写真は今回アガチスの薄い板材です。6ミリくらいの材を中心に、表板・裏板・側板などに使うつもりです(^^

 ふつうのベニヤはちょっと硬すぎて音がいい場合と悪い場合があります。シナベニヤはまろやかなのですが、ふにゃふにゃしすぎる場合があります。というわけでこのアガチス、どんな音がするのか楽しみです。

 昨日は、この板を使ってだいたいのボディを製作しました。次は棹と組み付けたり表板を加工したりするつもりです。

 ボディサイズは前回までのトンコリンを踏襲するつもりなのですが、本物のトンコリはちょっと大きすぎる気がするのでいつも悩みです。

 ギターなどでもそうですが、ボディが小さいと鳴りが悪いし、大きくなりすぎるとコモッた感じになるのでバランスが大切ですね。

 こればっかりは歴史のある他の楽器とは違い、新作楽器は試行錯誤するしかないので、実験あるのみです!

【三線キットマニアックス】 究極の沖学三線をめざして④-2 塗って削ってまた塗って








 パテ塗り&人工うるし塗装&研磨を繰り返すと、だんだん棹の表面の凹凸がなくなっていきます。そのぶん目が詰まってくるのでパッと見はまだらっぽくなるかもしれません(^^;

 このまま表面をなめらかにしてゆくのが大切ですので、ゆっくりと作業してあげてください。

 写真は、大体4・5回くらいパテ、うるし、研磨を繰り返した状態です。

 白っぽいところがパテになります。



2008年9月4日木曜日

【三線ism】 ドゥーパ!に載りますよ



 さてみなさんおはようございます。

 恒例の手作り三味線講座の記事が(今回はちっちゃい記事ですが)学研のDIY専門誌「ドゥーパ!」に掲載されます。もし良かったらご購入&ご一読くださいm(_ _)m

 https://www.diyna.com/bookshop/DOPA/new.html

 9月8日発売の10月号、インフォメーションコーナーに載るようです。主に9月と11月の講座の案内中心になるようですが。

 ドゥーパ!は手作り木工関係では、唯一といっていいほどの一般誌で隔月発売です。木工自作に関することならなんでも載っているので読んでいて面白いです。

 どちらかというと自分でできるぷちリフォームとか、小屋とかウッドデッキを建てようとか、DIYの中でもちょっと大掛かりなものが好きな傾向の雑誌ですが、机・イスなどの定番もちゃんとあります。

 わたくし左大文字は、人類が作ったものは基本的に全部自作できるはずだ!という信念で動いていますので、なんでも作ろうとするためいつも参考にしています(笑)


2008年9月3日水曜日

【三線キットマニアックス】  究極の沖学三線をめざして④ 塗装編









 今回は、いよいよ塗装に入ります。といっても、塗装しながらまたパテ塗りに戻ったりするのですが(^^;

 塗装に使うのは、ワシンさんの「工芸うるし」(人工うるし)がベターではないでしょうか。お近くで手に入らない場合は「カシュー」という人工うるしでもOKです。

 本漆で塗装することも考えられますが、コストが高いのと扱いが難しいことからここでは見合わせておきましょう(笑)

 人工うるしはペイントうすめ液で稀釈しますので、合わせて購入しておきます。

 
 では作業に(^^


 パテが完全に乾いたら、紙やすりをかけておきます。ゴシゴシこする必要はないのですが、パテが意外に頑固に残るのでなめらかになるように仕上げます。

 この段階でもまだ凹みや傷が残っていると思いますが、これからうるし塗料とパテを交互に塗る中でだんだんと表面を均一にしてゆきます。 

 人工うるしが他の塗料と違うのは、肉盛り感が出るということですね。普通の塗料は、木の地肌に張り付いて膜を形成すると、下地のでこぼこも写し取ってしまいますが、うるし系の塗料は、ボテッっと塗り隠してしまうことができます。

 逆に一気に濃いうるしを塗るとボテボテになってしまうので、うすめたものを何度も塗り重ねてゆくほうがよいでしょう。

 また、薄めた人工うるしは垂れやすいので、少量ずつ塗ります。最終的に多少の垂れができても、あとでペーパーがけをどっちみちしなくてはならないので、ここでは気にしなくてOKです。


 さて、一度目の塗装が終わると、乾燥後またペーパーがけをしてください。

 そこから何層にも塗装するのですが、大きなへこみや傷が残っている場合は少しずつ薄めたパテをまた塗ってゆく作業をします。

 棹がほとんど滑らかになっていると思えば、そこからはパテを使わずに薄めた人工うるしだけで塗り重ねてください。

 私の場合は最低でも同じような工程を5回は繰り返しています。気に食わない箇所があれば、修正できるのは今だけなので、納得のいく形にします。

 薄めた人工うるしでも、3回くらい塗り重ねると真っ黒に仕上がってきます。これをもって本物の三線のうるし仕上げに近づけてもいいのですが、どうしてもほこりがついたりハケの塗り目がついたりするので最後の仕上げは別の方法を考えなくてはなりません。それはまた次回!



2008年9月2日火曜日

【三線キットマニアックス】 究極の沖学三線をめざして③-2 唄口の設計







 棹の塗装を進めていくと、どうしても事前に考えておかないといけない部分が出てきます。

 それは唄口が塗装でだんだん埋まってしまうので、そこをどうするか計画する必要があるのです。

 沖学さんの三線キットの唄口部分は、あらかじめ溝が切ってありますが、ここが塗装が厚くなるたびに多少埋まっていきます。

 そこで、丁寧に作る場合は、最終的に唄口のパーツが埋め込めるよう、この溝をノミや彫刻刀で彫っておくことが大切になります。

 簡易的に作る場合は、薄めの材で作った唄口をあとから貼り付ければいいので、溝が埋まることを気にせずに進めてゆくことも出来ます。

 本物志向をめざすとどうしても加工に手間がかかってしまいますが、キットならではのいいところは本物どおりでなくても結構自由に改造ができるところですね。

 ちなみに、沖学さんのキットに付属してくる歌口パーツは、ちょっと厚みが薄めなので、溝にきっちりハマるというよりは、溝に入れてやってボンド等で固定する、という形に近いと思います。

 このあたりは、市販の唄口パーツに取り替えたり、木片から作り直したり、カスタマイズが楽しい部分です。


2008年9月1日月曜日

【三線キットマニアックス】  究極の沖学三線をめざして③ 下塗り







前回までで、棹の補強と整形が終わりましたので、今回は棹の塗装の下塗りを行いたいと思います。

 前回も紹介したセメダインの「木工パテA」を水で溶いて、とろとろの状態にします。

 それを棹の全体に筆などで塗っていきましょう。

 一回目のパテ(薄めたもの)塗りは、木の繊維の小さなすきまを埋めていく工程です。このとき、表面の多少のいがみや、でこぼこもパテで吸収する目的がありますので、これから何度かおなじ作業を繰り返す必要があります。

 パテを薄めるとき、濃度が高すぎると全体にボテッとした仕上がりになります。逆にシャバシャバで薄すぎると、なかなか肉盛り感が出ません。

 ですが、最初は薄めから塗っていったほうが、修正がしやすいのでお勧めです。

 写真はちょっと濃い目で塗ったものです。ボッタりしていますが、乾くと多少ふつうに戻ります。

 このパテ作業、乾燥後に紙やすりでしっかり磨いて表面をなめらかにしてください。ここでもまだ凸凹があるようでしたら、もう一度パテを塗るか、次の作業とパテを交互に繰り返してください。



<次の作業は?!>

 ワシンから発売されている合成うるし「工芸うるし」を薄めて塗る作業が待ってます。ワシン工芸うるしがない場合は、カシューでもOKです(^^

 色はせっかく三線を作るのですから黒で!
 
 ワシンの工芸うるしはこちら↓

 http://www.washin-paint.co.jp/product/details.php?item_id=100036

 薄めるのはペイント薄め液が必要ですので、これも買っておきましょう。