さてみなさんこんにちは
依頼を受けて製作していた「ゴッタン」が3棹完成しました。
基本的に胴・棹ともヒノキ製です。
ずいぶん木材が高騰しはじめており、入手性も悪くなっているので、考えものですね〜。
はやく世界情勢が落ち着いてくれることを祈っています。
沖縄三線や邦楽三味線をコードで演奏するプロジェクトです。 ユーザー1800名突破! コード弾きテキストも頒布しています。
さてみなさんこんにちは
依頼を受けて製作していた「ゴッタン」が3棹完成しました。
基本的に胴・棹ともヒノキ製です。
ずいぶん木材が高騰しはじめており、入手性も悪くなっているので、考えものですね〜。
はやく世界情勢が落ち着いてくれることを祈っています。
さてみなさんこんにちは
今年は楽器製作が途切れず続いています。今回は薩摩の民俗楽器「ゴッタン」です。
基本的にふだん私が作っているのは「木製三味線」とその派生タイプなのですが、この「ゴッタン」は、薩摩地方に伝わる杉でできた小ぶりな三味線です。
そのレプリカというか、おなじ構造のものを関西で製作しています。
ほんもの、と言っても細かい既定があるわけではないのですが、「ゴッタン」は薩摩地方で大工さんが建築端材などを利用して作るものだったため、本来は「杉」で出来ています。
棹・糸巻き・皮部分の板などが全部「杉」であることが特徴です。
しかし、当方で作る場合は、棹を基本的に「檜(ひのき)」にしています。今回は胴もヒノキです。
杉とヒノキでは、ヒノキのほうが繊維が詰まっていて、よりしっかりしているという違いがあり、それでヒノキを採用しています。
総ヒノキ作り!というとなにやら高級そうに聞こえますが、実は建材としてのヒノキは加工のしやすさと丈夫さのバランスがもっとも取れているので家づくりに使われますが、楽器としてはヒノキでもまだまだ柔らかいので、さらに適した材料はほかにもたくさんある、ということになっています。
左大文字製作の楽器は、皮部分が「ベニヤ」板になっているのが本家ゴッタンとの大きな違い。
ゴッタンは本来杉の一枚板を用います。
というのも、もっと幅の狭い杉板は流通があるのですが、ゴッタンや三味線にするには最低でも20cmくらいの幅が必要で、それを丸ごときれいに取れる木材となると、そもそも木がめちゃくちゃ太いわけです。
そこから無傷で数ミリの板を取ろうとなると、大型の機械が必要です。なおかつ本音を言えば、それほど太くて美しい木が存在するのなら、その杉材を「柱として使いたい」というのが建築家の気持ちですから、わざわざ薄く剥いで使うのはもったいないのですね。
なので、幅20センチ以上の杉板を買おうとなると、それだけで数千円します。
当方で作っているゴッタンは比較的安価なので、(1万円前後)、ベニヤ板を使い、価格を下げています。
(とある木材屋で杉一枚板の価格を見たところ、30センチくらいの幅でしたが1mで6千円くらいしていました)
とまあ、そんなわけでベニヤ板を採用していますが、その都度、材料屋でもっともいい音がする材料をチョイスして使っていますので、音については問題なしです。
(ベニヤでも、個体によって音がぜんぜん違います。かならず仕入れる時に、すべての板を叩いて、もっともよい音が出る板から購入しています。これは板張り三味線や、ポケットロックなど、うちで作っている楽器はすべて同じです。)
そのため、表板の色身が茶色に寄っていたり、白っぽかったりいろいろですが、これは棹のほうも多少の違いはあるので、お許しくださいませ。
材の入手状況によっては胴のみ「杉」になることもありますが、ご了承ください。
なんせ木材は生き物なので・・・。
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ゴッタンも、私が作り始めたときは幻の楽器でしたが、最近では少しずつ鹿児島地方を中心に知られるようになってきました。全国にもまだまだ少ないですが愛好なさっている方がおられます。
ゴッタンプロジェクト
https://www.facebook.com/gottanproject/
三味線類の中でも、沖縄のカンカラ三線のように、かなり気軽に扱える楽器なので、三味線好きなかたはぜひどうぞ。
さてみなさんこんにちは
芸術は爆発だ!でおなじみの岡本太郎をモチーフにしたNHKのでたらめなヒーロー「タローマン」がひそかなブームです。
もともとは、いま3会場を巡業している「展覧会 岡本太郎」のために作られたネタのようですが、先日までの「大阪」での展覧会が終わり、今は「東京」へ行っているはず。
この展覧会、来年には愛知でも開催されるので、お楽しみに!
さて、タローマンの主題歌です。三線で弾く人はいないと思いますが、コード弾きだとなんでも演奏できるのでやってしまいました。
すごくいい曲なのですが、コードが意外と難しく、もしかすると私の耳コピでは違っている箇所があるかもしれませんが、タローマンは「でたらめをやってみよう」が合言葉なので、OKとしてくださいね。
NHKのyoutubeでもタローマン全10回が配信されていますので、70年代特撮が好きな人はぜひ!
さてみなさん、こんにちは。
毎度おなじみ、サイレント三線SP3を製作しました。
毎回、依頼があると誠心誠意作らせていただいておりますが、次回分よりちょっとしたお知らせがあります。
というのも、自作糸巻きを使っている、ふつうの「S3」のほうは、自分で糸巻きを削るので何も問題はないのですが、SP3のほうは「ギアペグ」という金属製の部品を調達して使っています。
このギアペグが、なんでもない普通のペグのように見えて、実は絶妙にサイズや仕様が限定されるのですね。つまり、どんなペグでもいいかというと、そういうわけではない、という事情があります。
そこで、中国から用途にあったペグを仕入れて採用してきていたのですが、みなさんもお気づきの通り、爆裂するくらい発展してきていた「中国のモノ作り」にも、いよいよ陰りが見えてきたのと、昨今の円安もあって、
1) そもそもペグを作っている中国の工場が減っている。種類が減少している。
2) パーツ代金がめちゃくちゃ高額になってきている(約2倍くらい)
ということが起き始めています。すごいですね〜、世界情勢の話ですね。
そうした事情で、これまではおおむね「一定の仕様」で作ることができていたので、みなさんに紹介している楽器の形状はほとんど一定で変化がなかったのですが、次回分からは特にペグの部分が
「色や形状がこれまでの写真とは変わるかもしれない」
ということがあるかもしれません。あらかじめご了承くださいませ。
さてみなさんこんにちは。
知っている方は知っていると思いますが、左大文字は現在「兵庫県」に住んでおります。「大文字山のふもとちゃうんか!」というツッコミは無しで。
左大文字山は、金閣寺の裏山に当たるのですが、大学時代にそのすぐそばに住んでいたので「左大文字流」を名乗っておりますが、実は北海道にいたり、関西へ帰ってきたりといろいろしております。
奇しくもちょうど2000年前後を北海道で過ごしていたので、今やおばけコンテンツとなってしまったHTBテレビの「水曜どうでしょう」を生で感じていた世代ですが、うちの奥さんが北海道出身ということもあり、家族で”どうでしょう”ファンです。
というわけで今年「水曜どうでしょうキャラバン2022」が、兵庫県の加東市(つまり、うちの町から見れば、お隣)で開催されたので行ってきました。
そこで樋口了一さんの生歌を聴かせていただいのですが、「手紙」という楽曲に思わず涙してしまった左大文字です。
樋口さん、すばらしいアーチストだと思います。
もちろん、どうでしょうではおなじみの「1/6の夢旅人2002」も披露してくださいました。生です!(涙)
というわけで、 不肖左大文字も弾いてみました。
(1/6の夢旅人 2002)
プロの歌に触発されて、半素人のおっさんが弾くというのはどやさ?と思う方もいるかもしれませんが、歌たるもの、多くの人に歌われてこそ本望というものです。
と勝手な解釈で歌い上げております。お耳よごしで申し訳ございません。
ところでこの曲、すごいんです。コードをつけながら、実は「えー!なんじゃこれ!」と思わず鳥肌が立ってしまったくらい!
ネットにもコード譜が転がっているのですが、それを見ているだけでは気付かないすごさが隠れているので、譜面を見ながら説明しますね!
今回のキーは、CFCからの半音2音下げで、オリジナル通りになります。
========
<前奏>
G↓ C G↑ C
G↓ C G↑ C D
<Aメロ>
G↓ C G↑ C
Bm Em Am D
G↓ C G↑ C
Bm Em Am D
<Bメロ>
C G Am Cm D
<サビ>
G↑ C Bm Em
Am Bm Em D
G↑ C Bm Em
Am Bm Em C Am D G↓
==========
さて、譜面にはやじるしがついています。G↓はローコードのGです。G↑はハイコードのGを意味します。
実はこの曲、しょっぱなから凄いのですが、イントロの部分から「ローGとハイG」を交互に入れながら作られているのです!
だから、イントロの「じゃーんじゃーか、じゃかじゃかじゃん」の繰り返しは、コードで書くと「G C G C」としか書けないのですが、メロディは上がったり下がったりのストロークカッティングになっている、というしくみ。
ここだけでもゾクゾクしませんか?すっげー!!!と。
そしてAメロに突入しますが、ここもコード上は「G」としか書けないんだけれど、実際にはローGとハイGを切り替えながら作曲されている感じがします。
だから今回コードをつける時は「これはどっちのGだろう?」と推測したり試したりしながら譜面をつけてゆく必要がありました。
演奏をする場合は、どちらかのGで固定していても別に弾けるっちゃあ弾けるし、問題もないのですが、音楽性を考えたときには、できるだけ
「メロディのアップダウンに寄せて、Gコードの配置を追従させたい」
ということがあります。 実際、この曲はメロディラインも、かなり高低差があるのです。本人も裏声部分を多用しながら歌っておられます。
今回、私がつけてみた譜面も正解かどうかはわかりませんが、作曲者の気持ちを想像しながら、みなさんもどちらのGで弾くのがより良いのか試してみてください。
それくらい、面白い曲です。すばらしい!
さてみなさんこんにちは
今日は三線コード弾きの新ネタを投入。ひとつは「打首獄門同好会」の『新型コロナウイルスが憎い』で、もうひとつは『デンジャーゾーン』(ザ・リーサルウエポンズ版)です。
『新型コロナウイルスが憎い』のほうはnoteの連載のほうで、ハイコードの使い方や、SCS(三線コードシステム)のレクチャーと合わせて記事をアップしますので、こちらのBloggerでは『デンジャーゾーン』の解説をしておきましょう。
========
デンジャーゾーンは、いわずとしれた80年代大ヒット映画「トップガン」の主題歌です。
それが2022年の新作映画「トップガン・マーヴェリック」のヒットでまたまた注目されて、新しい世代にも浸透中。
今回三線コード弾きで弾いたのは、”非”公式テーマソングのほうの「デンジャーゾーン」です。(まあ、いっしょなんだけど)
非公式版の方は、歌詞が最高です。
キーはザ・リーサルウエポンズのバージョンに合わせています。CFCからの半音2段階下げです。
コード譜面置いておきます。
<前奏>
Am
<Aメロ>
Am Am
Am Am
G Am
G F
<Bメロ>
Am Am
Am Am
G Am
F G F
<Cメロ>
D C Dm F G↑ (Am)
========
コードそのものはそれほど難しくありません。かっこよく勢いで弾きましょう!
英語が苦手な私のような人でも、非公式版なら歌えると思います(爆笑)
最後のGはFからGに音が上がってゆくので、ローコードで下げるのではなく、ハイコードを使って上げてゆきましょう。
Fの形のままスライドさせるだけです。
さてみなさんこんにちは。
ふだんは三線を弾いたり、作ったり、いろんなものづくりをしている左大文字ですが、今年の夏はうちの小学生の息子がプログラミングで「ゲーム作り」 に励んでいたので、そのお手伝いをしていました。
その様子は、過去のブログ記事にまとめています。
https://sanshinism34.blogspot.com/2022/08/blog-post.html
うちの息子の場合はゲームを作っていたのですが、そのノウハウを流用すると、かなり簡単に
「アプリ製作体験」
ができるので、そのやり方をまとめてみようと思います。大人の自由研究ですね!
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今回から実践するのは、iphoneやAndroid向けの「アプリ」を、かなーり敷居の低い感じで作っていこう!というものです。
小学生でも使っているツールを使って作るので、まさしく小学生でもアプリ開発ができると思います。
使うのは、スクラッチ (SCRATCH)
です。いわゆるコードを書かない「ノンコード」のプログラミング環境としては、こども向けながらものすごいポテンシャルを秘めているので、ぜひ活用したいところ。
いろんなものが作れるので、実用的なアプリが製作できたら、「副業」でアプリ開発などに発展させてもよいと思いますよ~。
※ スクラッチは無料で利用できます。アカウントを取得する必要があるので、メールアドレスなどをご用意ください。
必要環境
デスクトップ
Chrome (バージョン63以上)
Edge (バージョン15以上)
Firefox (バージョン57以上)
Safari (バージョン11以上)
Internet Explorerはサポートされていません。
OS:
Windows 10 バージョン1709以上
MacOS 10.13以上
ChromeOS
Android 6.0以上 (タブレットのみ)
========
さて、実際の製作に入る前に、ハードウエアがらみの選定をしておきましょう。いちおうスマホなどで動作するアプリを想定していますが、ハードによって多少の制約があります。
<iOSの場合>
iPhone・iPadどちらでも動作させることができますが、iOSの仕様上、「インターネット上にあるプログラム」を動かす形になります。
そのため、ネットに繋がっている状態、が必須になりますのでご注意ください。
Safari11以降のブラウザで動作します。
<Androidの場合>
Androidバージョンが5.0以降の機種が望ましく、スマホやタブレット内に保存したアプリを動作させることができます。開発はタブレットのみ。
Android4.4でも動作実績がありますが、すべての機種とはいかないようです。実際にはHTML5とWebGLの動作環境によって、動くか動かないかが分かれるようです。
Chrome63以降のブラウザで動作します。
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それでは実際にアプリを開発してゆきましょう!
Scratchのアカウントを取得したら(←簡単です)
◆ 上部の「作る」のボタンを押す
ことからはじめましょう。おなじく上部のメニューに
◆ チュートリアル
があるので、さらっとみておいても構いません。基本的な考え方としては
◆ 左の列(倉庫みたいなもの)から動作させる命令ブロックをもってくる
◆ 中央の空白のところでブロックを組み立てる
◆ 右の上部に実際の動作画面が表示されている
◆ 右の下部で動かせるスプライトを選ぶ・コントロールする
◆ 最右部で背景を選ぶ・コントロールする
という感じです。
言葉で書いていてもわかりにくいので「世界で一番簡単な実用アプリ」を作ってみました。
ラーメンタイマー
です。3分しか計れません。
3分タイマー
https://scratch.mit.edu/projects/735283905/
緑の旗をクリックするとプラグラムが動き始めます。「押す」のボタンを押すと、3分後にアラームサウンドが鳴る、というプログラムを書いています。
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スクラッチでは「中を見る」というボタンでプログラムの内部がどうなっているか見ることができます。また自分で改造することも可能です。
ごく基本的なプログラムなので解説します。まず右から見てゆきます。
<ステージ>
背景を設定しています。スクラッチのサンプルから選びました。
動きはなにも設定していません。
<スプライト>
実際に何か動作するものは「ボタン」ひとつです。ボタンのイラストをサンプルからもってきており、そのボタンが押されるとプログラムが動きます。
このボタンはプログラムが動く前と後とでデザインが変わるようにしています。
<コード>
コード・コスチューム・音とタグが名らんでいますが、
コード → 動き
コスチューム → ボタンやキャラクターの形状
音 → つけるサウンド
と思ってください。自由に組み立てることができます。
コード、つまり本体のプログラムはとてもシンプルです。
1) 緑の旗が押されると準備に入る。つまり、ボタンが準備状態になる
2) ボタンが押されると180秒カウントする
3) 180秒後に、ボタンの表示を変更して音を鳴らす
というものです。
==========
こうやって実際に作ってみると、たしかに「3分タイマー」はそのように動き、アプリとして使えるわけですが、3分のうち「どこまで時間が進んだか」などがまったくわからず、
「実用的じゃない」
ことも同時に見えてくると思います。そうなんです!世の中に出回っているアプリやソフトは、そういう部分、不親切な部分も極力無くして、「使いやすいように」作られているわけです。
では、同じスクラッチで、かなり実用的な3分タイマーを作っておられる人がいるので、それも参考に動かしてみてください。
カップヌードルを食べるためのタイマー
https://scratch.mit.edu/projects/236511374/
この方の作品は、きちんと秒数までカウントダウンするようになっています。中を見るとわかりますが、数字の各桁を毎秒書き換えるようにプログラムされており、とてもめんどくさいことをやっていることがわかると思います。
その手間の分だけ、使う人にとってはやさしいアプリになる、ということですね。
(つづく)
さてみなさんこんにちは
今年は例年より比較的、楽器製作依頼が多く、コンスタントに作っています。
サイレント三線SP3を二棹製作。
自分で設計しておいて言うのもなんですが、ほんとうに棒ですね~。
この棒が一本あるだけ、というシンプルさが面白いと思います。
ですが、棒のわりにはけっこういろんな仕掛けを取り入れているので、それなりに作るのには手間がかかります。
もうかなり前になりますが、某ミュージシャンの方がいたく「サイレント三線」シリーズを気にいってくださり、
「この仕組み・構造でで市販されている楽器があればいいのに!なんでないんだろう?」
とおっしゃってくださったこともありました。まさに同感。ないんですよ~。市販されているものが。
なので、相変わらず私だけが一人で作っています(笑)
ちなみに、そのミュージシャンの方は、「手作り楽器」と「市販の楽器」を比較して言ったのではなく、
『エレキ部分のこのしくみがよく出来ていて、ハウリングなども置きにくいのでライブで重宝しているのだけれど、おなじ構造の市販の楽器がないのはなんでだ?』
という意味で言ってました。ないんですよ~。(以下くりかえし)
というわけで、また依頼があるごとにいろいろ作ります。
さてみなさんこんにちは。
さてみなさんこんにちは
少し前にヒットしたアニメで、見逃していたのですが、「平家物語」という作品があります。
ちょうど、NHK大河ドラマの「鎌倉殿の13人」の前半に相当する話で、両方を見ながら比較するとけっこう面白いです。
その主題歌・羊文学の「光るとき」を弾いてみました。
チューニングはCFCからの半音2つ上げ、Dです。
コード進行はそれほど難しくないのですが、最初のコードがCadd9なので、普通のCだと味わいがないため、Cオープン(開放弦)で演奏しています。
また、Dが何箇所か出てくるのですが、通常はローコードのDを使い、一部だけハイコードのDを使うという変てこなことをしています。
なるべく原曲の味わいを3本しかない弦で再現しようとしているため、トリッキーな業が必要な楽曲となりました。
さてみなさんこんにちは
前回は英雄616でしたが、自作インク向けの「透明軸万年筆」に突入しましょう。
今回は2本登場。永生3008と永生3011です。
WING SUNG ともいう上海の会社だそうです。この会社も海外のブランドの下請けをしていたっぽい。
入手の3000番台は、クリア軸、スケルトンのものが多く、少しずつバリエーションが異なるようです。
(金メッキ・銀メッキがあるなど)
ふたつともよく似ていますが、右(3008)のほうは、軸の内部にうっすら色がついています。今回のものは薄いグリーン。他にもブルーやレッドがあります。
左(3011)は完全にスケルトンクリア。
どちらも回転式コンバータですが、右のほうはおしりにクリックがついており、回転止めがあります。
左は回転止めがありません。
(↑ 3011 細字F 似ているけれど、軸の形は違います)
(↑ 刻印部分 『永生3011』)
万年筆の径そのものは、3008のほうが太いです。
これらのシリーズ、旧型と新型があるらしく、旧型のほうは「LAMY」のようにペン芯へのスライドはめ込み式ニブがついているようです。
新型は、ふつうの万年筆と同様の軸に差し込んであるオープンニブです。
これらにも、いずれ自作インクをぶちこみますよ~。
さてみなさんこんにちは。
楽しいインク沼のお時間でございます。前回までで、鉄を含んだインク作りをひととおり体験して、いよいよ沼の奥へ進もうか、というところです。
しかしながら、自作インクを高級万年筆にぶちこむという度胸はありませんから、その前に「安価で普段使いができる万年筆」を用意したいところ。
そこで「中華万年筆」「中国製万年筆」のおでましです。
もともと、中国製万年筆はその登場時点から激安で有名だったのですが、今のようにamazonなんかを利用すれば、直接中国から送ってもらえるので、さらにお安く入手できます。
さて、自作インクのために用意した第一弾は、
「英雄616」
です!
アマゾンで2000円くらいだったので、1本200円です。安~っ。
この英雄という万年筆は歴史が古く、昭和33年に「パーカー51」のコピーを売り出した会社です。
(もともとパーカー中国そのものだったけれど、文化大革命で工場だけ残して追い出されたとか)
その後、中国を代表する万年筆メーカーになりましたが、セーラー等と提携しながら、品質をアップさせていったもよう。
紆余曲折あって、英雄のさらなるコピー品とかが出回ったり、昔の職人がいなくなったり会社組織が変わったりして、
「今の英雄」
のクオリティについては、実物を触るまでわからない、というドキドキ感(笑)
もちろん、今回ゲットできたのが、本物なのか、コピーなのか、正規品のマイナー品なのかもよくわかりませんが・・・。
※ 正規品には、パックの裏側に認証シールがあるそうですが、私のにはなかったので、コピー版英雄616だと思います。
※ アマゾンを見ていても価格帯が 3000円/本 ~ 1000円/本 ~ 200円/本とバラバラ。
パーカーのコピーの遺伝子を受け継いだ矢印クリップ。
フーデッドニブ。フードがついて隠れています。これが出てきた当時はかっこよかったのだろうなあ。
しかし、左大文字さんは、「ペン先角度がよくわからなくなる」ので実は嫌い・・・。
ペンの表部分の角度を見ながら、紙に接する面を無意識に調整しているので、そこが見えにくいとカスれちゃうのです。
616のペン先は極細のカリカリです。
インクタンクは、懐かしの「しゅぽしゅぽコンバーター」です。中押し式コンバータというらしい。
昔、おとんがパイロット製・中押しコンバータの万年筆を持っていたのを思い出します。
書いた文字はいずれ連載のどこかでアップするのですが、手帳に細かく筆記できるくらい細いです。
それにしても10本パックなんて、不可思議。一本でも1万年使えるのに(←オイ)10万年分あります。
(というのはギャグで、実は中国では長年、ボールペンを作る技術がなかったのだそうです。そのため精密ではあるものの比較的簡単な技術で作れる万年筆が幅をきかせたのだとか。
つまり、10本入り万年筆は、日本では100均とかにある10本入り使い捨てボールペンのパック、みたいな感覚なのでしょう)
のちほど、自作インクをぶちこんでゆきますよ!
さてみなさんこんにちは。
夏休みの自由研究で「ゲーム機をつくろう!」というとりくみをやった小5の息子ですが、最終的にハードウエアは
amazon Fire7
に落ち着きました。
もちろん、前回説明したとおり、「PCでも動く」「iPhone でも動く」「タブレットでも動く」などなど、動かそうと思えばなんでも動くのですが、Fire タブレットに決めた理由はいくつかあります。
◆ 中古品が安い! Fire7であれば2000円くらいであるので、ゲーム機ハードとしては安価に入手できる。
◆ 学校で展示したりすることを考えて、「スタンドアロン」で動作させたい。つまり、ゲームソフトは内蔵しておきたい。
◆ 7インチタブレットなので、「ニンテンドースイッチ」ぽく外装をいじることができる。
◆ タッチパネル動作を実装したので、スマホかタブレットで動かしたい!
という感じ。
とにかく中古のアンドロイド端末では、Fire関連が一番安く入手できます。フリマアプリでもオークションでも、2000円前後で程度がいい個体がゲットできます。
最安値だと 1200円~1300円送料込み・メルカリ なんてのもけっこうな頻度で出ます。
1000円以下もないわけではありませんが、やはり不具合などがある場合が多いので、相場は2000円といったところでしょう。
それでも、Make Code Aarcade 関連のハードが6000円~10000円することを考えれば、かなり安価に実行環境を揃えられると思います。
==========
<1 Fireタブレットのバージョンを考慮しよう>
amazonのFireはかなりバラエティに富んだバージョン編成で、混乱しますのでざっくりまとめておきます。
◆ Fire HD10 → 第11世代 ・第9世代・第7世代
現行は第11世代でFireタブレットのフラッグシップです。画面が大きいことと、性能が高いことは良いのですがその分値段も高く、中古の第7世代でも送料別で4000円くらいします。
なので、除外。
◆ Fire HD8 → 第10世代・第8世代・第7世代・第6世代・第5世代
中古価格は3000円~くらいです。学童用としてはHD8でもいいと思います。第5世代から内部で動いているのはAndroid5.1なので、HTMLベースでの動作が可能です。
(要TurboWarpでの変換作業)
第10世代はAndroid9/第8世代はAndoroid7.1です。
◆ Fire HDX8 → 第4世代
未確認ですが、Android5.1なので、動くと思います。
◆ Fire 7 → 第12世代 ×
最新モデルですが、最新すぎてAndroid化させられないとの話。除外します。
◆ Fire 7 → 第9世代・第7世代・第5世代
第5世代と第7世代がAndroid5.1です。HTMLでの動作が可能。
第9世代は Android7.1です。アプリ版スクラッチ本体が動きます。
==========
今回、冒頭の写真に写っているのは Fire7 第5世代 です。これらの中では古いほうで、かつ安く入手できるモデルです。
fireタブレットをAndroid化して、GooglePlayのストアを入れる方法、なんてのがネットには転がっていますが、実はAndroid化しなくても
『Chromeを入れて、HTML化したスクラッチの作品を動かす』
だけであれば、 比較的簡単です。
めんどうなことをしなくても、Chrome63以降のAPKファイルをダウンロードしてインストールすれば、それで動きます。
Fire標準のSilkではスクラッチHTMLが動かない場合がありますので、ここはChromeを入れておきましょう。
TurboWarpを使うと、HTMLファイルは「ダウンロード」フォルダに入ります。
あとはChromeブラウザでそのファイルを読み込んで動かす、という形になります。
さてみなさんこんにちは。
前回から引き続いて、「夏休みの自由研究でゲームを作る」というネタをやったうちの息子ですが、学校でもなじみがある
スクラッチ
を使って開発したい!ということで、ご自由に作っていただきました。父はプログラムの作成についてはノータッチです。
ソフトウエア設計は息子におまかせでしたが、ハードウエアとのすり合わせはいろいろと制約もあるので、お手伝いをしました。
その細かなTipsを残しておきます。
<1 スクラッチをスマホやタブレットで動かす>
スクラッチを動かす、スクラッチが動くとは2つの意味があります。
まず、「スクラッチ開発環境が動き、そのハードウエアの上でスクラッチでプログラムが組める」、という意味。
そして、 「開発はそのハード上ではできないけれど、作品は動作する」という意味です。
スクラッチの公式見解では、基本はブラウザ上で動作しますから、
デスクトップ
Chrome (バージョン63以上)
Edge (バージョン15以上)
Firefox (バージョン57以上)
Safari (バージョン11以上)
Internet Explorerはサポートされていません。
ということになります。 これで、いわゆる通常のパソコン、PCやiPad上で開発ができる、ということになるでしょう。(キーボード必須)
なおかつ、
OS:
Windows 10 バージョン1709以上
MacOS 10.13以上
ChromeOS
Android 6.0以上 (タブレットのみ)
とあるので、これらのハードでも「開発」ができます。
うちの子の場合は、学校でChromeBookを使っているので、それに似たPCでのブラウザ環境で製作しました。
結局 「Linux mint」のノートパソコンと「iPad 第7世代+キーボード」を併用しながら作っていたようです。
=========
今度は「動かす」場合です。これも考え方がいろいろあって、
◆ ネットに繋がっていて、ネット上の作品を動かす場合
と
◆ ネットから切り離れていて、オフラインで作品を動かす場合
の2つがあるでしょう。
<2 スクラッチをPC上で動かす>
ゲームを作りました!という作品づくりにおいて、結局「PC」上で動かす場合は、あまり制約がありません。
作品をスクラッチのサイトに公開しておいて、それをもって作品提出、とするのであれば、けっこう簡単に課題終了です。
というのも、スクラッチのプログラミングは基本的にはキーボードがあり、そのキーボードを叩いてコントローラとするので、いわゆるふつうのパソコンで動かす場合は、簡単なのです。
<3 スクラッチをスマホやタブレットで動かす>
基本動作がキーボード必須ということは、タブレットなどで動かす場合は
◆ タッチパネルを使う
か
◆ 外部コントローラを使う
かの選択が生まれます。
タッチパネルを使う場合は、プログラム内のマウスの動き(位置)とボタン押下を判定して、それをタッチにみたてる仕組みを書き込みます。
(これは作例がいろいろ載っているので、ググってみてください)
今回うちの子は、画面上に上・右・左ボタンを表示させて、そこのタップを入力としているようです。
※注意※
設計ベースがマウスなので、「マルチタッチ」が効きません。これはスクラッチの仕様と思われます。
なので、右ボタンを押し続けながらジャンプ!とかができないことになります。瞬時に右と上を切り替えながら押す必要があります。難易度高め。
外部コントローラを使う場合はMicrobitが使えるので、マイクロビットが使える状態にしてプログラムを組んでやれば、無線コントローラになります。
ニンテンドースイッチっぽいことができる、というわけです。
マイクロビットとの接続法
https://scratch.mit.edu/microbit
<4 ネットのある・なしで動作法が異なる>
できた作品を「Wifi環境があるおうちとか、学校で楽しんだり披露したりする」のであれば、
◆ スマホ タブレット iPhone iPad (ブラウザ経由)
などで動かすことができます。 いわゆる、スクラッチのサーバー上にある作品を、そのままブラウザで動かすという方法なので、シンプルです。
Wifiにさえ繋がっていれば、スマホでもタブレットでもiPhoneでもiPadでも動かせます。
しかし、提出する学校がWifi環境になく、また持ち込んだハードをWifiに繋げないなどの制約がある場合は、「ハードの内部に、ファイルとして作品を持っておく、記録しておく」必要があります。
いわゆるオフライン動作、スタンドアロン動作をさせる、ということです。
この場合は
◆ アンドロイドのスマホ・タブレット WindosMobileの最終版スマホ(HTML経由)
でしか動かせません。
どういうことかというとiOSでは、内部ファイルとして作品を保存し、持って置けないので、エラーが出るのです。実際にファイルとして保存しても、動きません。
アンドロイドと、最終版Windows10Mobileのものでは動作確認しました。 もう、WindowsMobileは終了しているので、古いスマホがある場合は、ゲーム機として使えます。
スクラッチの実行ファイルは、TurboWarp というスクラッチのファンである有志のサイトで変換できます。
【スクラッチで作品づくり】→【公開】→【ターボワープサイトで変換】→【HTMLファイルをダウンロード】
という流れです。
ターボワープ
<5 古いスマホやタブレットでも動く>
おうちにある古いスマホやタブレットを使う場合、考え方は以下のとおりです。
◆ iPhone系 → ネット環境があれば動く。ブラウザSafari11以上(iOS11)
◆ Android系 → アプリ版スクラッチを動作させるにはAndroid6以上
◆ Android系 → HTML化すればAndroid5以上(Chrome63以上が動くから)
◆ Windows10Mobile → OSが最終版であれば動く可能性大(1703・1709)
※Android4以下は動かないです。
=========
最終的にできた作品は
丹波篠山巡り
https://scratch.mit.edu/projects/723422409/
です。スクラッチのサイトにあります。
さてみなさんこんにちは。
大人のお盆休みはとっくに終わり、いよいようちの小学生の子供たちの夏休みも残すところ数日です。
コロナ禍なので、海やら山やらと飛び回るわけにもいかず、どちらかというとインドアで過ごしたうちのj家族ですが、今年は小学5年生の息子が
プログラミング ゲーム機づくり
に挑戦しました。 その備忘録です。
小学生の子供たちにとって、特に男の子なんかには「ゲームを作る」というのは夢の工作ですが、 古くはMSXでBASICを走らせたりしたものです。(古いわ)
わたくし左大文字は昭和49年生まれなので、かろうじてMSXを知っていますが、昔はカセットテープにゲームを保存したり、そりゃあもう、アナログなんだかデジタルなんだか。
しかし、昨今はゲーム機づくりの環境も、「めちゃんこ整って」います。整いすぎて、何をどうしていいかわからないくらい!!
ラズベリーパイ(Raspberry Pi)を使ったものなどは、 性能が高いので、アーケードゲームを移植して動かせたりします。
GPi case
↑これらのように、けっこういろんな会社からゲームコンソールが出ていますが、どちらかというとプログラミングして自分の好きなゲームを作るというよりは、「すでにある名作ゲームを自作機で動かす」という用途が主になるでしょう。
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さて、8ビット系のレトロゲームのクローンをプログラムしたり、あるいはすでにあるコードを修正してみたりする場合は、比較的動作が複雑でない「Arduino」系のゲーム機を自作するのがいいかもしれません。
https://kotaro-yoshiie.blogspot.com/2021/11/arudino-tinyjoypadarduboy.html
こちらは、電子工作寄りです。コンピュータとしては基礎的ながら、ハンダ付けなどの作業が主になり、小学生では難易度が高いかもしれません。
その代わり、ハードウエア設計の自由度が高いと思います。
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小学生向きなのは、いわゆる「プログラムを書く」「コードを書く」という作業のない、ビジュアルブロックでプログラムを組んでゆくシリーズでしょう。
マイクロソフト ゲームコードアーケード
このシリーズは開発環境が「Make Code Arcade」で、実際に走らせるハードは数社から発売されています。
↑ 写真のものは「Meowbit」というハード。このほかにも「Brainpad Arcade」とか「GameGo」といった互換機ハードがいろいろあります。
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ハードとソフトのシームレスな融合という意味では、マイクロソフトのシリーズを使うのがベターかもしれませんが、小学校レベルのプログラミング現場ではやっぱり
「スクラッチ」
が人気です。基本的にはPC上で動作させるのですが、作例が山ほどあり、かつ学校現場でもスクラッチであれば取り組んでいるところがたくさんあるので、とっつきやすいと思います。
そこで、今回のうちの子の「ゲーム機づくり」は
◆ 開発環境はスクラッチで
◆ 動作環境はスマホまたはタブレットで
という形にしました。他のプログラミング環境では、ハードを別に買ってこないといけないのですが、おおむねハードの値段が6000円~10000円します。
それに対して、スマホやタブレットで動かせるのであれば、本来のハードの価格は高いですが、すでにおうちで使われなくなったものがあったり、家にある通常のスマホなどで実行ができるので、
「とりあえずは、よけいなお金をかけなくて済む」
というメリットがあります。 ニンテンドースイッチが19800円から出ているのに、10000円も払ってレトロゲーム機を作るというのも、コスト的にどうかな?という部分もあるでしょう。
(まあ、ハード作りは体験なので、体験を買うと思えば高くないのかもしれませんが)
というわけで、タブレット対応の「タッチパネルで動かせる」ゲームを開発した経緯を引き続きまとめてゆきます!
さてみなさんこんにちは。
前回の記事が6月30日だったので、あれからすっかり1ヶ月半はほったらかしだったインク沼のシリーズです。
いろいろ実験したいと思っていたのですが、楽器作りなどが忙しく、後回しになっていました。
前回までで「濃茶鉄インク」の基本的なレシピはなんとなく見えてきたのですが、今回は面白い発見があったのでぜひご紹介させてください。
なんとも美しい琥珀色かつ透明な液体ができております。
これは、「濃茶鉄インク」を作り、そこにわずかにクエン酸を入れたものを、一ヶ月半ほったらかしにしておいたもの、なのですが、なかなかよさげな液体ができあがっているのです。
成分的には、
「お茶タンニンと二価鉄が結びついて、なおかつ三価鉄になろうとするものをクエン酸で抑え込んでいる水溶液」
なのですが、なぜか言い具合に琥珀色になっているので、「熟成」されたのかもしれません(笑)
今日はこれをろ過します。
そして、できあがったものが、これです。
さらに輝きを増した琥珀色の液体。これぞ
「後発型鉄(古典)インク」の熟成品
というわけ。ブルーブラックインクとして使うには、これに先発型の青色染料を足してやればいい!のではないか?という仮説です。
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さて、余談ながら今回「沈殿物」を取り除くのがメインの作業だったわけですが、濃茶インクを作って1ヶ月半も放置しておくと、それはもうすごいことになります。
たまたま、クエン酸で処理したものは「琥珀色」の美しさでしたが、クエン酸を投入していないものは
「沈殿・固着しまくり!」
で、大半なことになっていました。
なので、酸を投入するのは、インクを作った当日のうちに済ませておくのがよいかと思います。
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<後発型濃茶インクの製造レシピ(暫定版)>
◆ コーヒーカップの半分くらいのお湯で、緑茶パックを煮出す。
◆ お湯が温かいうちに、スチールウールをじゃぼじゃぼ漬ける。
(お茶はできるだけ濃く淹れ、スチールウールは何度も出し入れする)
◆ 温度が下がってきたら保存用のビンに移す。10%程度洗濯のりを入れる(濃度はお好みで調整)。5%程度リステリンを入れる。
(PVAは水のりでも可。水のりのほうが濃度が高い。リステリンはフェノール入りを推奨)
◆ 当日使いきりの「先発型鉄インク」として実験したり遊ぶのならば、これで終了。
(防腐剤は入っているけれど、ここからどんどん沈殿が生成されてゆく)
◆ 「後発型鉄インク」に変化させるために、クエン酸の粉を「耳かき一杯程度」ずつ加えてゆく。ある瞬間に「漆黒の黒」から「モスグリーン」に変化する。
(この時に、水溶液そのものは透明になっている。ただし沈殿物などが多く、みかけはあくまでもモスグリーン。三価鉄を溶かしきった状態と思われる。)
◆ このモスグリーン液をほったらかしておけば、琥珀色の液体に変わる。
◆ 最終的に、琥珀色の液体を濾過して、「後発型古典インク」の完成。
という感じです。
さてみなさんこんにちは。
じわじわと製作しております楽器たちですが、今回は「ポケットロック(オリジナル)」と「サイレント三線SP3」です。
今年はサイレント三線SP3の依頼が多く、今後も製作がひかえております。順次作っておりますので、お時間をくださいませ。
今年になって、驚くのは、ポケットロックの上位モデルやSP3モデルに使っている「ギアペグ」の価格が暴騰していること!
なんでもかんでも値上げの時代ですが、こうしたパーツ類も例外ではありません。特に中国などから入ってくる基礎パーツは、以前に比べて倍以上の価格になっています。
国内卸、メーカーなどが間に入ったものは3倍近い値段になっているものも。本格的なインフレ時代が来ることを実感します。
ポケットロックについては、期間限定と称して「エコモデルにもギアペグをつける」というサービスをこれまで行っていたのですが、いよいよ厳しいです。
エコモデルについては、フリクションペグに戻りますので、ご了承ください。