さてみなさんこんにちは。
楽しいインク沼のお時間でございます。前回までで、鉄を含んだインク作りをひととおり体験して、いよいよ沼の奥へ進もうか、というところです。
しかしながら、自作インクを高級万年筆にぶちこむという度胸はありませんから、その前に「安価で普段使いができる万年筆」を用意したいところ。
そこで「中華万年筆」「中国製万年筆」のおでましです。
もともと、中国製万年筆はその登場時点から激安で有名だったのですが、今のようにamazonなんかを利用すれば、直接中国から送ってもらえるので、さらにお安く入手できます。
さて、自作インクのために用意した第一弾は、
「英雄616」
です!
なんと10本入りのパッケージ。
アマゾンで2000円くらいだったので、1本200円です。安~っ。
この英雄という万年筆は歴史が古く、昭和33年に「パーカー51」のコピーを売り出した会社です。
(もともとパーカー中国そのものだったけれど、文化大革命で工場だけ残して追い出されたとか)
その後、中国を代表する万年筆メーカーになりましたが、セーラー等と提携しながら、品質をアップさせていったもよう。
紆余曲折あって、英雄のさらなるコピー品とかが出回ったり、昔の職人がいなくなったり会社組織が変わったりして、
「今の英雄」
のクオリティについては、実物を触るまでわからない、というドキドキ感(笑)
もちろん、今回ゲットできたのが、本物なのか、コピーなのか、正規品のマイナー品なのかもよくわかりませんが・・・。
※ 正規品には、パックの裏側に認証シールがあるそうですが、私のにはなかったので、コピー版英雄616だと思います。
※ アマゾンを見ていても価格帯が 3000円/本 ~ 1000円/本 ~ 200円/本とバラバラ。
パーカーのコピーの遺伝子を受け継いだ矢印クリップ。
フーデッドニブ。フードがついて隠れています。これが出てきた当時はかっこよかったのだろうなあ。
しかし、左大文字さんは、「ペン先角度がよくわからなくなる」ので実は嫌い・・・。
ペンの表部分の角度を見ながら、紙に接する面を無意識に調整しているので、そこが見えにくいとカスれちゃうのです。
616のペン先は極細のカリカリです。
インクタンクは、懐かしの「しゅぽしゅぽコンバーター」です。中押し式コンバータというらしい。
昔、おとんがパイロット製・中押しコンバータの万年筆を持っていたのを思い出します。
書いた文字はいずれ連載のどこかでアップするのですが、手帳に細かく筆記できるくらい細いです。
それにしても10本パックなんて、不可思議。一本でも1万年使えるのに(←オイ)10万年分あります。
(というのはギャグで、実は中国では長年、ボールペンを作る技術がなかったのだそうです。そのため精密ではあるものの比較的簡単な技術で作れる万年筆が幅をきかせたのだとか。
つまり、10本入り万年筆は、日本では100均とかにある10本入り使い捨てボールペンのパック、みたいな感覚なのでしょう)
のちほど、自作インクをぶちこんでゆきますよ!
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