さてみなさんこんにちは。
前回から引き続いて、「夏休みの自由研究でゲームを作る」というネタをやったうちの息子ですが、学校でもなじみがある
スクラッチ
を使って開発したい!ということで、ご自由に作っていただきました。父はプログラムの作成についてはノータッチです。
ソフトウエア設計は息子におまかせでしたが、ハードウエアとのすり合わせはいろいろと制約もあるので、お手伝いをしました。
その細かなTipsを残しておきます。
<1 スクラッチをスマホやタブレットで動かす>
スクラッチを動かす、スクラッチが動くとは2つの意味があります。
まず、「スクラッチ開発環境が動き、そのハードウエアの上でスクラッチでプログラムが組める」、という意味。
そして、 「開発はそのハード上ではできないけれど、作品は動作する」という意味です。
スクラッチの公式見解では、基本はブラウザ上で動作しますから、
デスクトップ
Chrome (バージョン63以上)
Edge (バージョン15以上)
Firefox (バージョン57以上)
Safari (バージョン11以上)
Internet Explorerはサポートされていません。
ということになります。 これで、いわゆる通常のパソコン、PCやiPad上で開発ができる、ということになるでしょう。(キーボード必須)
なおかつ、
OS:
Windows 10 バージョン1709以上
MacOS 10.13以上
ChromeOS
Android 6.0以上 (タブレットのみ)
とあるので、これらのハードでも「開発」ができます。
うちの子の場合は、学校でChromeBookを使っているので、それに似たPCでのブラウザ環境で製作しました。
結局 「Linux mint」のノートパソコンと「iPad 第7世代+キーボード」を併用しながら作っていたようです。
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今度は「動かす」場合です。これも考え方がいろいろあって、
◆ ネットに繋がっていて、ネット上の作品を動かす場合
と
◆ ネットから切り離れていて、オフラインで作品を動かす場合
の2つがあるでしょう。
<2 スクラッチをPC上で動かす>
ゲームを作りました!という作品づくりにおいて、結局「PC」上で動かす場合は、あまり制約がありません。
作品をスクラッチのサイトに公開しておいて、それをもって作品提出、とするのであれば、けっこう簡単に課題終了です。
というのも、スクラッチのプログラミングは基本的にはキーボードがあり、そのキーボードを叩いてコントローラとするので、いわゆるふつうのパソコンで動かす場合は、簡単なのです。
<3 スクラッチをスマホやタブレットで動かす>
基本動作がキーボード必須ということは、タブレットなどで動かす場合は
◆ タッチパネルを使う
か
◆ 外部コントローラを使う
かの選択が生まれます。
タッチパネルを使う場合は、プログラム内のマウスの動き(位置)とボタン押下を判定して、それをタッチにみたてる仕組みを書き込みます。
(これは作例がいろいろ載っているので、ググってみてください)
今回うちの子は、画面上に上・右・左ボタンを表示させて、そこのタップを入力としているようです。
※注意※
設計ベースがマウスなので、「マルチタッチ」が効きません。これはスクラッチの仕様と思われます。
なので、右ボタンを押し続けながらジャンプ!とかができないことになります。瞬時に右と上を切り替えながら押す必要があります。難易度高め。
外部コントローラを使う場合はMicrobitが使えるので、マイクロビットが使える状態にしてプログラムを組んでやれば、無線コントローラになります。
ニンテンドースイッチっぽいことができる、というわけです。
マイクロビットとの接続法
https://scratch.mit.edu/microbit
<4 ネットのある・なしで動作法が異なる>
できた作品を「Wifi環境があるおうちとか、学校で楽しんだり披露したりする」のであれば、
◆ スマホ タブレット iPhone iPad (ブラウザ経由)
などで動かすことができます。 いわゆる、スクラッチのサーバー上にある作品を、そのままブラウザで動かすという方法なので、シンプルです。
Wifiにさえ繋がっていれば、スマホでもタブレットでもiPhoneでもiPadでも動かせます。
しかし、提出する学校がWifi環境になく、また持ち込んだハードをWifiに繋げないなどの制約がある場合は、「ハードの内部に、ファイルとして作品を持っておく、記録しておく」必要があります。
いわゆるオフライン動作、スタンドアロン動作をさせる、ということです。
この場合は
◆ アンドロイドのスマホ・タブレット WindosMobileの最終版スマホ(HTML経由)
でしか動かせません。
どういうことかというとiOSでは、内部ファイルとして作品を保存し、持って置けないので、エラーが出るのです。実際にファイルとして保存しても、動きません。
アンドロイドと、最終版Windows10Mobileのものでは動作確認しました。 もう、WindowsMobileは終了しているので、古いスマホがある場合は、ゲーム機として使えます。
スクラッチの実行ファイルは、TurboWarp というスクラッチのファンである有志のサイトで変換できます。
【スクラッチで作品づくり】→【公開】→【ターボワープサイトで変換】→【HTMLファイルをダウンロード】
という流れです。
ターボワープ
<5 古いスマホやタブレットでも動く>
おうちにある古いスマホやタブレットを使う場合、考え方は以下のとおりです。
◆ iPhone系 → ネット環境があれば動く。ブラウザSafari11以上(iOS11)
◆ Android系 → アプリ版スクラッチを動作させるにはAndroid6以上
◆ Android系 → HTML化すればAndroid5以上(Chrome63以上が動くから)
◆ Windows10Mobile → OSが最終版であれば動く可能性大(1703・1709)
※Android4以下は動かないです。
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最終的にできた作品は
丹波篠山巡り
https://scratch.mit.edu/projects/723422409/
です。スクラッチのサイトにあります。
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