さてみなさんこんにちは!
先日のTV放送でも出てきましたが、うちの奥さんが北海道出身なので、北海道の音楽についても興味がある左大文字です。
北海道には、アイヌの人々の文化があって、もちろんそこにも楽器があるわけですが、トンコリという五弦(のものが多い)の楽器はちょうど三味線とお琴のハイブリッドのような形をしています。
(画像はウィキペディアより引用)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%88%E3%83%B3%E3%82%B3%E3%83%AA
この楽器は、三味線系の楽器とは異なり、胴と棹が一体型なのでお琴や筝の構造に似ています。ただ、糸巻きの部分やヘッド(天)は、三味線系リュート楽器っぽいデザインになっているところも興味深いですね!
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で、ワタクシ左大文字も、このトンコリにインスパイアされた
トンコリン
という楽器を数棹作り、希望者にお譲りしたことがあります。
トンコリンは、弦を三本にして(もともと、3本仕様のトンコリも存在するそうです)、胴と棹を明確に区分したデザインになっています。
それが↑
(画像の著作権者は、関西テレビさんです。この画像は引用です)
円さんが手に持っておられるのが、上半分が三味線仕様で、下半分がトンコリという
トンコリン
なわけ(笑)
とまあ、アイヌの人々に伝わるそんな楽器があるというお話なのですが、今日はそれでは終わりません!!!
実は・・・。
北海道には、謎の三線がある?!
というのです。
そのお話、まずは1797年に小玉貞良が描いた『蝦夷風俗図』に「板張りの四線らしき楽器」が描かれているところから始まります。
さらにはシーボルトが持ち帰った絵の中にも、「アイヌの人たちが、おそらく皮張りのリュート属らしい楽器を弾いている姿が描かれている」とのこと!
他にも、どうもサハリン経由で渡ってきた蛇皮三味線(いわゆる中国の三弦)の絵が存在するとか、いろんな伝説が入り混じって凄いことになっているようで、とりあえずわかっていることは
「北海道にも、三線(らしき楽器)があった!」
ということのようなのです。
詳しく知りたい方は
月刊シロロ9月号 アイヌ民族博物館
http://www.ainu-museum.or.jp/siror/monthly/201509.html#01
をご参照くださいね!
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というわけで、これらの伝承をもとに、アイヌ文化を元にした三味線・三線を作ってしまおう!という復元プロジェクトがあり、その結果できたのが
鮭皮の三線!!!
というから驚きです。
じゃあ、それ!どんな音がするのかと皆さんもドキドキワクワクだと思います。なので、公開されている音をご紹介!!!
鮭皮三線の音 北原次郎太(北海道大学アイヌ・先住民研究センター准教授)
http://www.ainu-museum.or.jp/siror/monthly/mp3/201511/cepka_jirouta.mp3
このプロジェクトについては、詳細な製作状況などもあわせて説明されていますので、
月刊シロロ11月号 アイヌ民族博物館
http://www.ainu-museum.or.jp/siror/monthly/201511.html#07
をぜひご参照くださいね!
また、もう一人、鮭皮三線を製作なさった方がおられるので、そちらも必見です。
札幌市豊平川サケ科学館
http://www.sapporo-park.or.jp/blog_sake/index.php/2009/12/22/1274/
いやあ~。ネコでもヘビでもサケでも、皮だったらなんでもいいのね?!
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