2014年9月12日金曜日

<プロジェクトP・R>PocketRock 胴容積と音質の関係

 今最もホットな話題ですので、記事連投です(^^

 新楽器PocketRockの試作品は、実はもうひとつあります。


 前回までに「フリクションペグ」タイプと「ギアペグ」タイプを紹介しましたが、今回は


 胴の厚みが異なるタイプ


のお話。



 ご覧のとおり、正面から見るとそれほど違いはないのですが、


(ちなみに、上のほうが胴が厚いタイプ。下のは通常)



 横から見るとこんな感じ。


 左のほうが、1cm胴が厚く、深くなっています。


 こんな風に、胴の容積が変わると音質も変化します。


 右の薄いほうは軽やかな音で、低音部分があまり増強されず、極端に言えば「コロコロ」した音になります。


 左の厚いほうは、重低音が加算されるので「コロコロ」に対して極端に言えば「ボンボン」した音に変わります。


 しかし、上の表現はかなり誇張していますので、実際に「コロコロ」「ボンボン」と全く違う音になるわけではありません。


 中央値があるとすれば、一方は「コロコロ」寄り、一方は「ボンボン」寄りに振れるなあ、という程度です。


 実際の音は、どちらもたいへん爽やかなウクレレのような音に聞こえます。


==========

 実用上は、胴の薄いオリジナルモデルは、ふだん使いにしてどこへでも気軽に持ち出せるような感じ、胴の厚いプレミアムモデルは録音に使いたい場合や、やや音量が求められる「公演・ライブ」での使用が適しています。


 胴が薄いことで演奏感がラフになることもあって、本当はスタイル・デザイン上ではオリジナルモデルのほうが好きです(笑)


 エレキギターを抱えた時と、アコースティックギターを抱えた時の違いですね。胴が厚いと抱えにくいので演奏感は重たくなります。



==========


 さあーて。これで一応試作品3台が出揃いましたので、次からは量産しようと思うのですが、どういう方法でみなさんのお手元にお届けできるかはちょっと色々検討したいと思います。


 ぶっちゃけ先に宣言しておきますが、この楽器は「製作イベント」で作ってもらう、というのは企画していません。


 というのも、材料の吟味や製作にちょっと難しいところがあって、イベント向きではないからです。


 (サイズを小さくするために、各部の寸法もミリ単位で絞り込んでいます。基本的にあんまり余裕がないので、ちょっとの製作ミスが大きく響きます)


========== 

0 件のコメント:

コメントを投稿