2014年9月9日火曜日

<プロジェクト>フリクション・ペグかギア・ペグか、それが問題だ。

 新楽器の開発を続けている左大文字ですが、いろいろと試行錯誤するなかで、今ホットな「テーマ」になっていることがあります。

 それが「フリクション・ペグ」を使うか、「ギア・ペグ」を使うか、ということ!


 ちなみに、おさらいですが、


◇「フリクションペグ」

・・・いわゆる楽器の糸巻きが、摩擦によって静止するタイプのペグ。

例)バイオリン・三味線、三線・二胡・古典的もしくは安価なウクレレなど。

メリット) 直接弦を巻くので、チューニングが早い。ギア比がなく1:1と呼ばれたりする。

デメリット) 木などの摩擦だけで止まっているので、弦の張力に負けるとキュルルと巻き戻る。




◇「ギアペグ」

・・・ギアがかみ合うことで、静止するタイプのペグ。

例)ギター・ベースやコントラバス・近代的もしくは高価なウクレレなど。

メリット) ギア比が14:1などであり、細かいチューニングができ、かつ構造上巻き戻らない。

デメリット) チューニングを変化させるとき、14倍の時間がかかる。ペグが重くヘッドが下がる。



というのが基本的な情報。


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 もちろん、私はもともとが三味線弾きですので、『糸巻き・カラクイ』つまり、フリクションペグを使っています。

 バイオリンもかじったことがあるので、バイオリン型のフリクションペグも使っていました。

 所有しているウクレレも、基本形のフリクションタイプです。



 一方、ギターも弾きますのでギアペグも当然触ったことがあります。これまで「テレキャスター」「レスポール」「クラシック」「アコースティック」の4棹を持っていましたので、おなじギアペグでも色々なタイプの物を使ってきました。


 
 というわけで、ペグに関してはほぼ全ての情報が出揃った段階で、さあ、悩むぞ!


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 これまでの手作り三味線講座では、当然手作りの「フリクション糸巻き」を製作して装着してきました。

 どんぶらこも「フリクション糸巻き」タイプです。


 森のギターになってはじめて、ギアペグを装着しました。これは一種のポリシー違反(笑)で、ギアペグだけは


「購入しないといけない」


(つまり、自分で作れない)


ので、ちょっとだけ心が痛いです(苦笑)


 それはともかく、今回の新楽器でどんなペグを仕様にするか、悩んでおります。


 新プロジェクトのベースになっている思想は、『シンプル&コンパクト』です。


 さすがに「三味線の糸巻きタイプ」は採用しないつもりですが、なるべく軽量で簡素なペグを使いたいなあ、というのが希望です。


 本音を言えば!


 GOTOHのステルスキー



(写真はGOTOHさんからの転載です)

http://www.g-gotoh.com/domestic/?make=stealth&sortby=title_asc


を使いたい!!


 すごいでしょ!このめっちゃ小さいギアペグ!!


 しかし、値段も最強で、ギター用6個で約2万円、ウクレレ用4個で約1万五千円します。


 あかん、左大文字工房の楽器の価格帯をすでに越えている!!!


 というわけで、ステルス搭載はちょっとだけお預けにして、ペグ選びに悩みたいと思います。


  研究用をかねて、すでにいくつかのメーカーのペグを取り寄せておりますので、いずれ詳細があきらかに!



 
 

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