2024年10月5日土曜日

サイレント三線S3を製作しました。

 

 さてみなさんこんにちは。


 まいどおなじみサイレント三線の依頼があったので製作しました。


 




 ベーシックな糸巻きタイプのS3です。


 いわゆる三味線と同じ糸巻と、ギターのようなギアペグのどちらがいいか、というのは本当に好き好きなのですが、


■ 三線糸巻きは、ギア比が1:1(つまり直結)なので、最速でチューニングできる。

■ ギアペグの場合は、細かいチューニングが、いちおうしやすい。


という特徴があります。またこれはおなじことの両面ですが、


■ 三線糸巻きは、すぐにチューニング変更ができる。本調子から二上りへ、など。

■ ギアペグは一度チューニングすると、安定してその位置を保つ。


という面もあります。


 ご参考まで。




 

2024年7月8日月曜日

射的競技、射撃競技のあれこれと、新しいゲームの創出 Snike(スナイク)

 

 さてみなさんこんにちは。


 先日からエアガン(エアソフトガン)をいじっており、エアガンと「競技」「ゲーム」の関係について考えております。


 基本的にエアガンというのは「銃」を模倣したものなので、「銃を使ったゲームや競技」の影響を多分に受けやすいわけですが、その遊び方を純粋に考えると


■ できるだけ遠くの的に当てる

■ できるだけ正確に的に当てる

■ できるだけ早く的に当てる


くらいしかないわけで、実銃のライフル狙撃でも「できるだけ遠くの的に当てる、スコープ動画」とか、「できるだけ正確に的の中心に当てる射撃競技」「できるだけ早く当てるスチールチャレンジ」とかが実在することがわかります。


 的に当てる競技、というのは以上のようにシンプルなので、「正確に中心に寄せてゆく」ということがどうしても基本になってしまいます。


 その意味では「ライフル射撃(ビームやエア含む)」と「弓道・アーチェリー」「ダーツ」などは、用いる道具は違うけれど、「やることは一緒」という範疇におさまってくるわけですね。


 で、「ただ的に当てる」ということがすべてのベースなのだけれど、それでは面白くないので、複雑系が少し増えます。


■ 的のほうが動く(クレー射撃)

■ 射手のほうが動く(流鏑馬)


などのように「動くシステム」が加算されると、ゲームの難易度が少し上がるわけですね。


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 このようにして考えると「え?エアソフトガンの遊び方って、それくらいなの?」となってしまいます。


 ブルズアイの「的」を買ってきて、その中心に当てるとか、空き缶に当てるとか、そういうことを一通りやってしまうと、そりゃあ面白くなくなってきます。やることが少ないからですね。


 その意味では、エアガンを使う「サバイバルゲーム」というのは、一種の大発明だとわかります。敵味方に分かれて、それなりの装備を身にまとい、相手を実際に狙撃するわけですから「的も動くし、自分も動く」という意味においても、射撃系ゲームの完成形こそが「サバイバルゲームである」と言っても過言ではないかもしれません。


 おまけに「弓やアーチェリーを使ったサバイバルゲーム」は想像するだけでヤバそう(笑)なため、けが人が続出しそうなので実現は難しいでしょう。さすがに突起物を投げ合うのは、厳しいものがあるため、ジュール計算がなされたBB弾を打ち合うエアソフトガンでのサバイバルゲームは、安全性の上でも「ギリギリのよくできたゲームである」と言えるかもしれません。


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 しかし一方で、サバイバルゲームは、生身の人間がもろに射撃体験を模して行うため、競技性という意味では課題も多く生じています。

 たとえば「撃たれた人間は自己申告で手を挙げて退場する」といったルールは、意外にもアナログであったり、また審判判定性を欠くため、競技性が低いことにも繋がるでしょう。


 仮にオリンピックにサバイバルゲームが正式採用されたとして、どのように審判してゆくのか、などが「決めづらい」のであれば、それは「ゲームの競技性にそもそも難がある」ということになるでしょう。


 そこで、もう一度「的に当ててゆく」競技にどんなものがあるかを思い起こしてみると


■ すべらせて的に当ててゆくカーリング

■ 鉄玉を的に当ててゆくペタンク

■ お手玉のような玉を的にあててゆくボッチャ

■ ペタンクやボッチャの原点であるローンボウルズ


などが考えられます。


 これらは銃や弓・矢系の標的競技と異なり、「当たった側の相手の玉が動いて、複雑系が形成される」という特徴があります。


 相手(的)に寄せて、終わりなのではなく、そのあとに「目標が動くので、ゲームがさらに展開する」というシステムが、ゲーム性を増加させているわけですね。


■ ビリヤード


 などもおなじく、投擲後の二次・三次展開がゲーム性を増加させていると言えます。


 ところがこのシステム、「弾・矢」などでは、ちょっと採用が厳しいのです。BB弾同士を当てて動かすとか、ダーツの矢をどんどん弾き飛ばすというのは、物理的に、構造的に厳しいので、カーリング/ボッチャ/ペタンクのようなゲームシステムは取り入れにくいことになるでしょう。


 そこで「的同士ではない」ものを想起すると


■ ボーリング


などが考えられます。ボーリングであれば、「アクションを起こしてからの二次展開」はピンがどのように倒れるかで実現されることになります。


 似たようなスポーツとしては


■ モルック


が挙げられます。モルックはカーリングなどのようでもあり、倒れたスキットルの動きで二次展開以降が動きますから、「的に当てる」だけではなく、その後の展開が大きいスポーツだと言えるでしょう。


 実は、


■ 射的


という競技も、すこしこうした要素を含んでいます。射的は「的に当てたらお菓子や景品がもらえるわけではない」からです。「的に当てる、なおかつ、的を倒す」ことが必要で、重心が存在することが複雑系としてゲーム性を高めているわけですね。


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 こうして考えると「エアソフトガン」の面白いところは「的に当てるけれど破壊するわけではない」という点かもしれません。ちょっと射的要素がある可能性も。


 ダーツや弓などもそうですが、「的に当てる=かなりしっかりしたもので受け止めないと、相手が破壊されてしまう」ということが起きます。


 ボーリングやカーリングなども「お互いガチンコで硬いものでできており、ぶつかりあっても大丈夫」という構造になっている場合もあるでしょう。


 そうするとエアソフトガンでの新しいゲームを生み出すには、「BB弾は当てるけれど、相手を破壊しない」ということがイメージされます。

 あるいは射的などのように「相手を重心的に狙って倒す」という要素を盛り込めば、ボーリングのようなゲームは創作できます。


 このあたりを絞り込んでゆくと


「エアソフトガンで、モルック的なことをする」


というのが、新しいゲームの創出に繋がると言えるでしょう。


■ いくつかの的を

■ エアソフトガンで当てる・倒す

■ 当たった的が倒れることで二次展開、三次展開が生じる

■ 正確に的に当てることと、的を倒すことの2通りの意味付けを与える


というのは、かなりモルック的であるということです。


 モルックは倒れた本数でカウントされる場合と、そのスキットルに書かれた数字でカウントされる場合があります。


 エアソフトガンのBB弾は小さいので、「正確に当てる」ことと「ある程度の本数を倒す」ことが両立でき、ゲーム性が高まります。


 あとは、「BB弾が与えることのできるジュール数」と、「スキットル的なものの本数や重量、形態」を絞り込んでゆくことが必要で、ゲームとして成立する形態へとシステム化してゆくのが面白いと思います。


 ゲームの名前は「Snike」(スナイク)


 としたいですね。


 

2024年6月24日月曜日

ゴッタンGTR 発売開始です(^^

 

 さてみなさんこんにちは。


 すでに発表しておりますが、「ゴッタンGTR」の正式な発売開始です。


 


 通常のゴッタンより「短く」「薄い」デザインのGTRですが、全長は2尺5寸タイプで、同幅は60ミリで設計しています。




 棹厚みは15ミリです。ギターっぽいフィーリングを実現しています。


 基本はゴッタンらしく「サウンドホールなし」バージョンですが、サウンドホールを開けて制作することも可能です。



 サウンドホールを開けると↑こんな感じ。


 穴が空いている方が、低音が豊かに響きます。ゴッタンらしいサウンドから、ギター寄りのサウンドへ移行してゆきます。

 もともとサイズが大きいので、ウクレレよりは三味線よりのサウンドです。



<ゴッタンGTR 価格>


■ エコモデル 

 左大文字工房ではおなじみ、廃材を使ったモデルで、価格が安いのが特徴。


 3000円+送料


■ オリジナルモデル

 新材を用いたモデルです。仕様そのものはおなじです。受注生産。納期約1ヶ月


 5000円+送料


■ オプション

 サウンドホールあり、なしで価格は変わりません。デザインもできるかぎりご希望に沿います。

 ただし、サウンドホールありの場合はAIRBASSシステムが搭載されません。



 製作のご希望は左大文字までメールをくださいませ。



2024年6月19日水曜日

突然のエアガンの話 東京マルイ VSR-10 再塗装してみました

 

 さてみなさんこんにちは


 三味線とはすこし外れますが、うちの息子が思春期らしくエアガンに興味を持っているので、おとうちゃんもついつい巻き込まれております。


 息子は10禁のエアガン、おとうちゃんは18禁ということで、中古で買ったVSR-10の塗装に挑戦!


 


 まあ、以前の所持者のこともあるので超ぼかしをかけておりますが、↑こんな感じでバリバリ迷彩に塗装されていたので、元通りというか、それよりかっこよく再塗装いたします。


 エアガンの塗装は初めてですが、そこはほら「三線の人工うるし塗装」をやりまくっておりますので、その技術を転用しております(^^



 自作三線棹のうるし塗りの様子↓

https://note.com/sanshin_ism/n/nfe4b04226d04



 さて、完成品はこちら!VSR-10 Gスペックバージョン ショートバレルです。

 巨大なスコープも、雰囲気重視で乗せてみました(笑)







 いかがでございましょう?!


 何人かの人手に渡って、実際にサバゲーで使われたっぽい中古VSRにしては、きれいに塗装できたのではないでしょうか?(しらんけどww)




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 さて、エアガン界で名銃と謳われたVSRですが、実際にはじめて分解塗装してみて、とても良いなあ!と思った箇所がたくさんあります。


 それは、構造が実にシンプルで、分解や塗装がやりやすいこと!銃の構造が理解できるという意味でも、めちゃくちゃシンプルでわかりやすいです。


 銃身とストック(銃槍)は、ネジ3本外せば取れるし、バレル(筒)部分と機関部分もネジ1本で分かれます。


 今回は


■ ストック

■ トリガーガード

■ バレル(アウターバレル)

■ メタルレシーバー


の主に4個所を塗装しましたが、それぞれかなり簡単に塗装できました。


(むしろ、コテコテに吹き付けられた迷彩塗料を剥がすほうが時間かかりました)


 塗装のポイントは以下のとおりです。


① ストックは、まずラッカーうすめ液を染み込ませた布などで、旧塗装を丁寧に落とす。

② ある程度落としてくると樹脂が侵食されそうになるので、その時点から1000番前後の耐水ペーパー研磨に切り替える

③ 自動車用ソフト99プラサフを丁寧に吹き、


必要に応じて、耐水ペーパー研磨を繰り返す。

④ トリガーガードも樹脂製なので、ストックとおなじ手順。しかし、ここは小キズが少ないので、塗装を簡単に落としておけば削り込みやプラサフはカットしてもOK。塗料の足つきだけ確保しても大丈夫。

⑤ アウターバレルの塗装は、オリジナルが焼付きになっているので、ラッカーうすめ液で外側の旧塗装を落としたら、それ以上なかなか落ちない。それでOK。

 オリジナルの黒塗装のみになった段階で、下地は完成していると考えてよし。

⑥ メタルレシーバーのほうの塗装は焼付になっていないらしく、ラッカーで剥がれてくる。こちらは逆に剥がしてしまい、下地を出してしまってから整えておく。

⑦ メタルレシーバーの下地がむき出しになったら、こちらも1000番耐水ペーパーをかけておく。


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 以上が下地まわりです。

 ソフト99のプラサフは使用感もよく、薄い傷は心地よく埋めてくれます。

 ただ、大きい傷は時間がかかるので、それなりにパテ埋めなども考えてください。


 今回私の塗装では「プラ部分」にはプラサフを吹きましたが、鉄部にはそのまま塗装スプレーしました。


 実際の塗装に使う塗料ですが、良いものをつかってもいいし、安物でも良いです。


 今回私が使ったのは300円台くらいの激安ラッカースプレーの「銀」と「黒」と「クリア」です。

 3缶で1000円くらい!激安ですな。


 とにかく「うすーく、丁寧に」吹いてゆけば、それなりにきれいに塗装できます。

 一気にやらないで、半身ずつ乾くのを待ちながら吹けば、乾いたあとに反対側が手で持てるので、らくに塗装できます。

(粗くたいなあ)


 最終的にクリア塗装で「保護」しますので、どこかに触れたりこすれたりしても、塗装が剥げにくくなります。

 クリアさまさまですね!


 ストックは「つやなし黒」にするか最後まで悩んだのですが、まあ、こすれても落ちないほうを優先して、つやあり系でまとめました。



 三線の塗装も同じですが、なんせ下地・下地・下地!!

 あとは研磨!研磨!研磨!です(笑)


 エアガンの場合は、あとからの研磨はそれほど必要なさそうですが (^^


 というわけで、今後もなぜかエアガンの話が紛れ込むかもしれません。


2024年6月13日木曜日

第一回 ゴッタン座談会 に参加しました (動画あり)

 

 さてみなさんこんにちは。


 最近は三線に加えて、ゴッタンがらみの発信も増えつつある左大文字ですが、先日はゴッタン好きの仲間と一緒にyoutube向け「ゴッタン座談会」動画の撮影に参加しました。


 なんとかゴッタンについて知ってほしい!演奏人口が増えたらいいな!ということで、ゴッタン好きのみなさんが集まるサークルに参加しています。


 


 というわけで「第一回」目の顔出し座談会が開催されたので、ぜひみなさんもご覧になってくださいませ!


 今後もゴッタン関連の情報は随時出してゆきます。


 ご期待くださいね!



2024年5月26日日曜日

友達でいいから(高橋由美子)を弾いてみました。

 

 さてみなさんこんにちは。


 南くんの恋人、という(原作は漫画)ドラマがリメイクされるらしく、すこし懐かしくなったので、当時の主題歌「友達でいいから」を弾いてみました。



(友達でいいから)


 「南くんの恋人」は、もともと内田春菊さんの漫画で、実は4回もドラマ化されているそうです。1994年の2回めのドラマ化が高橋由美子さん主演で、主題歌もヒットしました。


 武田真治くんが全盛期のころで、草刈正雄さんも、とてもよい父親役が似合っていましたね。


 というわけで、三線コードバージョン。


 高橋由美子版のキーと、今回のキーと、原曲(TAMTAM)版のキーと、実はすべて違います。


 この曲、名曲すぎて原曲もとてもよいので、高橋由美子版しかしらない人はぜひオリジナルを聞いてみてください。


 楽曲的にはオーソドックスなカノン系進行のメロディで、三線コード弾きでとても弾きやすいです。初心者の練習用にもよい曲だと思います。


 カノン的に「F」の箇所が「D」や「Dm」でバリエーションになっています。そのあたりも心地よいですね。

2024年5月25日土曜日

ヒノキ 一枚板を大量に入手しました!

 

 さてみなさんこんにちは!


 今日は、「ヒノキの一枚板」を大量にゲットできたので、ウハウハです!


 


 この板、厚さ数ミリで、なおかつ幅が200ミリ近くあるので、なんとそのままで


「ゴッタンや木製三味線の表板・裏板が取れる」


というステキな木材。


 なかなかこの幅で厚みが薄い板というのは入手しにくいので、本来であれば「自動カンナ」と呼ばれる巨大な台に通しながら、厚みを削ってゆく必要があります。


 つまり、製材所とか、木工の専門家でないとなかなか製材できないのですが、今回は某製材所さんの出物があったのでゲットしました(^^


  コロナ前に実施していた兵庫県立丹波並木道公園さんのイベント「シャミレレ講座」では、わざわざこの数ミリのヒノキ一枚板を特別に製材してもらっていましたが、講座が終了してしまったので残念です。


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 というわけで、これからしばらくは「ヒノキ一枚板仕様」のスペシャルな楽器が作れますので、楽しんでみたいと思います!


 

2024年5月19日日曜日

サイレント三線S3を製作しました。

 

 さてみなさんこんにちは。


 今年も依頼を受けて「サイレント三線S3」を製作しました。


 


 

 


 サイレント三線には

「カラクイ(糸巻き)」方式のS3と

「ペグ」方式のSP3

の二種類を作っていますが、それぞれにメリット・デメリットがあります。


 ただ、三味線楽器に慣れている方は、S3などの「カラクイ方式」のほうが、すばやいチューニングができるため、重宝されるかもしれません。


 お好きなほうをチョイスしてくださいね。


 楽器の製作依頼は


 sanshin_ism34@yahoo.co.jp


まで、お願いします。



2024年3月13日水曜日

「古い楽器のほうが音がいい」 のはなぜか?

 

 さてみなさんこんにちは。


 去年から今年にかけて「ゴッタン」制作を続けていて、特に今は「古ごったんの復元」「ゴッタンGTRの開発」を並行してやっています。


 先にゴッタンGTRができてしまったので、それは先日公開しました。


 


 このゴッタンGTR、新時代のゴッタン演奏フィーリングを実現させたものすごいやつ!と言いたいのですが、設計と製造はともかく、実際に弾いてみると、どこか寂しいのです。


 ようするに、作ったけれど音に満足が行ってないんですね。左大文字さんとしては、これまで数百以上の木製三味線を作ってきているので、だいたい組み上げて音を鳴らせば「アタリかハズレか」くらいはわかるようになってきています。


 で、もちろん演奏したのですが、「イマイチ」なのです。


 なんでだろー、なんでだろー、なんでだなんでだろ♪


 実はこのゴッタンGTR、歴代木製三味線の中では、最新モデルで、設計もブラッシュアップしているのですが、かなーり前に元ネタになったものがありました。


 それが


https://sanshinism34.blogspot.com/2009/09/ism3.html


https://sanshinism34.blogspot.com/2009/07/ism_13.html


https://sanshinism34.blogspot.com/2009/07/ism_16.html


の作品、当時「ごみせん」と名付けたグループです。


 廃材であるゴミからつくったので「ごみせん」なのですが、まあ「ごくせん」に似せたロゴをつけて遊んでいた試作品でした。


 これが2009年7月製造で、15年経過しています。


 このごみせん1号機と並べながら「ゴッタンGTR」を作っていたのですが、


 ぜんぜん音が違う!旧ごみせんのほうが音がでっかい、響きがよい


ということに気づいて愕然としています。もちろん、旧ごみせんはサウンドホールがついていて、その分深みのある音が出るのは当然なのですが、そもそもの楽器が放つ音量とか、響きとかがぜんぜん違うのです。



 

 材料的にも、おなじ建築系廃材を使っているし、なんなら今回のほうが、基本的に「鳴りがよいだろうと想定される材料」を選んで作っているのですが、それでも旧版のほうが音が良いのです。


「はっ、これがあの古いバイオリンのほうが良い音がする、というやつか!」


と気づいてしまったわけで。


 音が違う原因はわかっています。


 おそらくは木の水分量、乾燥度合というか、良い意味での熟成、枯れ具合だと思います。

 通常の三線や三味線は、棹の密度が高く重いほうがいいのです。そして、皮の張りで音の良し悪しを調整できるので、古材になるほど音が良い、ということは「明らかにはわからない」のだと思います。


 ところがゴッタンの場合は、音響板である皮部分も、胴も棹も木製なので、如実に材の状態が表に出てしまう、音になって出てきてしまうのだと思います。


 昭和年間に作成された古いゴッタンも持っているのですが、(当然杉オンリーでできている。)これはサイズの大きさに比較して


めっちゃ軽い


のが特徴です。ええ、軽いの。大きいのに軽いのです。


 これはたぶん軽い楽器なのではなく、「水分が抜けて軽くなっている」のだと思われます。


 ★一説には、木材中の樹脂成分などが、バクテリアによって壊れて、純粋なセルロース繊維分だけが残っていくので、木が熟成されるのだとか。ほんまかいな。


 通常の三線や三味線は、基本的には「重いほうがよい楽器(密度が高い)」とされているので、ゴッタンは真逆です。


 どちらかというとバイオリンに近い評価


ということになるかもしれません。


(バイオリン界隈では、軽い楽器のほうがよいとされることがあります)


 

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 そうなるとゴッタン業界では、新作よりも「古作」「中古」「眠っていたもの」に付加価値があるような話になってきます。


 新作を作れば賄える、というのではなく、ある程度(10年スパン)の長い時間を見越しながら、楽器を供給してゆく必要がある、となれば、これは大変なことであり、なおかつ面白いことかもしれません。


 うちにも古い作品が残っているので、検証してみる必要がありますね。








2024年3月9日土曜日

【新作】 ゴッタンGTR の開発!

 

 さてみなさんこんにちは。


 今年は真面目にゴッタンに向き合う一年にしようと画策(笑)しているのですが、古ゴッタンの復元作業の合間に


新型ゴッタン


の開発にいそしんでいます。


 まだ、最終的な調整段階で、完成、量産するかは検討中なのですが、実験用試作が完成したのでお披露目です。


 題して、 ゴッタンGTR !!





 いつものように、試作は建築系廃材を利用して作っています。


 現代ゴッタンは全長が3尺なのですが、ちょうどいま復元中の古ゴッタンが全長2尺5寸の可能性が高いので、2尺5寸タイプにしています。


 このサイズは、実はいろいろと都合がよく、2尺5寸サイズで作ると、ちょうど弦長が600ミリくらいになります。


 そうするとGTRの語源にもつながりますが、レスポールなどのギブソンスケールが628ミリ、フェンダー・ムスタングが610ミリなので、かなりギターのフィーリングに近くなるのです。


 つまり、GTRとはGuitarでもあるわけ(笑)


 余談ですが、フェンダーのストラトなどは648ミリあるので、エレキギターの中では長めですね。



 GTRがギターである、もうひとつのポイントもあります。


 本来の三味線やゴッタンに対して、かなり棹を薄く仕上げており、1.5センチしかありません。普通の三味線系だと2.4〜2.5くらいの厚みがある(徐々に太くなってゆきます)ので、それよりはかなり薄いことがわかります。




 この薄さが、演奏時のフィーリングがギターを弾く感覚に近くなる要因です。


 ギターを触ったことがある人は、かなり弾きやすい楽器になっているのが「ゴッタンGTR」なのです。


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 もうひとつ、特殊なシステムを組み込んでいるのですが、それが




 この「穴」です。


 ゴッタンは木の板を胴に張り合わせるので、中が密閉空間になってしまい、空気の逃げ場がありません。

 その圧力が通常であれば、音に作用します。悪い言い方をすれば、音を減衰させる方向に、エアクッションの役目を果たしてしまうのです。

 そこで、その圧を逃がすために、見えないところに穴がついているのです。


 胴内の圧力は、棹のおしりの内部に開いた穴、つまり「管」を通って外に出るようになっています。


 名付けて


 AIRBASS (エアバス)


システム!


 上の写真は加工前なので、これから棹の一部が削られて、その後表板がフタされるのですが、ちゃんと胴内の圧力は逃げるようになります。



 完成版は↑みたいな感じです。



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 こうした新たな機構をいくつか取り入れているので、


 ゴッタン Rerorm / Revolution


なので「GoTTtanR = GTR」なのです。


 というわけで、今はできたばかりなので、これからゴッタンGTRのサウンドを調整していこうと思います。


乞うご期待!!




2024年3月8日金曜日

【覚書】ブッダマシーンを分解してみた。HY−02(HY−01)

 

 さてみなさんこんにちは。


 今回は、ブッダマシーンをひとつ分解してみます。


 ブッダマシーンの分解例は、それほど多くないので、覚書がてら記録しておきましょう。


 




 箱にはHY-02と書いてあります。あまたあるブッダマシーンの機種の中では

■ いちばん安価で

■ 入っている楽曲も、おそらくいちばん少ないもの

だと思います。


 外側のシェルはいろいろ違うものがあるようですが、中身は同じの可能性が高く「六合一」と書いてあったりします。





 マシーンの外装は↑こんな感じです。スイッチ兼用ボリュームと、つぎの曲に移るボタン(タクトスイッチ)がついており、ACアダプターが挿せる端子もあります。


 分解するのはとても簡単。


 4つのネジを外せば、簡単に分解できます。電池ボックスの中に4つめがあります。



 さて、肝心の基板ですが、





「HY01JQ−V02」「2022.01.12」


という刻印が。チップ側はモールドで隠れていますが、「HY-01」くらいまでは見えています。


 回路をざっと見る限りだと、ものすごくシンプルで、パスコンがひとつ載っているのは、共立電子さんのキットの回路とほぼ同じ感じですね。


【共立電子 ブッダマシーン部品セット】

https://sanshinism34.blogspot.com/2024/03/blog-post.html


 ただ、ブッダマシーンキットと比較して、スイッチ付きボリュームとタクトスイッチの実装のからみで、専用基板になっています。


 2022年製なので、思っていたより最近の製造ですね。おそらくHY01という機種のバージョン2、という意味なのかな、と思います。


 ちなみにこれとほぼ同じような機種をすでに分解しておられる方がいて、


「からあげ」さんのサイト

https://karaage.hatenadiary.jp/entry/2020/07/27/073000


こちらは基板に「2018」「HY 01 02 03」という記号があるので、バージョン違いのおなじ機種だろう、と感じます。


 曲目的には 6曲入り というところで見分けられるかもしれません。


★でも、おなじ6曲入でも、すこーし収録曲が違うようです。



2024年3月7日木曜日

【覚書】 アマゾンなどで売ってるMP3デコーダモジュールと、DFPlayer互換機(MP3-TF-16P)は同じもの?!

  さてみなさんこんにちは


 ブッダマシーン関連で、いろいろ電子部品を漁っていて、アマゾンなどでもバンバン売っている中華製のMP3再生ボードを調べています。


 もちろんMP3デコーダ基板はいろいろ種類が出ているのですが、主要なものは2つ。


 


 ↑ こんな形をした たいていは「無印」で刻印なしの MP3デコーダモジュール




↑ こんな形をしたDFplayer mini というMP3モジュール とその互換機


が、たくさん売られています。


 特にDFPlayer mini というのは、秋月電子ではオリジナルを売っていますが、


https://akizukidenshi.com/catalog/g/g112544/


本来はDFrobotという会社が出している、Arduino用MP3プレーヤーモジュールです。


 この後者のほうは、たくさん互換機やコピー品が出回っていて、

■ DFPlayer mini

■ DFPlayea Mini HW-247A

■ MP3-TF-16P

■ MP3-TF-16P V3.0

などなど、いろいろ基板の表示が違います。


 恐ろしいことにMP3デコーダのIC(チップ)もバラバラで、ロットなのか年代なのかメーカーなのか違いの理由がわかりませんが、種類が多いのが特徴です。


(基板表示とチップに相関性がないので、表示の文字だけみても何が実際に載っているかわからないようです。いろいろマニアな人が検証したりもしているようで)


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 さて、今回上のタイプも下のタイプも買ってみたのですが、よーく基板の構成を見ていると「実質同じもの」みたいな感じですね。


■ 大きいほうのICのがMP3デコーダ

 GD3200/MH2024K-24SS /YX5200-24SS/FN5201-24SS/AB23A79437B

など

(KT403がオリジナルでは?という説も)


■ 小さいほうのICがアンプ たいてい8002が載っている。


MP3デコーダICはけっこうバラバラなのですが、アンプは中華製モノラルパワーアンプ8002が載っていることが多そうです。


 私のところに届いたのは、どちらも「AB23なんたらかんたら」というICと「8002」の構成でした。AB23〜は後半の番号がわずかに違いますが、同系統のICと思います。


 チップ構成は同じで、あとは実際に外に引きずり出している回路が違うだけでしょう。


 大きい青い基板のほうは、

■ マイクロSD

■ ノーマルUSB

■ マイクロUSB

■ スピーカ

■ 3.5mmヘッドフォン

の端子が実装されていて、なおかつ

■ コントロール用タクトスイッチ✕4

が載っています。


 小さい基板(DFPlayer)のほうは

■ マイクロSD

の端子だけで、ほかは自分で勝手に実装しろ、ということです。


 しかし、DFPlayerの参考回路図で描かれているようなスイッチの配置がほぼ現実になっているのが青い基板なので、「実質的にほぼおなじもの」として動作すると思います。


 まあサイズがかなり違うので、「部品が実装されているほうがいいのか」「極小で組み込める方がいいのか」で選ぶことになるでしょうねえ。


 ちなみに本家だとDFPlayer Proという128MB のメモリ内蔵の機種もあり、こういうのが自作ブッダマシーンには向いてるなあ、とも思っています(笑)


 しかし、中華製互換品だと、どれも200円台〜で売られているので、マジで激安です。ブッダマシーンの完成品は、専用チップ化されていますが、マイクロSD内蔵でも十分低価格で作れそうで、恐ろしい限り・・・。



2024年3月5日火曜日

マイ・ブッダマシーンのプレイリストを作ろう!

 


 さてみなさんこんにちは。

 


 前回の記事で オリジナルブッダマシーン のボディは完成しましたので、いよいよそこに収録する


 ブッダマシーン・プレイリスト


を組み立ててゆきましょう!ここはブッダマシーンDJになったつもりで、お好みの楽曲をチョイスしてゆきます。


 そこで、DJムコガワ的に流したい、「オススメリスト」をサンプル的に組んでゆきたいと思います。


 音源を入手しやすい「youtube」からダウンロードしてゆきますので、ぜひみなさんもアゲアゲのプレイリストを作ってみてください。


(youtube動画からのMP3データ作成には、

http://offliberty.io/ 

などを利用してもよいでしょう 任意)


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 1. 般若心経ビートボックス 赤坂陽月

 https://www.youtube.com/watch?v=nvIGCMhjkvw


 2.   般若心経 コーラスバージョン 薬師寺寛邦 キッサコ

 https://www.youtube.com/watch?v=gm4hTcRhoqI


 3. 超テクノ法要×向原 浄土真宗 阿弥陀経 サイバー南無南無

 https://www.youtube.com/watch?v=dsKrKAF-Wgo


 4. ラップみたいなお経 無言ちゃんねる

 https://www.youtube.com/watch?v=Q7nrqQ7BQSA


(ラップみたいなお経にトラック付けたらめっちゃいい 七草くりむ 

 https://www.youtube.com/watch?v=Uys1L3s2I0E )


 5. 踊り念仏 坊主バンド

 https://www.youtube.com/watch?v=GYws6JV-F38


 6. THE 南無ズ「そうだ 天竺、行こう。」

 https://www.youtube.com/watch?v=ChrcBsgb5_8


 7. 本願寺ぶるーす つぼイノリオ

 https://www.youtube.com/watch?v=wbqTeBRQWo8


 8.讃仏偈 サイバー南無南無remix

 https://www.youtube.com/watch?v=NLRnkIuTTcE



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 とまあ、ここではサイバーでポップなお経等をチョイスしましたが、


 ベタベタなブッダマシーンサウンド


 が希望の方には、次のようなプレイリストをお届けしましょう!


 https://www.youtube.com/watch?v=w66LOYtoTXQ&list=RDQM-GuPPm_L8cA&start_radio=1


 やはり本場中国系のyoutubeには、どこかで聴いたようなブッダマシーンサウンドが、たくさん眠っているようです。


 みなさんも、お宝サウンドを探してみませんか?



自分だけのオリジナル マイ・ブッダマシーン を作ろう!

 

 さてみなさんこんにちは。


 連載中の「ブッダマシーン」シリーズですが、前回はさすがに「完全なる電子工作」でしたので、今回はもっともっとお手軽に


 自分だけの、マイブッダマシーンづくり


に挑戦してみましょう!


 ブッダマシーンの作り方には、いくつかのパターンが考えられますが、前回のように


■ 中華製ブッダマシーンチップを利用する方法


というのがまず、挙げられます。共立電子さんではキットになっていましたが、


(販売中 M-F016A)

https://eleshop.jp/shop/g/gO2231K/



一時期はAliExpressなどでも、いくつかのICが売られていたそうです。


(販売終了?M-F345C)

https://ja.aliexpress.com/item/32819776813.html


(販売中?M-F344C)

https://ja.aliexpress.com/item/32877216425.html


★旧バージョンの共立電子版キットはM-F344Cだったようです。

https://eleshop.jp/shop/g/gN91312/



チップから組み立ててる人もおられるようで。

https://www.youtube.com/watch?v=06_z5kBq_Gc


 しかしまあ、これらは前回同様の「電子工作」なので、やったことがない人にとってはハードルが高いですね(^^;


 そこで、今回の「おてがる版」としては


■ MP3プレーヤーを代用する方法


をご提案いたします!


 MP3プレーヤーとは、言い方を変えれば、何らかのミュージックプレーヤーを使う方法なので、「使わなくなったスマホ」でもいいし、これまた中華製の安っちいプレーヤーを使っても構いませんが、それでは面白くない!


 もちろんそれでも作れますが、


『スピーカー内蔵で、そのままお経を流せること』

『なるべく安く、なるべくチープで、お金をかけないこと』

『できるだけブッダマシーン専用機として運用できること』


などなど、を心がけたいと思います。


 さて、実はブッダマシーンとしては、「専用機」がほとんどなのですが、韓国の「ポンチャックマシーン」になると、『ラジオ兼SDカード音楽プレーヤー』として存在することが多いのです。


 ポンチャックとは、各国独特の電子音楽なのですが、それを山ほど収録して流し続けるのが「ポンチャックマシーン」で、これはSDカードのMP3が流せる一般のプレーヤーが流用されています。


 ↑こんな感じ。

 つまり、姿かたちはただのラジオですね(笑)


 余談ですが

『ブッダマシーン ・・・アジア』

『ポンチャックマシーン ・・・韓国』

『コーランマシーン ・・・中東』

『チャンティングマシーン ・・・インド』

などのガジェットがこれまでに確認されているそうです。


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 さて、いよいよ作成に入りましょう!

 どの機器を選んで「マシーン」を作るかは自由ですが、一番安そうなのは


 ダイソーのBluetoothスピーカーが500円!!


なので、それを使うのが最も安価でしょう。


 中国から電子チップを輸入しなくても、「録音再生ICモジュール」とか「MP3再生モジュール」とかも部品で売っているのですが、それだけで数百円するので、スピーカーとか、電池ボックスとか、ケースを足してゆくと、すぐ1000円くらいになってしまいます。


 そうすると「天下のダイソー」の品をチョイスするのが、いちばん賢い方法と言えるでしょう。


 ムコガワさんのオススメは、



ダイソー BLUETOOTHスピーカー2 500円



ダイソー BLUETOOTH SPEAKER ポータブルタイプ 500円

の2機種です。


 それ以外にもダイソーだと、700円のスピーカーや、1000円のスピーカーなど、いくつか種類があるのですが、なんといってもブッダマシーンを作りたいので

「いちばん安いやつ」

をチョイスしました。


 機種選定のポイントは

■ マイクロSDカードを入れて、その音楽が再生できること

■ スピーカーが内蔵であること

が必須です。上の2機種は、当然それを満たしています。


(本来は無線で音が出せるものですが、その機能はあえて使っておらず、純粋にMP3プレーヤーとして使用します)



★ ここでは500円は機種代金として予算計上していますが、このほかにマイクロSDカードが必要です。すでに昔のケータイ用、スマホ用として2Gくらいのカードを持っている人は、それを流用してみてください。

★ 新しくマイクロSDカードが必要な場合は、これまたダイソーで32Gのものが500円くらいで売っています。



<オススメポイント>






 円筒形のBLUE TOOTHスピーカー2は、まず本体サイズがとてもコンパクトで、「小さい」という意味でもブッダマシーン向けです。

 色は「ゴールド、シルバー、ブラック」の3色があるのですが、ブッダマシーンにもっともふさわしいのは「荘厳なる金色」一択です(笑)


 また、ブッダマシーンの高級タイプは、キラキラ光るように「光り物LED」などが搭載されているのですが、このスピーカーにも「7色に光るLED」が内蔵されているので、


 まさにブッダマシーンにふさわしい筐体


なのです!





 もう一機種のほうは、オーソドックスな筐体になっています。小型のラジカセのようなUIなので、わかりやすいのがメリット。


 ただ、色合いが真っ黒で、いかにもオーディオ機器っぽく、ブッダマシーン感に欠けるので、これからみなさん製作者が


「どれだけデコれるか!」


がブッダマシーンらしさを醸し出すかどうかの岐路になるかもしれません。ぜひ壮大にデコってくださいね。


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<作り方解説動画>


 基本的にはいかにも「ブッダマシーン」らしい装飾を施すだけの工作です。

 小学生からでもできると思います(^^



 

 ■ 佛 のレリーフ的なものを貼り付け

 ■ 蓮の花のイラストを添えて


 これだけで一気にブッダマシーン感が増します!(笑)


 あとはマイクロSDカードに「ブッダな楽曲」を入れて再生するだけで、


 あなただけのマイ・ブッダマシーン!


が完成します。


(楽曲編については次回詳しく解説します)