さてみなさんこんにちは。
今年は真面目にゴッタンに向き合う一年にしようと画策(笑)しているのですが、古ゴッタンの復元作業の合間に
新型ゴッタン
の開発にいそしんでいます。
まだ、最終的な調整段階で、完成、量産するかは検討中なのですが、実験用試作が完成したのでお披露目です。
題して、 ゴッタンGTR !!
いつものように、試作は建築系廃材を利用して作っています。
現代ゴッタンは全長が3尺なのですが、ちょうどいま復元中の古ゴッタンが全長2尺5寸の可能性が高いので、2尺5寸タイプにしています。
このサイズは、実はいろいろと都合がよく、2尺5寸サイズで作ると、ちょうど弦長が600ミリくらいになります。
そうするとGTRの語源にもつながりますが、レスポールなどのギブソンスケールが628ミリ、フェンダー・ムスタングが610ミリなので、かなりギターのフィーリングに近くなるのです。
つまり、GTRとはGuitarでもあるわけ(笑)
余談ですが、フェンダーのストラトなどは648ミリあるので、エレキギターの中では長めですね。
GTRがギターである、もうひとつのポイントもあります。
本来の三味線やゴッタンに対して、かなり棹を薄く仕上げており、1.5センチしかありません。普通の三味線系だと2.4〜2.5くらいの厚みがある(徐々に太くなってゆきます)ので、それよりはかなり薄いことがわかります。
この薄さが、演奏時のフィーリングがギターを弾く感覚に近くなる要因です。
ギターを触ったことがある人は、かなり弾きやすい楽器になっているのが「ゴッタンGTR」なのです。
========
もうひとつ、特殊なシステムを組み込んでいるのですが、それが
この「穴」です。
ゴッタンは木の板を胴に張り合わせるので、中が密閉空間になってしまい、空気の逃げ場がありません。
その圧力が通常であれば、音に作用します。悪い言い方をすれば、音を減衰させる方向に、エアクッションの役目を果たしてしまうのです。
そこで、その圧を逃がすために、見えないところに穴がついているのです。
胴内の圧力は、棹のおしりの内部に開いた穴、つまり「管」を通って外に出るようになっています。
名付けて
AIRBASS (エアバス)
システム!
上の写真は加工前なので、これから棹の一部が削られて、その後表板がフタされるのですが、ちゃんと胴内の圧力は逃げるようになります。
完成版は↑みたいな感じです。
========
こうした新たな機構をいくつか取り入れているので、
ゴッタン Rerorm / Revolution
なので「GoTTtanR = GTR」なのです。
というわけで、今はできたばかりなので、これからゴッタンGTRのサウンドを調整していこうと思います。
乞うご期待!!
0 件のコメント:
コメントを投稿