前回までで、概ねオープンソース志向弦楽器「Forestar」の形が出来上がったわけですが、演奏してみる前に、少しだけおさらいをしておきたいと思います。
実は、Forestarには先行研究があって、既に「2弦の簡単な楽器」ということで当左大文字流ではこれまでに「どんぶらこ」という楽器を世に送り出しているのです。
手作り楽器「どんぶらこ」製作イベント アーカイブ
2009年版
http://blogs.yahoo.co.jp/sanshin_ism34/55447106.html
2012年版
http://blogs.yahoo.co.jp/sanshin_ism34/65746573.html
2013年版
http://blogs.yahoo.co.jp/sanshin_ism34/66481497.html
新聞記事
http://blogs.yahoo.co.jp/sanshin_ism34/66489200.html
これ以外にも、演奏練習のイベントをやったり、いろいろしています。
なので、「どんぶらこ」は意外にたくさんの数が出荷されている(というか、みなさんに作ってもらっている)のです。
さて、どんぶらこという楽器は、もともと「子供向け」として開発したのですが、この楽器を製作・演奏してもらううちに、いろんなことがわかってきました。
まず、どんぶらこは「誰にでも作れる楽器ではない」ということが大きな問題でした。
胴の形状も、デザイン性をねらって、上下左右非対称だったので、木組みに苦労します。
ヘッドは、三味線同様の「糸巻き」を採用していたので、素人では削り出せません。
弦の端を止める部分も「三味線の根尾」と同様だったので、これも止めるのが難しい。
こうした課題があって、たしかに「演奏は簡単」でも、「製作が難しい」楽器になってしまっていたのです。
そうした課題の全てを、今回「forestar」の設計ではブラッシュアップして再検討しています。
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というわけで、Forestar製作以前に「どんぶらこ」時代のノウハウや資産がたくさんありますので、演奏については、全然問題なく取り組めるようになっています。
むしろ、演奏部分については、小学校低学年のこどもさんから「弾ける」ことが実証されていますので、ぜひみなさんにも楽しんでいただきたいと思います。
それでは、次回からいよいよ演奏について説明したいと思います。
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