ギターやウクレレなどは、ネック(棹)がボディ(胴)に貫通せずに接着されています。
各種ブロックなどを使って補強されていますが、原理的には、胴の横に棹がくっつけてあるだけ、ということになります。
<参考>
ブルーグラス ギター ワークショップさんのサイト に説明がありました。
http://bg-workshops.com/guitar/construction/index.html
図を見るとわかりやすいと思います。
アコースティックギタースギモト さんのサイトにジョイント部の説明がありました。
http://www.guitar-shop.jp/blog/etc/neck.html
こちらも写真が参考になります。
それに対して、三味線や二胡などは、棹が胴のおしり部分まで貫通しています。
つまり、真ん中に棹(というか、棒)が突っ込まれている形になっているわけです。
<参考>
津軽三味線 高橋栄水さんのサイトに画像がありました。
http://y-eisui.com/shami3.html
三味線の種類なども載っているので、わかりやすいと思います。
さて、Forestarの接合は、どちらかと言えば貫通型に近いものになっています。
もともと、手作り三味線楽器を製作していたこともあって、Forestarの原型になった楽器は、全て貫通型だったのですが、Forestarでは、「より簡単に製作できる」ことと、楽器としての完成度を両方考慮した結果、次のようなスタイルになりました。
Forestarは「前面貫通、後面ビス止め」になっています。写真右側が「前」部分になります。
貫通、と書きましたが、より厳密には「切り込み」によって貫通させています。
作り方は、上図を参考に。
まず、胴前面部の中心を出して、そこから左右に2.5センチもしくは2.4センチ幅でノコ刃を入れて切り込みを作ります。
切り込み深さも2.5センチもしくは2.4センチです。
縦に2本、ノコ刃を入れたら、次は横方向の切断ですが、ここはノコは使いません。
切り取りたい線に沿って、カッターで深めに筋を入れてください。一回で深く筋が付かない場合は、何度か切り込みを入れます。
筋を付けたら、折り取りたい木の角を、ハンマーで軽く叩くときれいに折れます。
後は、各面を木工やすり、紙やすりなどで整えて、棹がきちんとはまるかどうかチェックしてください。
実際に棹をはめこむと、下のようになります。
棹の前の方は、切り込みにすっぽり入ります。後ろの端は、胴のおしりの裏側にドン付きで当てるだけですが、ここに木工ボンドを塗って接着します。
ボンドだけでは弱いので、胴の外側からコースレッドビス長さ25ミリ~35ミリでビス止めします。
前面の切り込みのほうにも木工ボンドを塗っておいて、こちらも接着されるようにしておきます。
全体を通して、胴から棹までの上面が一直線になるように気をつけてください。
これで、胴と棹の接合は完成です。
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