2010年9月27日月曜日

【三線ism】 「沖縄三線」は芸術かバカか? アンチテーゼとしての「おきなわ三線」




さてみなさんこんにちは

先日より工房へ行って、ちまちま作っていたのが、これ。

「おきなわ三線」です。

はい。おきなわの形をしています。

おまけに、南北が逆に向いています。

政治の話をするつもりはあまりないのですが、民主党政権になって、普天間の問題とか、今回の尖閣諸島の問題とか、「沖縄」という地域がずっと昔から抱えているいろいろな国際的な課題や問題。地理的条件や歴史、ということを考えさせられる機会が、多かったので、なぜだかこういうものを作ってみようと思い立ちました。

たとえば、普天間ってどこ?

谷茶前って弾けるし、歌えるけどどこ?

みたいな、根源的な疑問だってこういう楽器をみていると自然に沸き起こってきます。

この楽器では、沖縄は逆転してますので、石垣島はちょうど、天のあたりにあるとか、そういう意外に気づかないこととかも、考えてしまいます。

尖閣諸島問題では、最終的に沖縄本島も狙われているのだ、という話もあります。

中国と日本に気を使いながら、朝貢貿易をずっと行ってきた琉球の昔から、「沖縄の立ち位置」ってなんだろう、と考えてしまいます。

私達本州人が思っている「沖縄の正位置」と、沖縄の人たちが思っている「沖縄の正位置」はもしかしたらずれているかもしれないし、フィリピンや台湾や、そうした東南アジアの国々が見てきた「沖縄の正位置」もずれているかもしれない、なんてことを思います。

独立国家としての琉球王国の歴史や、日本民族とはなんぞや、という根源的問題も含めて、今の日本、そしてこれからのアジアはものすごくややこしい「問いかけ」にぶちあたっているなあ、と感じます。


ちなみにこの楽器、演奏者が演奏するとき、自分の側からみると、ちゃんと普通の北が上の「沖縄」の形で見えます。

自分目線、と他者目線がまったくことなっている、という暗喩でもあります。

とくに、沖縄の基地問題などはそうですね。本州人と沖縄人では、安全保障上の感覚が、目線がまるっきり逆転している・・・。

どちらが正しいとかではなく、立場によって、人は思いが変わってしまう、という事実を忘れてはいけない、ということでしょうか。

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こういうわけのわからない三線が欲しい方へ

たいていの形なら作れると思います。

材料の指定がなければ3500円~(送料別)

ひのき仕様で4500円~(送料別)

が目安です。





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