2010年9月22日水曜日

トンコリ 映像紹介2




 サンペ SANPE / ウタロブンバレワ utar opunpare wa

こんにちは

トンコリ映像を追加です。

唄といっしょに演奏しているものですが、こういうシーンをみるといろいろ面白いことが感じ取れます。

①トンコリ音楽は「ミニマルミュージック」なのか?!

ミニマルミュージックとは、最小限のパターンを繰り返し演奏する音楽のジャンルですが、現代ポピュラー音楽においては、少しずつ繰り返しの中で展開がひろがってメロディラインを形成する形をとります。

トンコリ音楽の場合は、展開の幅に制限がありますから、基本は「展開しない」音楽=単純ミニマルということになりますが、単純であるがゆえに

トランス化

してゆくところが面白いと思います。

このあたりは音楽と祭礼・シャーマニズムとの関係も体感できるところだと思うのですが。

②アイヌ音楽と伊福部昭

民族的な音楽と反復、といえば伊福部昭さん!

有名なゴジラのテーマもある種のミニマルといえる反復の展開です。

北海道出身の伊福部さんの音楽は、アイヌ音楽の影響をモロに受けていますので、当然トンコリの音、トンコリ的反復は念頭にあることだと思います。


③トンコリンが「ミニマル」を脱するとき

ミニマル的音楽という視点で考えると、沖縄の音楽も実は三線の単音アルペジオの反復と、その展開がたくさん出てきます。

とくにカチャーシー曲は、スピードアップしてゆく単純ミニマルですから、「トランス化」してゆく、という意味ではまったくおなじです。

制限された音階では、原始的ミニマル

自由な音階では「展開する」ミニマル

が演奏される、ということでもありますが、その本質はいっしょだというわけですね。


そういう意味では、トンコリンはアルペジオで弾くときに真価が発揮されるのかもしれません(笑)

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