2010年9月19日日曜日

【ごったん普及委員会】 ヤマシタさんのごったん



前回、KOSHIKI ART PROJECT さんの箱三味線復活プロジェクトをご紹介しましたが、アートプロジェクトの副代表さんのお持ちのごったんがステキなので紹介しておきます。

 




(写真は『百姓一揆』ヤマシタさんのブログより転載です)
http://yamashita.chesuto.jp/e370643.html

写真の楽器は、ご自宅にあったものだそうですが、こだわって製作されたもののように思われます。

以下、気のついたことを!

①胴が丸く加工されている。
箱三味線という名称のとおり、胴が単純な箱型のごったんも多いなか、通常の三味線のように胴が丸く加工されているものは手間がかかっています。

②天神がある
寝かして置いてある姿から見るに、天神部分がきちんとつくられていて、なおかつヘッドが曲がっている(通常の三味線と同じ)であることがわかります。
ごったんの中には、簡素化された天神を持つものや、曲がり部分がないストレートヘッドのものもあるようですから、これも手間がかかったつくりだとわかります。

③棹が「地唄三味線」仕様
棹の根元の部分に、一本スジが見えますから、この棹は根元に向かってなだらかに曲がっているのではなく、最後までまっすぐであることがわかります。これは目いっぱい勘所をとれる地唄三味線の中棹仕様だと思われます。


ごったん(ゴッタン・箱三味線)の魅力は、基本的にそれぞれの大工さんの手作りであること!ですから、素朴な基本スタイルから、凝ったつくりのものまで、多様な楽器のバリエーションが生まれることだと思います。

それぞれが持つ楽器がそれぞれ「オリジナル」だというわけですね!

 

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