2007年10月1日月曜日

【三線ism】 シャミレレ完成版(これぞオリジナル三線) できました!!!




 さてみなさんこんにちは

 「きっといつかやるだろう」とみなさんも思っていたと思うこと、やってしまいました。

 わたしも「きっといつか自分はやってしまうだろう」と思っていたのですが(笑)


 はい、「完成版シャミレレ」公開です。


 全長約60センチで、棹が極端に短いシャミレレの「本格三線仕様」の登場です!!!


 肝心の音は、「普通の三線」です(笑)

 もともと板張りだったのでウクレレ寄りの音だったのが、完全に三線の音になってます(^^;




☆ 技術的な解説 ☆

 きっとみなさんが気になるだろう技術的な説明もしておきます。といっても、今回は自分で皮張ってません(_ _ ;

 前から公開していたシャミレレの胴を外して、沖縄から仕入れたチーガ(胴)のみを組み替えたのが今回の「完成版シャミレレ」です。

 ついでにそこらへんに転がってた「手掛け」をつければ、ハイできあがり!!

 今のところ仮組みなので、ブーアテ(胴と棹の接合の調整)はしてませんが、まあ90%ぐらいの性能は出てますね。

 で、気になる製作費用ですが、胴だけの仕入れで済んだので総合計2万円弱としておきましょう。

 予算を抑えるために、外国産の胴と人工皮を選択しましたので、ちょっとショボいですが・・・。

(本皮仕様にすると3万、人工皮でも柄がよいもの、質がよいものにすると2万5千円くらいになります)

 普通に安い三線買うのと変わりませんね。自分で作っているメリットがあまりありません(笑)

 

☆ 音質の解説 ☆

 自分で前から言っていたとおり、「人工皮はキンキン」します!さすがに三線胴を組んだだけあって、音量はかなり大きいです。板張り胴とくらべて1.5倍近く音量がアップしています。

 単音で演奏した場合は、・・・普通の三線とたぶん見分け(聞き分け)がつかないでしょう。

 コード弾きの場合は、普通の三線に対してハイポジション寄りの音になるので、かなり「カッチリ」した印象になります。好き嫌いがはっきりわかれる音質です。

 普通の三線でコード弾きするよりも、「音が堅い」印象があると思います。棹が短いゆえの性質ですね。

 今回は予算のこともあり、一番安い人工皮を選択しましたが、きっと「強化張り」仕様が一番この楽器に合うと思います。

 本皮でも、まだ音が堅く、二重張りの「こもった具合」が結果的にちょうど良いレベルになると思うのですが。



☆シャミレレの世界☆

 最近は観光みやげ用や、おもちゃ的用途で「ミニ三線」なるものが出回っていますが、「シャミレレ」はミニ三線とは違う部分がいくつかあります。

 まず、ミニ三線はふつうの三線のスケールダウンモデルか、あるいはまったく似つかない形でいちおう蛇皮を張ったものかの2種類があるのですが、どちらも全長が70センチ前後です。

 ふつうの三味線が76~78センチ、ミニ三線が70センチで、シャミレレは58~60センチです。

 また、ミニ三線は胴もスケールダウン(ちいさく)していますが、シャミレレはいまのところ普通の三線と同じサイズの胴を使っています。

 これがよいのか悪いのかはまだ検討の段階ですが、究極的には

「ひとつの胴で、シャミレレ棹か普通の棹かを選択して演奏するプレイヤー」

なんかが登場しても面白いかな、と思います。

 棹を組み替えて使う楽器、なんてあまりないでしょ?画期的かもしれません!



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