2007年10月11日木曜日

【三線ism】  音楽の入り口



 さてみなさんこんにちは

 先日から引き続いて考えている音楽の「ハード」と「ソフト」のお話ですが、今日は「なぜ楽器をやるのか?」という入り口部分を考えてみたいと思います。

 たとえばピアノ。これは「女性の教養として」とか「友達もやってるから」などの理由ではじめることが多いですね。「ピアノぐらい習っとかないと」みたいな(笑)

 ということは、ピアノは社会的(ジェンダーの問題かもしれません)需要に基づいて広まっているわけで、おなじ楽器でも「バイオリンぐらいやっとかないと」みたいなのはポピュラーではありません。

(もしかしたらセレブは「バイオリンぐらいやっとかないと」なのでしょうか?)

 それに対して、ギターやウクレレはけっこうポジティブなところから入ります。
「あのバンドのマネがしたい」「あの曲かっこいい!僕もわたしも」みたいな感じで、かなり能動的に選択されていることがわかります。

 吹奏楽系は、「体育系の部活以外だったら、吹奏楽部しかない」みたいな微妙なのもあるし、みんなでやればこわくない、みたいなところもあるでしょう。

 三線や三味線も、「やってみたい!!」という強い意志から入るものでしょうから、ギター的かもしれません。もちろん、昨今は学校の授業で和楽器に触れることもあるようなので、そこから興味を持つ人も多いかもしれませんね。


 「なんかやっといたほうがいいんじゃないか」
 「やってみたい」
 「やらされたら意外に面白そう」

という3パターンくらいの入り口があるとして、そこへどう誘ってゆくか、導いてゆくかがこの世界のキモだと思います。

 というのも、この話は実は楽器を取り上げていますが、他の伝統芸能や習い事にも共通するからです。

 スイミングとか、習字とか、そろばんとか・・・。
 茶道とか華道とか・・・。

 ほんとうは「やってみたい!」を増やしたいところですが、なかなかそこまで到達しないことが多いですね。

 華道茶道なんかは、ひと昔まえまでは「やっといたほうが」という牽引力がありましたが、いまはそうではないようです。
 
 で、それぞれどんなことでも「やってみたら意外に面白い」もので、やっぱり最初の入り口が大事だなあと思います。


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