2007年8月22日水曜日

【三線ism】  現況報告 理想の木製三線?



 さてみなさんこんにちは

 なんだかブログをほったらかしにしているように見えるかもしれませんが、毎日地道に活動している左大文字です(^^

 自分用以外のシャミレレを作ったり、未公開の楽器を作ったりと、工房にもちょくちょく寄っているのですが、なかなかスピードが上がらないのが悩みの種です。

 さて、いつも板張りの木製三線を作っている左大文字ですが、今日は理想の木製三線についてちょっとコメントを。

 板張りの三線は、市場でも何社か出していて、有名なのは沖縄県学校用品さんの「三線キット」でしょうか。値段が安いのがよい点なのですが、板が片面にしか張ってなかったり、糸を止める根緒が簡易的なパーツになっていたり、とかなりのコストダウンが計られています。数年前から何棹か買ったことがありますが、最近「型」が変わったのか、昔のものより仕上げが荒くなっているような気もしますが、まあ自作派にはステキな商品ですね。

 この商品の派生はたくさんあって、ニスを塗ったり糸巻きを交換したりして新しい商品にしたりしている業者さんもあります。

 そんな木製三味線の理想形は「那覇王冠製作所」さんがむかーし(もう5、6年は経つかもしれません)に出していて、もう廃盤になっているらしい「板張り三線」です。
 今では皮張りでも15000円くらいから市場に出ていますが、これは当時9800円で売っていた簡易三線で、板張りの上に蛇皮の写真が印刷されたシールが両面貼られているというすごい発想の商品でしたが、すごく音がよいのです。

 わたしの知っている板張りの中で抜群の音のよさで、「板の上にシールをべったり貼る」という音響工学を無視した設計のくせに超いい音なので、むかつくくらい感動したものです。

 あまりの不思議さに、表版のシールをはがしたのですが、中からでてきたのは、これまたものすごい荒い表面のバルサか桐のような素材の板でした。
「なんでこんな材料でこんな音が出るのかまったくわからない」
と今でも首をひねっています。

 分解したいのですが、ひとつしか持っていないので、さすがにシールをめくっただけで我慢していますが、誰か持ってたら譲ってください!ぐらいの気持ちです(笑)

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