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2008年10月19日日曜日
【三線ism】 どんぶらこの研究 子供向け教育楽器?!
さてみなさんこんにちは
先日から子供向け三線・二線の「ごんたん」と「どんぶらこ」について研究している左大文字です。
考えてみれば日本の音楽教育では、弦楽器というものにあまり触りません。
小学校では鍵盤ハーモニカ、そしてリコーダーが定番楽器ですが、中高へ進んでもアルトリコーダーが増えるだけで、結局弦楽器には触れないままのようです。
最近では和楽器も学校で扱いなさいということで箏や三味線に触れる機会はあるようですが、それでももうすこし小さいうちから弦楽器に触れてもいいのではないかしら、と思うわけで。
さて、子供たちが触るに理想的な弦楽器とはどんなものでしょうか。
鍵盤ハーモニカは、鍵盤楽器入門にはたいへん適していると思います。リコーダーも簡単に音が出ますから吹奏楽器の入門編としてはバッチリです。ところが、鍵盤ハーモニカは大人になってから楽団やバンドで演奏する楽器としては超マイナーです。リコーダーですら吹奏楽部で吹いている人はほとんどありません。
つまり日本の音楽教育は、楽器のメジャー性マイナー性についてはぜんぜん無頓着であることがわかります。将来的に広まっている楽器を勉強する必要はないという考えなのでしょうかね。
だとすれば、どんぶらこなんていい教材だと思うのですが(笑)
弦楽器で、最低限のハーモニーが出せるように複弦にしていますし、けっこう乱暴に取り扱っても大丈夫です。他にはあまり使われない楽器かもしれませんが、三味線楽器にすぐに移行できるようになっています。
どんぶらこで学習できることはたくさんあります。
①調弦
子供向け楽器の大半はチューニング不要ですが、チューニングという概念はきちんと学んでおかねばならない概念です。だからどんぶらこでは最低1弦をなんらかの基準音にあわせて調弦し、2弦目を1弦目を利用してチューニングすることができます。
移調の概念とか、カポなどを使えば鍵盤楽器よりはるかにわかりやすいのではないでしょうか?
②ポジション
音は無限大ですが、人は音階を有限のものとして扱うことがわかります。フレット楽器で得られない音のひろがりの面白さが三味線楽器では学習できます。
③ストロークやアルペジオ
どんぶらこは複弦楽器なので、単音だけでなくストロークやアルペジオが最低限度学習できます。
・・・というわけで子供さんの弦楽器入門用にポジションをふってみたのが下の写真です。
西洋音楽との親和性を高めるために、まずはドレミファソラシドから入ります。のちに、半音のポジションを学習してもよいかも(^^
調弦は三味線楽器の下2本と同じですから、コード弾きもそのまま移植できるようになっていますよ。
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