2008年10月16日木曜日

トンコリンの演奏法 コードで弾いてみる



 今回はトンコリン演奏法の第二弾です。

 以前は三線・三味線的な弾き方についてちょっと書きましたが、youtubeでデモしているような「コード演奏」はどうやっているのか、ということについてです。

 世の中にはコードで演奏する弦楽器がたくさんあって、身近なところではギター(6弦)とかウクレレ(4弦)がありますね。最近では、BIGINの発案した「一五一会」(4弦)シリーズなんかもコード楽器として定着しつつあります。

 トンコリンも4弦仕様や6弦仕様にすれば、ギターやウクレレのコードが使えるのですが、三味線とのコラボなので3弦仕様です。

 3弦の楽器でコードが弾ける楽器は、メジャーな世界ではあまり存在しません。日本発の楽器で、一部の方に人気があるのが「ミンミン」です。これは3弦のギターみたいなやつ。おなじようなシステムで、アメリカ発なのが「ストラムスティック」です。こっちも3弦なのですが、フレットの打ち方が変わっていて、半音が出せなくなっていたりします。
 偶然なのかわかりませんが、ミンミンもストラムスティックも形はそっくりです(^^涙型というかひょうたん型というか、ハクション大魔王のつぼみたいな形で棹を伸ばしたような感じです(笑)

 ミンミンもストラムスティックも、パワーコードみたいなチューニングを使うのですが、トンコリンあくまでもトンコリ+三味線なので、三味線のオーソドックスなチューニングである「本調子」にあわせています。

 したがって開放弦は低いC・F・高いCに調弦します。スタートはCでなくても本調子であればなんでもかまいません。

 肝心のコードの押さえ方は、三味線や三線用のコード体系である「左大文字流コード」を流用しています。



 左大文字流の考え方では、楽器というのはパソコンみたいな「うつわ」「ハードウエア」ですので、そこで実際にどんなジャンルの音楽を奏でるか、というのは「なかみ」「ソフトウエア」に当たります。

 また、ドレミファソラシドみたいな音階とか音律といった概念は、どんなソフトを奏でるかのベースとなる「OS(オペレーティングシステム)」に相当するわけです。

 和な音階で三味線を弾けば、民謡や邦楽になるでしょうし、ドレミの音階を使えば、どんな楽器でも洋楽が奏でられます。

 というわけで、左大文字流のコード体系を使えば、どんな楽器でも3本弦の楽器なら和音が楽しめるはずだ、というわけです。

 上のリンク先には、三味線楽器でコードを弾く場合の理論も載っていますので、ご参考に。

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