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2008年10月11日土曜日
トンコリは「琴」なのか、それとも「リュート」か?
毎度おなじみ流浪のトンコリニストです。
トンコリそのものについて調べていると、どうやらいわゆる筝(そう)の先祖である和琴との共通点が見えてくるそうです。
琴というのは、外国のツィターやハープなんかもそうなのですが、基本的にチューニングされた開放弦だけを演奏する楽器ですね。
いわゆる筝は、琴柱という擬似ナット(上コマ)を各音階に合わせてセッティングするので、おおざっぱに言えば開放弦楽器だとも見ることができますね。
琴柱はフレットの代用品なのか、それともナットの代用品なのか、おもしろい論点かもしれません。
ところが、トンコリと関係の深い和琴も5弦・6弦の楽器なのですが琴柱を使います。むしろあの三味線みたいな糸巻きと糸蔵はない楽器で、調弦はもっぱら琴柱で行うわけです。
じゃあ、トンコリは結局「琴属」なのでしょうか?それとも糸巻きを持つ「リュート属」なのでしょうか?
私は、トンコリンを考え付いたときに単純にトンコリの胴(琴属)と三味線の棹(リュート属)をくっつけりゃいいや!と思っていたのですが、もしかするとはるか昔のアイヌの人々もおなじようなことを考えたのかもしれません。
トンコリが楽器としてどんなルーツをもつのかわかりませんが、単純に糸を張っただけの楽器(琴属)が和琴系で既に存在していて、あるいはモンゴルやシベリヤを経て馬頭琴のような糸巻きと糸蔵のヘッドが樺太方面へ入ってきたとしたら、そこで融合が起こっても不思議ではないわけです。
となると、私がトンコリンでやろうとしていることは、はるか昔のアイヌの人々が既に試みていたことになりますね。
つまり、南方から入ってきた琴システムと、北方から入ってきた糸巻き糸蔵システムを古代アイヌ民族が「くっつけた」という仮説が成り立つわけです(^^
あら、まさしくこの発想はトンコリン!!
・・・昔の人は偉大だなあと思いつつ、今日も温故知新に励みます!
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