さてみなさんこんにちは。
毎日こつこつ、インク作りの実験を続けています。
昨日はタンニン酸手作りインクに「酸」を加えると透明になってしまう(沈殿が消える)ところまでやりました。
しかし、前回までのインクは「薄め」だったので、より濃いインクを求めて、再度実験です。
ちなみに、昨日までに作ったインクは「植物の活力液」として再利用します。タンニン鉄は、植物を育てるのに、効果があるのです!
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今日の実験その1。濃いお茶にすると、どうなるのか。
前回は普通に「おいしい緑茶」を入れて、そこにスチールウールを漬け込みましたが、今日は、ドチャクソ濃いお茶にしてみました。
コップに三分の一くらいのお湯をいれ、そこに何度もお茶パックを揺らします。
毎度おなじみ、スチールウールをじゃぶじゃぶします。
今回の濃いお茶は、作っている最中から感触が違います。なんというか「イカスミ」のような黒さと、濃度を持っています。これは面白い。
↑この「ぬたーっ」と重い感じ、濃い感じがわかるでしょうか?
ガラスペンでは細すぎたので、今日はお箸で線を引きました。昨日より、しっかり黒い線が現れます。
しかし、同時にじっくり拡大してみると「沈殿」がしっかり存在することがわかります。
どこかのサイトで「原始的なタンニン酸インクは”ある意味顔料インクである」みたいな記述があるのを見たことがありますが、たしかにそうとも言えそう。
沈殿の黒が視認されているのであれば、染料ではなく「顔料寄り」ということになりますね。
まあ、乾燥するとしっかり定着はします。昨日よりはインクっぽい濃さがあります。
でも、求めているのはコレじゃないんだよな〜。ちゃんと三価鉄が析出する感じにしたいのよ!!!
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さて、今日はちょっと趣向を変えて、別の実験に取り組みます。
以前にも「左大文字さんは園芸にハマっています」ということを書きましたが、鉄インクに興味を持ったのは、タンニン鉄を植物に与えているからです。
そこで、市販の鉄剤こと「メネデール」を買ってきました。ついでに、ジャパニーズタンニンの代表として「柿渋」も買ってきました。
ふたつとも、小瓶で1000円前後するので、
「それなら最初からインク買ってこい!」
とつっこまれそうですが、市販インクより好奇心のほうが濃いので仕方ありません。
メネデールは無色透明の「二価鉄液」です。この鉄分が、植物の成長を促します。
左側のメネデール、ただの水にしか見えないでしょ?
これこそが理想的な二価鉄液です。
とりあえず、1対1くらいの分量でぶちこむ。よくわからんけど。あまり反応なし。
・・・・。
・・・・・・・・。
混ぜても、あんまり変わらん。なんだか嫌な予感。
文字にしてみたけれど、「柿渋の茶色」なのか、「酸化鉄の茶色」なのか、さっぱりわからん。
微妙に黒っぽく変化しているような「気持ち」もするけれど・・・。
そもそも、タンニンと「二価鉄液」を混ぜたのだから「黒く変化する」はずだと思ったのだけれど、色にあまり変化がなかったので、
「もしかして?メネデールに含まれてる鉄分が思っているより少ない??」
という仮説を立ててみた。 そこで、「必殺、つぎたし秘伝のタレ」方式を投入。
スチールウールをそのままぶち込みます。ただでさえメネデールが入っているのに、鉄マシマシです!!!
すると、なんということでしょう!!!
すっげえ沈殿!!すっげえ析出!すっげえモロモロ!
これまでに見たことがないくらい凝集しています。
うーむ、さすが柿渋タンニン。これが三価鉄だけなのか、わけのわからん成分が凝集しているのか、簡単には判断できないので、再びあの実験を!!!
昨日は「塩酸」ことサンポールでしたが、今日は「クエン酸」でも実験してみましょう。
すこーしずつふりかけます。パラパラ、パラパラと、わずかに・・・。
すると。。。
綺麗にクリアになりました!あのモロモロは、ほぼ三価鉄っぽいですね。
でも、紙に書いてみると、うまく酸化してくれない・・・。
薄い・・・・。うすすぎる・・・。なんでやねん・・・。
二価鉄のまま溶かすことには成功したのだけれど、どうしたら筆記したときにちゃんと酸化してくれるのか・・・。
悩みは続きます。
今日の発見。
「メネデール、意外と鉄分少ない説」
(↑営業妨害?)
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