2008年3月26日水曜日

【三線ism】 壮大な夢!



 さてみなさんこんにちは

 新しいシャミレレが出来て、弦を長唄弦にしたことで、かねてからの懸案だった相対コードと絶対コードの問題が一定の解決をしたので喜んでいる左大文字です。

 どういうことかというと。

 テキストではごちゃごちゃと解説しているのですが、三線ベースでコード弾きをするとどうしても「F・C・A#」ベースのコード体系になってしまいます。

 三線も三味線も基本がCFC調弦なので、コードにするとたぶん「F・C・A#」がベースなんだろうな、仕方ないなとずっと思っていました。それが証拠に、BIGINの「涙そうそう」も「島人ぬ宝」もぜんぶギターコードは「F・C・A#」進行になってます。

 でも、やっぱり「C・G・F」ベースにもっていきたいなあ、ということで、シャミレレはチューニングを上げてみたのですが、三線弦ではEAE調弦ぐらいが限界なのです(涙)

 音を上げると弦の張りがきつくなって、つまりテンションがきつくなるので、押さえづらくなります。かったいかったい弦を押さえながら演奏するのは、嫌なので、三線弦は諦めました。そこで長唄三味線弦を使うと、うまくGCGで調弦ができることがわかり、ようやく「C・G・F」ベースにもってゆくことができたわけです!

 これで、シャミレレではギターやウクレレと同じくC調で演奏できるようになりました。一件落着(^^)



 さて、そんなこんなで、今回はわたしの「夢」について語りたいと思います。

 夢、というよりも、三味線に関する私の哲学かもしれませんね。

 そもそも「なぜ、三味線・三線コード弾き」を追求するのか?!

 これまでも、いろんな形でこのブログにも書いたり、いろんな人に語ったりはしてきましたが、そこには壮大な夢があります。

 それは、一説では1562年に堺に三線が入ってきて、それから三味線が発展したという話もありますが、今年で446年経ってるわけです。約500年くらい(笑)

 この500年間、三味線の壮大な歴史の中で、誰もやらなかったのが完全コード弾きなんです。というより、発明されなかったのが、完全コード弾きでの演奏体系なのです。

 部分的に和音を使ったり、複数弦をうまく利用して演奏する場合は多々ありますが、「完全」コード弾きはどこにもありません。それが、ようやくここにきて、いろんな演奏家がコードを利用して演奏するようになったというのは、500年もの歴史への挑戦でもあるわけです(^^


 「形あるもの必ず滅す」という言葉がありますが、


  『形なきものならば、永遠』


かもしれません。つまり、文化になってしまえば、永遠に受け継がれるかもしれないわけです。500年後の未来にまで、新しい三味線楽器の演奏法(文化)を残せたら、これはすっごく面白いことじゃないでしょうか?!

 いま、私やあなたがやっていることが、500年後の未来に残るかもしれない。500年前の誰かが始めた三味線の演奏を私たちは受け継いでいます。今度は、私たちの始めた演奏法が誰かに受け継がれるかもしれません。

 私の人生は、せいぜいあと50年ほどですが、私たちの文化は500年残る可能性を秘めていると思うと、わくわくしませんか?

 500年残る建物は、なかなか建てられません。500年残る商品はなかなか生み出せません。でも、500年残る文化は、なんとなく生み出せそうじゃないですか?

 八つ橋検校のように、名前まで残したいとか、そういうものじゃなくて。今から、ここから三味線コード弾きが未来の歴史に向かってスタートしたら面白いじゃないですか!

 三味線を通して、壮大な歴史に挑戦すること。これが私の今の夢なのです!

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