2011年11月6日日曜日

【三線ism】 和楽器の未来、三線・三味線の未来



さてみなさんこんにちは

僕は関西在住なのですが、大阪で三線を扱っておられた「くくる屋」さんがこの9月末でお店を閉められたそうですね。

くくる屋(現在は閉店)
 http://cuculuya.ocnk.net/

東京で、三線専門店として頑張っておられた新垣三線店さんも、新橋店に続き那覇店も閉店とのこと。

池武当新垣三線店
 http://www.arakaki34.com/


残念なことですが、数年前までに比べて「三線」を取り巻く状況がちょっとずつ変化してきていることも事実のようです。

というのは、ここ20年ぐらい、基本的には沖縄三線はブームといっていいくらい一気に認知度が上がり、演奏を楽しむ人も増えてきました。

ところが、ブームがくればその終焉が訪れるのも仕方がないことで、現在は実質的に三線を弾く人は少しずつ減少しているのではないか?とも思います。
減少していないまでも、これまでの伸び率はなく、止まってしまっているというのもあるかもしれません。

沖縄三線に限らず、邦楽の三味線もおんなじで、和楽器はやはり衰退傾向です。

ぶっちゃけ、一時期までのバンドブームも去り、高校生男子たるものギターくらい弾けんでどうする!という時代から、いまはみんな携帯代のほうが大事になって「エレキギター」が売れないそうです(^^;

いやはや、たいへんなことですね。

最初のきっかけとして「あのバンドの曲がやりたい!」「あの曲が弾いてみたい!」というモチベーションはものすごく強いものがあります。

なので、エレキが売れたり、「涙そうそう」の楽譜が売れるのは当然なのですが、その次の段階というのが、音楽と付き合ってゆく上でとても大事なことだと思います。

「お父さんは昔、バンドでXの曲を弾いていたんだぜ!」
と子供の前でリードギターのパートを奏でることはかっこいいですが、そればっかりだと寂しいですね。

こんどは、そのときの技術やセンスを生かして、子供の前でAKB48を弾かなきゃだめなわけです(笑)

ちっちゃい子供さんがいるなら、仮面ライダーのテーマとかプリキュアのテーマを弾くわけですね。

つまり、音楽と楽器と、一生みんなでつきあってゆく姿勢が素晴らしいと思うし、それがないと、ひとつの時代だけで停滞してしまうと思うのです。

民謡だっておなじで、新しくつくられた民謡はたくさんあります。古いものから新しいものまでおおきな変化と時代の流れが大事だと思っています。



僕なんかは、すでに三線弾きだとは思っていないし、知らない沖縄音楽(民謡なども含めて)もたくさんあります。自分自身の中で、もともと地唄三味線から入りましたが、邦楽は弾かなくなってしまったし、どんどん毎日違う方向へ進んでいます。

ただ、三線・三味線という楽器を触っていることはとても楽しいです。新しい技巧もどんどん作れるし、いまだに新しい発見があります。ジャンルにもこだわらないし、ただひとつの「楽器」として接しています。

もし、みなさんのおうちで「涙そうそう」と「島人ぬ宝」と「安里屋ゆんた」に飽きてしまって眠っている三線があったら、ぜひ、まったく違う音楽をもう一度奏でてみてほしいなあ、と思います(^^ 





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