さてみなさんこんにちは。
実はすごーくすごーく昔にブログに書いたことがあるのですが、ようやく映像でちゃんと説明できるようになったので、今日は
「スケール」
について説明したいと思います。
(三味線・三線と「スケール」の話)
ギターには「スケール」という概念があって、ある特定のジャンルの音楽やフレーズを弾くときには、
「この音の連続で、それっぽい楽曲を作ることができる」
というものなのですが、 ブルースでは決まったスケールが使われたり、決まったスケールで作ったリフが繰り返されたり、とマスターすると便利なものです。
さて、左大文字流の考え方は、「三線や三味線を世界楽器にする」というものですから、三味線系楽器でも「スケール」の視点で考えます。
そうすると、実は「三線や三味線にも、しっかりスケールがあるんだ!」ということがわかってきたわけです。
三味線や三線の世界では、流派やジャンルごとに「ポジション(ツボ)」や「楽譜」の表記の仕方がバラバラなので、それらを統一して客観的に考えることはあまりありませんが、いったん全部をニュートラルに考えると、おもしろいことがわかります。
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動画でも説明していますが、弦長に対して、半分の位置を12として、解放弦を0に設定して音階を割り振ると、12のポジションができます。
そのうち解放弦である0と5の間に、いろいろなスケールが存在することがわかりました。
(チューニングは本調子です)
◆ 沖縄音階 0と4と5のラインを使った音階
◆ 民謡音階 0と3と5のラインを使った音階
◆ 律音階 0と2と5のラインを使った音階
◆ 都節音階 0と1と5のラインと使った音階
◆ 西洋音階 0と2と4と5のラインを使った音階
となります。
ギターではスケールがあっても、「ある列ごとに音階が揃う」ということはありません。だからスケールの運指をバラバラに覚えなくてはいけないのですが、三味線系楽器の場合は、
「1列ごとに、綺麗にそろう」
という特徴があります。不思議ですね。
沖縄三線、奄美三線をはじめ、本州の三味線も、津軽三味線もおなじようなチューニングのシステムで共通して弾けるのは、こうした理由があるからです。
三味線楽器は、ほんとうにおもしろいと思います。
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