沖縄三線や邦楽三味線をコードで演奏するプロジェクトです。 ユーザー1800名突破! コード弾きテキストも頒布しています。
2007年9月28日金曜日
【三線ism】 三線 三味線 材料あれこれ
さてみなさんこんにちは
今回珍しい「紫檀」棹の三線を買ったこともあり、今回は棹の材料についてあれこれ。
いわゆる普通の三味線の棹はだいたい次の3種類(4種類)です。
① 紅木
② 紫檀
③ 花梨
紅木・紫檀については比重が重くもつとそこそこずっしりきます。三味線は基本的に重くて堅い棹のほうがいい音がします。
④ 樫
明治大正昭和初期の三味線には樫材に丁寧な塗りを施したものもたくさんあります。紅木や紫檀は「唐木」つまり東南アジアなどからの輸入材ですから、今のように自由に材料が入らない時代は、逆に国内でも入手しやすい樫材などで多くの三味線がつくられたのでしょう。
三線の場合は
① 県産黒木(黒檀)
② 外国産黒木(シマコク・カマゴンetc含む)
③ ゆし木(イスノキ)
などが主です。
安い材料では樫もあります。また、近年スンチー塗りやクリア塗装の流行で紫檀材も増えています。
(もともと沖縄では、紅木や紫檀を三線に使うことがあまりなかったようですね)
わたしの個人的な考えでは「よい木の楽器はたしかによいが、用途や予算やコストパフォーマンスなどを総合的に判断すればよい」と思っています。
楽器として「あ、ちがうな」と実感できるのは三味線であれば「紅木」のもの、三線であれば「黒檀」のものです。これらは手触り・重量感ともやはりしっかりしています。
逆に紫檀や花梨やゆし木、樫などはそれぞれの風合いの差こそあれそれほど「あ、ちがう」という明確なラインがありません。
(三線は塗ってしまえばわかりませんし^^;)
だから高級なもの、違いがわかるものを買おうとすれば、最低10万以上、三味線では2、30万が当たり前の世界ですから、これはお金をもらっての「演奏家」や、ブランド的ステータスを追い求める人以外には適さないと思っています。
コストパフォーマンスで言えば「僕は10万・20万・30万に匹敵する演奏ができるか、いやできない」というところがポイントですね(笑)
さて、最近では三味線でも樹脂製(プラスチック)のものがあり、三線ではカーボネート製のものもあります。
昔、那覇で金属芯に樹脂を巻いて中が空洞の棹をたくさん見かけたのですが、最近は消えましたね。
安い楽器の提供という意味ではよいかもしれませんが、プラ楽器は加工・修理ができないのでちょっと難儀ですね。
わたしはどれだけ安い木であっても、木材の楽器が好きですがみなさんはいかがでしょうか。
登録:
コメントの投稿 (Atom)
0 件のコメント:
コメントを投稿