2022年5月29日日曜日

パリピ孔明 「チキチキバンバン」を弾いてみました。 工工四/SCS譜面つき

 

 


 さてみなさんこんにちは!

 

 現代の渋谷のクラブシーンに「諸葛孔明」が転生してきたというアニメ「パリピ孔明」がヒットしているそうですが、その主題歌「チキチキバンバン」を三線コード弾きで弾いてみました。

 

 


(パリピ孔明 チキチキバンバン)



 チキチキバンバン、と言えば古い映画を思い出す人がいるかもしれませんが、この曲のオリジナルは2020年にリリースされたハンガリーの「ジョニー」というアーチストの楽曲。

 

 それを「QUEENDOM」がカバーしたのが、今回の元ネタです。アニメの主題歌として、めっちゃ当たっているとのこと!

 

 というわけで、あの三国志の諸葛亮孔明ですから、演奏した三線には孔明風の冠をかぶせてみました(笑)

 

 


 かっこいい〜。



 さて演奏の練習です。今回は2パターンの弾き方をレクチャーします。

 

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1) YouTubeでの弾き方

 

 CFCでチューニングします。

  

 コードはどのパートも

 「 Bm G D A 」

 の繰り返しです。

 SCS(三線コードシステム)では

 

 Bm 467

 G 477

 D 767

 A 246


になります。


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2) 相対コードに慣れた人向け


 チューニングをCFCからの半音2つ上げで。DGDです。


 Am 245

 F 255

 C 045

 G 024


でも弾けます。


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 どちらがいいかは、実際に試してお好きなほうでどうぞ!


 せっかくなので工工四でも書いておきましょう。


<CFCチューニング>

 Bm 老尺2八

 G 合上六

 D ロ上尺2八

 A 乙中七#

 

 

<DGDチューニング>

 Am 乙中七

 F 乙尺1七

 C 合中七 

 G 合上六

 

 

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2022年5月24日火曜日

NHK朝ドラ「ちむどんどん」主題歌 燦燦 を譜面付き動画で!

 

 さてみなさんこんにちは

 

 前回演奏した「燦燦」(三浦大知)の譜面付きバージョン動画を作成しました。

 


 左大文字流三線コード弾きでは、

■ 半音12音 (SCS 三線コードシステム)

■ 工工四

のどちらのポジションでも弾けるようにコード表を提供していますが、動画でも両方のパターンで弾けるようにしてみました。

 

 ちなみに今回の曲のコードはめちゃんこ難しいのですが、工工四オンリーの人でも時間をかければ押さえられるようになっています。ぜひチャレンジしてみてくださいね。

 

 チューニングキーはCFCからの半音2つ上げ、Dベースでオリジナル通りです。

  コード表はいつもの通り、「相対コード型」で表記しています。

 

 せっかく沖縄が舞台の朝ドラなので、盛りだくさんでお届けしました!

2022年5月19日木曜日

なるほど納得!いちばんわかりやすい三線・工工四の勘所の話

 

 さてみなさんこんにちは

 

 先日より、当左大文字流三線・三味線コード弾きの新企画「SCS(サンシン・コード・システム)の整備のために、コード表やらポジション表とにらめっこしているのですが、おもしろいことに気づきました。

 

 というのも、私が使っている沖縄三線の勘所(ポジション)表のほかに、いくつか表記の違う

 

 パターン違いの勘所図

 

がネットにいろいろ転がっているようなのです。

 

 ふだん、みなさんが良く使う基本的な勘所の表記は、ほとんど一緒なのですが、特にハイポジションになると表記の乱れがすごいので、ここはいっちょ解説しておこう、ということになりました。

 

 意外と誰も知らない話かもしれませんよ!

 

 


 まずは私が使っている勘所図と、ネットにあった勘所図を比較してみましょう。


 尺1・尺2という書き方は左大文字流。尺と尺一という書き方は元ネタのサイトの方の表記です。一般的にはどちらも「尺」で書くこともあります。

 とりあえず「尺はふたつあるよ〜」と言ったりもします。

 

 その理由については別途解説しています。

 


 (なぜ工工四には2つの尺があるのか)

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 さて、もとの比較に戻りましょう。上の図では「下八」のところが、下の図では「九」になっていたり、上の図では「イ乙」が、下の図では「ロ上」になっていたり、ぱっとみると

 

ハテナがいっぱい!

 

になると思います。 え?人によって勘所の表記が違うの?音が違ったりするの?と思ってしまうかもしれませんが、実は


 この隠されたルールは、意外と簡単

 

だったりします。ご安心くださいね!

 

 では、三線マニアの左大文字が解説してゆきます。

 

 



1) ”ロ”の関係を読み解く。

 ・・・まずは”ロ”のついたところだけ見ましょう。

 左大文字式では、上の図でブルーになったところが「ロ」の登場する箇所です。下の図では、それに加えてピンクとオレンジの箇所にもあります。

 これ、よーく見るとシンプルで、「ロ上」は「上」の一オクターブ低い音、「ロ五」は「五」の一オクターブ低い音なんですね。「ロ尺」は「尺(今回は尺一)」の一オクターブ低い音です。


 だから簡単。「ロ」がついたら、「低い同じ音」と覚えましょう!



2) ”イ”の関係も読み解く。

 ・・・”ロ”が何者かわかれば、”イ”の方も簡単です。図では「乙」と「イ乙」の関係のみ、グリーンで示していますが、これは要するに「一オクターブ高い音」なんですね。

 

 色分けはしていませんが、その他登場する「イ」がついた音も、おなじ関係性になっています。

 

 これも簡単。 「イ」がついたら、「高い同じ音」と覚えます。

 


3) 「イ」「ロ」は漢字ではない。

  ・・・一見すると人偏と口偏に見えてしまいますが、「イロハ」の「イとロ」と覚えたほうが楽です。

 さらに

 

「高い (ハイ) のイ」

「低い (ロー) のロ」

 

と覚えたら、絶対間違えません!

 

 

4) 「ロ五」と「イ乙」は、おなじ音。

  ・・・上記のような説明によって、「ロ五」と「イ乙」は書き方は違うけれど、同じ音とわかります。男弦を見て考えるか、女弦を見て考えるかの違いで、どちらも「レ」に変わりありません。

 

 

 


 

5) ”下”の使い方を読み解こう。

 ・・・今度は「下」の文字の使い方を見てゆきます。一般的に有名なのは「下老」ですね。この下は「音が下、つまりロー」という意味ではありません。実際には「下老」は「老よりも高い音」なので、西洋音階の考え方では5線譜で書くと「上」になってしまいます。

 

 これはシンプルに「ある音の次の音を下と表現している」と理解してください。

 

  ただ、ちょっと難しいのは「半音階」なのか「全音階」なのかという点で、図面の上ではわかりにくくなっていることがあります。


 老と下老の音階の間は「半音」しかありません。西洋音階でも「ミとファ」の間は半音ですから、「老の次の音は下老」ということになるわけです。

 一方「尺」のほうは1なのか2なのかはややこしいものの「シとド」の意味で「尺と下尺」が設定されているように思えます。

 「八と下八」は最近ではあまり表記しないようです。古いスタイルかもしれません。現状では「九」を使うことが多いと思います。

 

  ルールとしては「下がついたら次の音」ということですね。



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


 「イ」「ロ」「下」の使い方がわかると、工工四の勘所表や勘所図が、サイトの著者によってちょっとずつ違っても困らないと思います。

 

 書き方がバラバラのようで、実は「同じ意味」ということなんです。

 

 ただそれでも「尺」はどっちの尺を意図しているかという問題がちょこっとだけ残るので、それだけは記述した人の考え方を優先してくださいね!

 

 以上、解説でした。

 

 

 

 



2022年5月18日水曜日

天付き丸胴・板張り三味線を製作しました。

 

 さてみなさんこんにちは

 

 依頼があって製作していた「板張り三味線」が完成しました。

 天付き・丸胴仕様です。

 


 

 

 5月はちょっと雨が多かったりして、予定より完成が遅れてしまいましたが、これから梱包など発送の準備に取り掛かります。


 けっこう屋外で作業することが多く、これから梅雨時期なので、モノづくりがやりにくくなりますね〜。

 

 

 

 

2022年5月16日月曜日

三味線用 シンプル撥(バチ)を製作しました。

  

 さてみなさんこんにちは。

 

 すでに複数の依頼で、高評価をいただいている「シンプル撥」をまたまた製作しました。

 

 通常の長唄撥よりもかなり小ぶりですが、特にゴッタンや簡易三味線などに向いているものです。

 

 


 三味線撥は、あまり安価な入門用のものがなく、プラスチックのものでも結局それなりに正式なバチになってしまうので、数千円します。


 かといって、「しゃもじ」で代用するわけにもいきません(笑)

 やはり、弾いたり、叩いたり、スクったり、といろいろな技法や所作があるので、なんでもいいから弦をはじくことができればいいわ、とはならないからです。


 また、流派やジャンルでも撥の形がいろいろ異なるのも、三味線のおもしろいところです。

 

 

 基本的には 「送料込み、 1つ1000円」で製作しています。

 

 ご希望の方はどうぞ〜。


 お名前、ご住所、電話番号を明記の上、メールをくださいませ。

 

2022年5月15日日曜日

NHK朝ドラ「ちむどんどん」の主題歌「燦燦」を弾いてみました。コード譜つき

 

  さてみなさんこんにちは。 


 現在放映中のNHK朝ドラ(連続テレビ小説)「ちむどんどん」は、久しぶりに沖縄が舞台なので、ここはぜひ三線コード弾きで演奏しておかないと!というわけです。

 

 さっそくお手本動画のほうはアップしております。

 

 


(「燦燦」三浦大知)

 

 チューニングはオリジナルにあわせてあります。CFCからの半音2段階上げ、つまりDGDでセッティング。

 

 実はGWごろに演奏してアップしようと思っていたのですが、季節の変わり目なのか

 

 喘息(ぜんそく)?

 

みたいにノド・気管支の調子が悪く、ずっとゲホゲホ言っておりました。ご安心ください。コロナではありません!!


 というわけで、まだまだ音声のほうに不安が残る収録ですが、いつもより歌声が怪しいですがお許しください。


 さて、コードです。


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<前奏>

  C C'

 

<Aメロ>

 C G Am C   F Dm G

 C G Am C   Dm C

 

<Bメロ> 

 F   C 

 Dm  G

 

<Cメロ>

 A D F#m G   D F#m G

 Bm A D G   Em 

 

 A D F#m G   D F#m G

 Bm A D G   Em A D


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 やたらめったらややこしいコードが並びます。切り口も難しいです。

 また、声のキーも三浦くんですからかなりのハイトーンで、難易度高いと思います。


 ぜひ挑戦してみてね。


 さて余談ですが、レキシシリーズ、3曲増やしています。

 

「最後の将軍」

「キャッチミー岡っ引きさん」

「ギガアイシテル」

の3本です。