さてみなさんこんにちは
前回は「カリンバ」とはなんぞや?というお話を中心にしましたが、今回からいよいよコードのお話です。
左大文字流 三線・三味線コード弾きのみなさんにはすでにおなじみと思いますが、当方のコード弾きでは、「C」調を基本にしたコード大系を中心に設計しています。
なので、ギターやピアノのように絶対音でチューニングされた楽器とは異なり、相対音でものを考えるということを多少イメージしています。
それでも、ギターやピアノ同様、基本はCDE(ドレミ)です。けしてABC(ラシド)中心ではありません。
すべてをC調をイメージしながら考えるというのは、ギターでもピアノでも左大文字流でも一応基本ですので、実はこれがとてもカリンバコードと相性がいいのです。
さて、C調の場合、
C F G Am Em
の5つのコードがあれば、たいていの曲が弾ける!というのはテッパンでしたね。基本中の基本です。
それに、たまに
Dm
も使ったりします。
ですから、「C F G Am Em Dm」が揃うことは、めちゃくちゃ便利なわけです。
さてここからカリンバという楽器の衝撃的な作りを見てゆきましょう!
これが、市販カリンバでもっともオーソドックスな17音カリンバC調の並びです。
一番長いリードがCからはじまり、右端のEで終わります。中には21音カリンバといって、音数が増えているものもありますが、並び方は同じです。
Cつまり「ド」のつぎであるDつまり「レ」は、ピアノとは違って左側にあります。すべての音は、左右に割り振られて、互い違いに配置されているのが、ヒュー・トレイシーさんの発明と言っていいでしょう。
トレイシーさん自身は、のちに困って半音が出せるカリンバなどを開発したそうですが、この「両親指で弾くために、左右に割り振る」という考え方は、
結果的に言えば、絶妙な大発明
かもしれません! この配置が生み出した結論は、衝撃的です。
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C調で最初の和音である「ドミソ」を弾くには次の3つのキーを弾きます。
和音は、ひとつ飛ばしで組み合わされているため、結果的にキーが左右に分かれたことで、おなじコードを構成する音が、「隣同士」にやってきたのです!
だから、隣り合う↑の3つのキーをそのまま弾けば、Cコードが完成です。
Cと書いてあるリードから、上の音階に向かって3つがセットなのです。
次はFコードを弾きましょう。
理屈はまったく同じです。Fと書いてあるところから3つの並んだまとまりが、Fコードの構成音になります。
超わかりやすい!!!
なんとなくわかってきたと思いますが、ヒュー・トレイシーのおかげで、C調で使う主要コードは、
「全部3つが隣同士」
にちょこんと座ってくれているのです!すごくない??
Gコードも見てみます。
どうですか?簡単でしょ?
そして残りのマイナーコードも一気に掲載しましょう!
はい!やっぱりマイナー系もちゃんと3つ並んでいます。もうこれでC調の主要コードは揃っていますので、何も考えず3つ並びだけで弾けば、楽曲が演奏できる(ただし、コード弾き)というわけです。
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<補足> 実は、それぞれのコードに「ハイコード」が存在します。17音の中に、高いほうのセットと低いほうのセットが2つずつできてしまう場合があるので、高いセットのコードを選ぶことができるのです。
これは随時チョイスしましょう。
Cのハイコード
Fのハイコード
Gのハイコード
もちろんマイナー系もハイコードあります。(ハイボールあります、みたいになってるが)
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ちなみに余談ですが、クロマチックではなく、半音を飛ばしながら配置していることによって、
「はぐれもの」
の3つのまとまりが出来てしまいます。別に彼らが悪いわけではないのですが、コードのおさまりとしては、変な感じになってしまうセットが2つだけできるので、それもたまには活用してやってください。
Dm on C のコード
Bm-5 のコード
まあ、こんな風に、とにかく主要コードは3つ並んでいる!のがカリンバの特長なので、これを生かさない手はありません!
そこで、いよいよ次回からは実例に入ってゆきますね。
(つづく)
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