2020年11月3日火曜日

大実験 2500円で三線は買えるのか?! 結果は!

 

 さてみなさんこんにちは

 

 最安値の三線を買ってみよう!という自腹での大実験企画。うそ偽りなく6棹の三線を2500円までの指値でオークションしてみましたが、いよいよ結果が出ました。

 

 2500円で三線は・・・・

 

 ・・・

 

 ・・・

 

 買える!買えた!やっほーい!

 

 

 もちろん、送料がかかりますから、+2000円弱は必要なのですが、それでも総合計5000円以下なら、あの

 

 

 沖縄県学校用品の板張三線

 

よりも安い!かもしれません。(amazonで6000円くらいらしい)

 

 

 これは?!というものを6棹入札したわけですが、結果は

 

 

 2棹ゲット

 

でした。

 

 まずは、これ。 2100円で入手。(送料別)

 


  

 さすがに2500円は底値のなかの底値なので、ふつうの状態のものはまずありませんが、モザイクで隠していますが、この棹は誰かの送別記念品にしたものか何かで寄せ書きがたくさん書いてあります。


 まあ、記念サインがある棹が放出されたということは、いろいろご事情があったのでしょう。


 そこはそっとしておきましょう。


 棹そのものは重いです。かなり重く、雑木で木の質量はないはずなのですがずっしり重量があり、やはり近年の作例らしく大柄です。

 

 天のカーブも分厚めです。

 

 海外産と思われますが、チーガのほうが黒木の粉+瞬間接着剤で部当てしてあるので、国内の三線屋さんが出荷前に調整しているものと思われます。

 


 この黒木の粉を削ったものを瞬間接着剤でパテがわりにして埋めるという技法は、国内のワザなので、海外でこの状態にして出荷されたのではないと思います。

 

  棹とチーガの角度調整はぴったりできていました。

 

 

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 しかし、新しい三線、近年の作例を入手すればするほど、まあ海外産が増えたと言うのもあるのですが、全般に

 

「三線のサイズが大きい」

 

ことが、個人的にはちょっと残念です。私は今から20年くらい前までの厚みやら全体の落としこみが

 

「薄手、細め」

 

のほうが好きだと再認識しました。

 

 重い棹、硬い材はもちろん良いのですが、大柄で重いのは好きではないという気づきです。

 

 個人的には、極限まで削り込まれたような、細身の三線が好きなんだと発見しました。

 

 

  はい、というわけで修理完了!

 

 


  すきっと綺麗になりました。天の欠けなどもありましたが、(合成)うるしを塗って合わせてあります。



 これはこれでふだん使いにできそうです。2100円なので、外に持ち出して雨に濡れてもOKですね!



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 もうひと棹は 2450円(送料別)でした。

 


 こちらは20年前~30年前くらいの作例。カラクイの削り方が一段で、棹そのものは細身のタイプ。

 

 おおむね20~30年前のものは細身が多く、天が山形に落としてあるものが多いです。

 

 




 棹の削り方はこんな感じ。相応の年代感のある棹です。全体に真っ黒なのも好感が持てます。


 こちらの棹は、みての通り表皮が古いのと、裏が破れていたので2500円以下でした。


 表は意外としっかり張りが持続していて、このままで十分弾けます。裂けなどはありませんでした。

 

 こちらはぼちぼち修理するか、チーガを換えるか、考えてゆきます。古めのカラクイも換えたいですね。

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