PocketRockの新型試作 PocketRock AIR が出来上がったばかりなので、さっそくサウンドのほうを紹介してみよう、というわけで動画をアップしました。
この実験動画では、
① 2010年発表の「紙三線」(紙のように薄い三線)
② 新作「PocketRock AIR」(紙三線とおなじ構造)
③ オリジナルのPocketRock(箱型胴を持つ楽器)
の3つの楽器のサウンドを実例でアップしています。
ここでいうところの「胴がない」楽器というのは、サイレントバイオリンやサイレント三線のように、
一切音がでないように設計された楽器
という意味ではありません。そうではなく、音が出るための反響板が一枚板で、胴としての容積がほとんどないものを意味しています。
つまり、簡単に言えば、楽器の胴が箱になっておらず、ほぼむき出しの板だということです。
そういう状態の楽器というのは、実は世界でもあまり例がなく、ほとんどの場合はなんらかの意味で箱になっているのが普通です。
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では、箱になっていないのとなっているのでは、どのように音が違うのでしょうか?
その実例が今回の動画で、みなさんも参考までにご覧になってくだされば、
へえ、意外に胴がなくても大丈夫なんだ!
ということに気付いていただけると思います(^^
具体的には、胴がないことでの変化は2点あります。
①弦そのものの響き、最初の打弦音が最も強くなるため、アタック感のある音になる。
②余韻が少なく、箱の内部での共鳴が無い分低音部分がカットされる。
というふたつです。
この二つは、実はスピーカー設計とまったくおなじ理屈で、胴のないほうの楽器は、「平面バッフル方式」スピーカー、胴があるほうの楽器は「バスレフ型」スピーカーに相当し、いずれも該当のスピーカーボックスと良く似た動きをします。
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ギターやウクレレを弾く人にとって、楽器に大きな穴があいているため
「あの孔(サウンドホール)から音が出てくるんだ」
とつい思いがちですが、実はそうではありません。あの穴から出てくる音は、楽器の音のうち、特に低音部分だけが共鳴して出てきているだけで、本来の音は表板全体や楽器全体から発音しているということです。
なので、紙三線やポケットロックAIRは、サウンドホールがないのに十分な音量が出るわけです。
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