さてみなさんこんにちは
関西地方は相変わらずの寒空&ちょくちょく雪が舞ったりしています。
基本的に左大文字工房では「工房」がなくなってしまったのでなんと
青空のもと
楽器製作をしております。すばらしいでしょ?なので雨が降るとまったく作業ができません(苦笑)
そんな中ですが、思うところあって PocketRock シリーズのうち、試作品を作ってみました。
題して、PocketRock AIR(エア) です。
写真はこんな感じ。
当方の楽器としてはおなじみ、変形四角形ベースの直線カッタウェイデザイン(笑)です。
さて、まずこの形について説明しておきます。
ポケットロックとしては、横幅がでかすぎると思われるはずですが、理由があります。その理由は、なんと、AIRを名乗るだけあって、
はい!紙三線とおなじように、胴厚みがほとんどないからですね!
で、胴がないので音響的に響かないため、表板の表面積を増やすことで、ポケットロック標準品と同等の音圧・音の大きさを実現しています。
今回の胴厚みはなんと2.5センチにまで絞り込んでいます。このあたりはPocketRockらしく、ポケットには入らないけど限界を求めております(笑)
胴の全体像はこんな感じ
でっかく見えるかもしれませんが魚眼レンズ効果です。実際はうちわくらいの胴面積です。
そして、写真を撮るのを忘れましたが、こいつには裏板がありません。わざとつけていないのは、スピーカー理論を応用しているからで、このタイプの楽器は歴代
『後面開放型+平面バッフル形』
のシステムを搭載しています。
ちなみに、ふつうの三味線や三線は、
『密閉型とみせかけて実はドロンコーン型』
です。
PocketRockやシャミレレシリーズは、だいたい想像がつくと思いますが、
『バスレフ形』
ですね(^^
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さて、肝心の音ですが、低音増強がちょっと弱いものの、基本的に音量はPocketRockオリジナルに負けていません。
みかけは「うちわ」なのに、うちわの割りには良く鳴る楽器です(笑)
ちなみに、PocketRockシリーズには、
”プレーヤーモニタリングモード”
というすごい機能がついています。PocketRock プレミアム・オリジナル・エコ・AIRの全機種に搭載!
これはどういうモードかというと、普通楽器は
「お客さんや聴衆」という自分の前にいる人たちに聴いてもらうもの
なのですが、 PocketRockのプレーヤーモニタリングモードに切り替えると
「弾いている自分に向いて、最適な音が出てくる」
という状態になります。もちろん、前側にも音が出ているのですが、自分側である後ろにもはっきり音が出るのです。
このモードについては、youtubeでは説明しませんので、左大文字に出会ってPocketRockを手に入れた人だけにお教えします(笑)
ご希望の方は、ご連絡くださいね!
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