さてみなさんこんにちは。
前回は「ロングトーンカズー」が属すると思われる「カズーのでっかい版」な楽器「Zobo(ゾボー)」について紹介しました。今回はその続きです。
1800年代から1900年代のはじめにかけて流行した楽器なので、失われた謎の楽器といっても過言ではありませんが、では
「その音、サウンドはどんなものだったのか?」
が大変気になります。
ゾボーはカズーの「きょうだい」みたいな楽器なので、カズーの金管部分が拡大されたもの、と考えればおおよそのサウンドの想像はできるのですが、やはり音を聴いてみたい!というのは誰もが思うところですね。
というわけで、現代に残る「ゾボー」の痕跡を調べてみました。
当時物ではなさそうですが、現代でもわずかに「ゾボー」の痕跡を残した楽器が販売されたりしています。おそらく当時のゾボーも、似たような感じだったのではないでしょうか?
1)Kazobo カズーボー
「カズービー?」「カズーボー?」みたいなふざけた名前がついていますが、Zoboらしさを残した現代版の「カズー・ゾボー」だと思います。
カズー構造にラッパがついているので、ちゃんと「Zobo」として成り立っています。
こちらのモデルはT型になっていて、レゾネーター(膜)が2つ搭載されているのが特徴です。
ちなみにこちらも同じモデル。カラーバリエーションがたくさんあるようです。いちおうアマゾンでも買えますが、けっこう高いです。(1万円弱)
2)トランペットカズー
さて、つぎは「トランペット型カズー」です。これはZoboの雰囲気をまとっていますが、どちらかというと玩具性が強く、まさに「トランペットの形に似せたカズー」です。おなじ会社が「トロンボーン型」も販売しているようです。
構造的にZoboとして洗練されているわけではありませんが、ラッパがちゃんとついているので、通常のカズーよりはZoboとしての遺伝子がわずかに感じられます。
3) Kazoobie Wazoo (カズービー ワズー)
「カズービー」とか「ワズー」とか、いろいろ違った名前がついていますが、雰囲気だけで「わかる」のが面白いですねww
こちらはカズーのレゾネーターからラッパが伸びているパターンです。
この動画では「カズー」と「ワズー(レゾネーターラッパ)」と「カズーボー」の音色の比較が紹介されています。
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これらの動画を検証すると現代版のZoboは「Zobo(ゾボー)」という名では残っておらず、カズーと合体して「Kazobo(カズーボー)」という名前でわずかに知られているように思えます。
また、サウンド的にも、ラッパが長くて大きければ、ホーンの効果が増大しているようには聞こえますが、
根本的なサウンドはカズーのまま(笑)
であるようにも聞こえます。
まあ、このへんが、Zoboが現代にきちんと残ったり広まったりしていない根本原因ではないでしょうか?
「あまり、カズーと変わらんww」
というのがオチになっているようです。
ただし、このオチには左大文字さん的にはかなり異論があって、
「ロングトーン奏法を取り入れていなかったから、Zoboは廃れた」
のではないか?と疑っています。
それがどういうことなのかは、まだまだ今後も説明してゆきますね!




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