さてみなさんこんにちは
ちょっと理由があって、中古の三線、沖縄三線を入手したわけですが、
三線コード弾きをテレビで披露しそこねた話
https://note.com/sanshin_ism/n/n28a4663f3725
まあ、そのあたりの経緯はnoteのほうにちょこっと書きましたのでまたご覧ください。
その関係で、ここしばらく中古の三線 沖縄三線の価格動向をリサーチしています。
三線業界とはもう30年近いお付き合いですので、「黒木の高!!いやつ」とか以外であれば、まあ初心者向け、入門者向けの棹の選び方くらいは大丈夫です。
というわけで中古で三線を買う場合の価格帯、価格のめやすについて今回はねちっこく紹介してみたいと思います。
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ちなみに、いちばん最初の三線を中古のオークションで買うというのは、あんまりおすすめしません。できれば沖縄で実際の棹を触って、気に入ったものを直に買って欲しいのがいちばんの定石です。
しかし、そうそう沖縄にも行けないので通販、ネットの三線屋さんを利用することになろうかと思いますが、それでも最初は新品を買って欲しいと思っています。
というのも、中古は状態がまちまちなので、「これが普通の状態の三線だ」というのが、中古だとわからないんですね。
ひとつ普通の棹を持っている人が、中古を増やすのであれば
「ああ、これはここが状態が悪いな」
とかわかるので、どうにか手当てができるのですが、普通の状態を知らないと比較しようがないからです。
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では、2020年現在のオークション、メルカリ価格帯大全集スタート!
◆ 人工皮三線 皮ランクB程度
¥2500~6500
・人工皮のランクについては
https://note.com/sanshin_ism/n/n6032a0126d8d
を参考になさってください。
・人工皮は紅型・デザインなどの柄物が一番安くなります。ほとんど値がつかず、2000~3000円くらいで買い叩かれます。
・Bランクの皮を使っている棹は、新品で買っても15000~程度の棹なので、旧ソフトケースが付属して5000~6000といったところでしょう。半額になるイメージです。
◆ 人工皮三線 皮ランクA前後
¥4600~8000~13000程度
・人工皮のA・特Aランク品については、棹そのものが5000円くらいから入手でき、付属ケースの種類によって変動します。
・特Aランク、ハードケース付きであれば、1万円くらいで落札されることが多く、高値だと2万円くらいまで上がります。
・特Aランクの人工皮を使っている棹は、高級棹ではないものの、それなりにしっかりした造りのものが多いことから、落札価格も高めです。
・本来は新品3万円前後の棹が多いようですね。
◆ 強化張り三線
¥6000~9000~上限なし
・強化張りというのは面白い胴で、「高い強化張り」と「安い強化張り」があります。どういうことかと言うと、「本皮一枚に近い、大きいうろこの皮を表に持ってきて、かつ強化張りとする」ものと「通常だと本皮一枚張りに耐えられない薄い皮や、裏面に当てるような皮を、強化で持ちこたえるので表に持ってきたもの」の2つがあるのです。
・これらはうろこのサイズと蛇皮の状態でわかりますが、あまり値段差はないようです。ハードケース付きで1万円前後くらいで落札されます。
◆ 本皮三線
¥見極め必要
・オークションやフリマアプリで一番難しいのが本皮三線です。
・まず、出品者が「本皮一枚張り」なのか「強化張り」なのかを判断できずに販売していることがあります。ですから、正式な価値や状態がわかりません。
・ 本皮一枚張りの場合、破れのあるなし、状態のよしあしが不明です。
・破れがあってもそこそこの高値で入札が入る棹があります。それは棹の材がよいと入札者が判断している場合です。ただし、本当に当たり!かどうかはわかりません。
・たまに数万円の値段がつく棹があります。それは「相当の古品・材が希少」だと入札者が判断したものですが、骨董的価値はその人個人にしかわからないので、あまり参加することは得策ではありません。
・参考価格 ど普通の棹だとハードケース付きで¥10000円~が多い
・3000円くらいのスタートで9万円の値がついていたものも
◆ ソフトケース旧付き
+¥0~
・初期のソフトケースやシンプルな布袋が付属する場合があります。金額的にはほとんど加算されず、棹本体のよしあしで値段がついています。
・それでも、落札後の輸送を考えれば、旧ソフトケースがついているにこしたことはありません。
・旧ソフトケースは、横持ちとリュックになるものですが、ポケットが小さいのが特徴です。
◆ ソフトケース新付き・セミハードケース等
+¥2000~3000
・新ソフトケースは、A4サイズの楽譜などが入れられる大きなポケットがついているのが特徴です。
・このケースやセミハードケースがついていると、少しだけ落札金額が上がります。
◆ 守礼印ハードケース付き
+¥6000~10000
・守礼印のハードケースは人気です。棹がたいしたことなくても、このケースが付属するだけで5000円は確実にアップしています。むしろケース目当てでの入札なのではないか?という事例も多いです。
・本皮などではこのケースに入っているとある程度古いもの、あるいは良いものと推測できるため、価格が高くなる傾向にあります。
◆ 新ハードケース付き
+¥3000~8000
・守礼印ハードケースに似ている角が丸いもので、クロコダイル柄のものが海外製造の比較的新しいケースです。
・これも人気のケースで、価格を押し上げる要因となっています。
・このケースは「比較的新しい・年式が新しい」という意味で評価されているのだと思います。
◆ その他ハードケース付き
+¥0~5000
・その他ケースとしては、角が四角い「池武当新垣三線店」が扱っていたハードケースや、比較的新作の新・新ハードケース(笑)、あるいは由来不明のケースなどがあります。
・棹単体より、ハードケース付きは人気が高いです。
☆メルカリの傾向
・全体的にメルカリのほうが金額が高めになります。オークション形式ではないので、安く買うチャンスが少ないといったほうが正しいかもしれません。
・メルカリでは、強化張り・ハードケース付きが2万円弱といったところです。
・もちろん1万円台での出品もありますが、ヤフオクでは可能な9000円以下での入手がほとんど不可能であるという特徴があります。
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左大文字が目利きして落札した楽器の実例です。
◆ 強化張り・ハードケース付き チューナー等一式つき 6500円
(ビルマニシキヘビではなくアミメニシキヘビだったので敬遠されたか?)
◆ 強化張り・旧ソフトケース付き 6800円
(表は普通の蛇皮・裏面に少し変色ありで敬遠されたか?)
◆ 人工皮特A 新ハードケース付き 7500円
ハードケースがついて7000円前後で落とせれば大満足といったところでしょうか。
この買い方が、ほぼ底値だと思います。
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