2016年11月21日月曜日

手作り三味線「シャミレレ」講座と、江戸の三味線キットのお話!



 さてみなさんこんにちは!


 11月20日(日)は久しぶりの開催となった兵庫県立丹波並木道中央公園さんでの



 「帰って来た手作り三味線講座」



の実施でした。



 今回は和歌山やら滋賀やら、関西一円から参加者が来てくださった15組満員御礼の会になったのですが、三味線や三線を弾いておられる大人の方が多く、製作も演奏も盛り上がりました。



 
(ヒノキ三味線を木工作業で手作り!)




 この三味線製作講座も、早くも10年目くらいになっているのですが、たくさんの方に喜んでもらっており、私も嬉しい限りです。


(猫のサウンドホールが開いた三味線などなど)



 さてさて、私も知らなかったのですが、なんとほぼ同時期!こちらが20日なら、関東では19日に「手作り三味線講座」をやっておられたところがあると知りました(^^



http://www.dentosangyokan.com/page/2016/11/19/1119%e5%9c%9f%e9%8a%80%e5%ba%a7-hands-expo-%e4%b8%89%e5%91%b3%e7%b7%9a%e3%81%a5%e3%81%8f%e3%82%8a%e3%83%af%e3%83%bc%e3%82%af%e3%82%b7%e3%83%a7%e3%83%83%e3%83%97%e3%80%80%e6%9d%b1%e4%ba%ac%e4%b8%89/




 それも銀座で!



 こっちは銀座と比べたら篠山の田舎でごめんなさいね(笑)



 東京の三味線講座は、三絃司きくおかさんというところの簡易三味線キットのようです。



 
(塗装をすればこんな感じ!かっこいい! 画像は、三絃司きくおかさんのところの楽器です)

 根緒が本物、っぽいのでいいの使ってるね~。



 実はこのキット、通販もされているようなので、ご興味のある方はぜひどうぞ!




 三絃司きくおかさんの 手作り三味線キット
 http://www.syokuninkai.com/products/detail.php?product_id=463



 4860円なり。



 丹波並木道中央公園さんの手作り三味線キットは4500円なので、まあ似たようなもんです。








↓下の記事はマニア向け。


<技術的・専門的な解説>

 せっかくなので、きくおかさんのところのキット「チントン」と並木道公園のキット「シャミレレ」の構造等について解説しておきます。


■ 全長  「チントン」700ミリ

       「シャミレレ」760~780ミリ

 チントンのほうが小ぶりです。元々邦楽三味線を作っておられるところなので、思い切って小さくなさったのだと思います。左大文字の設計は、760ミリを基本にヘッドの糸蔵を大きくしていますが、弦長が沖縄三線とまったく同じになるように作っているので、三線の代用ができるようにしています。

 チントンも760ミリベース(弦長600ミリジャスト)にすればいいのになあ、とちらりと思ったりして。これはマーケティング的問題(笑)三線弾きを取り込めます。

 まあ、三味線業界的には、できれば純邦楽に寄せていきたいところなのは、地歌出身の左大文字としてもわかる(^^;



■ 皮を何にするか 「チントン」 紙

             「シャミレレ」 薄い板

 
 チントンのほうは紙ベースで「張って」いるとのこと。そのため胴枠は最初から組みあがっています。張るのはとてもややこしい作業なのです。

 シャミレレは板材を表と裏に張りますが、板を張るだけだと音量が小さくなるので、「糸鋸でサウンドホールを開ける」という作業を必須としています。

 手作り楽器講座としては、糸鋸作業がないのは早くて楽でいいなあ!と講師目線では思う(笑)

 ただ、当方では好きなデザインに切り抜けるという「作業のたのしさ」の部分とあわせ技で実施しているところはあります。




■ 楽器の構造  「チントン」  中子継ぎ&裏板なし

            「シャミレレ」 貫通&裏板あり

 チントンは、本物の三味線とおなじように「棹」と胴の中にある「中子」を継ぐ作業が入ります。これはなかなか渋い設計で、左大文字は”こういうの好き”な部分です。(依頼の楽器を作る場合は、よくこの継ぎ方をやってます)



 どちらの楽器も貫通型であること同じなのですが、「チントン」のほうは裏から棹をはめて接着すればそれで終了、になっているみたいですね。

 左大文字が作っている紙三線と似た構造です。(裏板なし)



 (紙三線はこんなの)



■ 根緒はどうなってるの? 「チントン」 根緒なし 

                  「シャミレレ」 手作り根緒つき


 そのほか、チントンの糸は、間違えにくいように3色で色分けされていたり、よく考えられていると思います。写真だけではわかりませんが、「チントン」のキットは、根緒が省略されているような気がします。

(上の白黒の写真のヤツは根緒がついていますが、根緒だけで4000円くらい平気でするので、キットにはついていないのだと思います)

 うちの根緒はすごいよ~。三味線の演奏者が「目からうろこが落ちた!」とビックリ賞賛なさるほどの変態チックな手作り根緒ですwww





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 まあ、みなさんいろいろ工夫しておられるみたいで、楽しいです。あくまでも簡易三味線なので、


「いかに簡素化するか。でも楽器の楽しさを失わないように」


ということで、アイデアが満載になりますね!


 私も昔、三味線屋になりたかった時期があるので、三絃司きくおかさんを陰ながら応援しております!











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