さてみなさんこんにちは
左大文字工房の新製品(といっても、毎度おなじみの手作りです)ができましたのでご紹介。
三味線楽器の世界には、
「簡易三味線」というジャンルがあります(^^
簡易、というのは、本物の伝統的な三味線に対して、「身近にある材料などで、簡易的につくる楽器」という意味で、たとえば、南九州には大工さんが建材の一部でつくる木製三味線「ゴッタン」の文化があったり、沖縄にも空き缶でつくる「カンカラ三線」が歴史的に重要な位置づけで親しまれています。
私もこれまでウクレレサイズの簡易三味線「シャミレレ」を作ったりしてきましたが、空き缶だけでなく「ペットボトル」などを活用して「ペットボトル三線」を製作しておられる方なども!
さて、今回作ったのは、
「紙のように薄い?!」三線です(笑)
正面から見ると、それほど違和感がないのですが、よく見ると面白い!
なんと胴がありません(笑) ほとんど板状態!!!
紙、というのはちょっとオーバーですが、棹の厚みが2.5センチで、胴の厚みでも
3センチしかありません。
その他の部分は、通常の三線と同じような寸法になっています(^^
デザインは、今回の試作では「三味線」風のラウンドバレル(樽)型の胴にしてみました。
さて、
「こんなので音が出るのか?!」という疑問が生じると思うのですが、もちろん、出ます!
通常の三線や、ゴッタンなどと比べると、たしかに音は小さくなるし、低音部のふくらみも減少するので、「なんとなく軽い、ペカペカした音」になるのは仕方ないのですが、ぱっと見よりも、意外に大きく豊かな音がします。
(音のエネルギーを最大にするために、裏板を張っていません。裏板を張ると、密閉空間が少ないために音圧の干渉が生じてエネルギーのロスが生まれます)
この三線、マンションで大きな音がだせない方はもちろん、あまりに簡素なつくりのために(笑)車に1棹放置しておくもよし、ステージパフォーマンスで破壊するもよし(爆)、いろいろな使い方が生み出せそうですね。
左大文字的には、価格も安いので、ノベルティグッズにできないかなあ、と考えています。
頒布予定価格は
新製品発表記念で¥1980円(送料別)で
どうだっっっ!!!
(2011年3月いっぱいまで。リサイクル材を一部使用します。通常材で作る価格は2500円くらいとお考えください)
欲しい方はどうぞ。