2024年10月5日土曜日

サイレント三線S3を製作しました。

 

 さてみなさんこんにちは。


 まいどおなじみサイレント三線の依頼があったので製作しました。


 




 ベーシックな糸巻きタイプのS3です。


 いわゆる三味線と同じ糸巻と、ギターのようなギアペグのどちらがいいか、というのは本当に好き好きなのですが、


■ 三線糸巻きは、ギア比が1:1(つまり直結)なので、最速でチューニングできる。

■ ギアペグの場合は、細かいチューニングが、いちおうしやすい。


という特徴があります。またこれはおなじことの両面ですが、


■ 三線糸巻きは、すぐにチューニング変更ができる。本調子から二上りへ、など。

■ ギアペグは一度チューニングすると、安定してその位置を保つ。


という面もあります。


 ご参考まで。




 

2024年7月8日月曜日

射的競技、射撃競技のあれこれと、新しいゲームの創出 Snike(スナイク)

 

 さてみなさんこんにちは。


 先日からエアガン(エアソフトガン)をいじっており、エアガンと「競技」「ゲーム」の関係について考えております。


 基本的にエアガンというのは「銃」を模倣したものなので、「銃を使ったゲームや競技」の影響を多分に受けやすいわけですが、その遊び方を純粋に考えると


■ できるだけ遠くの的に当てる

■ できるだけ正確に的に当てる

■ できるだけ早く的に当てる


くらいしかないわけで、実銃のライフル狙撃でも「できるだけ遠くの的に当てる、スコープ動画」とか、「できるだけ正確に的の中心に当てる射撃競技」「できるだけ早く当てるスチールチャレンジ」とかが実在することがわかります。


 的に当てる競技、というのは以上のようにシンプルなので、「正確に中心に寄せてゆく」ということがどうしても基本になってしまいます。


 その意味では「ライフル射撃(ビームやエア含む)」と「弓道・アーチェリー」「ダーツ」などは、用いる道具は違うけれど、「やることは一緒」という範疇におさまってくるわけですね。


 で、「ただ的に当てる」ということがすべてのベースなのだけれど、それでは面白くないので、複雑系が少し増えます。


■ 的のほうが動く(クレー射撃)

■ 射手のほうが動く(流鏑馬)


などのように「動くシステム」が加算されると、ゲームの難易度が少し上がるわけですね。


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 このようにして考えると「え?エアソフトガンの遊び方って、それくらいなの?」となってしまいます。


 ブルズアイの「的」を買ってきて、その中心に当てるとか、空き缶に当てるとか、そういうことを一通りやってしまうと、そりゃあ面白くなくなってきます。やることが少ないからですね。


 その意味では、エアガンを使う「サバイバルゲーム」というのは、一種の大発明だとわかります。敵味方に分かれて、それなりの装備を身にまとい、相手を実際に狙撃するわけですから「的も動くし、自分も動く」という意味においても、射撃系ゲームの完成形こそが「サバイバルゲームである」と言っても過言ではないかもしれません。


 おまけに「弓やアーチェリーを使ったサバイバルゲーム」は想像するだけでヤバそう(笑)なため、けが人が続出しそうなので実現は難しいでしょう。さすがに突起物を投げ合うのは、厳しいものがあるため、ジュール計算がなされたBB弾を打ち合うエアソフトガンでのサバイバルゲームは、安全性の上でも「ギリギリのよくできたゲームである」と言えるかもしれません。


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 しかし一方で、サバイバルゲームは、生身の人間がもろに射撃体験を模して行うため、競技性という意味では課題も多く生じています。

 たとえば「撃たれた人間は自己申告で手を挙げて退場する」といったルールは、意外にもアナログであったり、また審判判定性を欠くため、競技性が低いことにも繋がるでしょう。


 仮にオリンピックにサバイバルゲームが正式採用されたとして、どのように審判してゆくのか、などが「決めづらい」のであれば、それは「ゲームの競技性にそもそも難がある」ということになるでしょう。


 そこで、もう一度「的に当ててゆく」競技にどんなものがあるかを思い起こしてみると


■ すべらせて的に当ててゆくカーリング

■ 鉄玉を的に当ててゆくペタンク

■ お手玉のような玉を的にあててゆくボッチャ

■ ペタンクやボッチャの原点であるローンボウルズ


などが考えられます。


 これらは銃や弓・矢系の標的競技と異なり、「当たった側の相手の玉が動いて、複雑系が形成される」という特徴があります。


 相手(的)に寄せて、終わりなのではなく、そのあとに「目標が動くので、ゲームがさらに展開する」というシステムが、ゲーム性を増加させているわけですね。


■ ビリヤード


 などもおなじく、投擲後の二次・三次展開がゲーム性を増加させていると言えます。


 ところがこのシステム、「弾・矢」などでは、ちょっと採用が厳しいのです。BB弾同士を当てて動かすとか、ダーツの矢をどんどん弾き飛ばすというのは、物理的に、構造的に厳しいので、カーリング/ボッチャ/ペタンクのようなゲームシステムは取り入れにくいことになるでしょう。


 そこで「的同士ではない」ものを想起すると


■ ボーリング


などが考えられます。ボーリングであれば、「アクションを起こしてからの二次展開」はピンがどのように倒れるかで実現されることになります。


 似たようなスポーツとしては


■ モルック


が挙げられます。モルックはカーリングなどのようでもあり、倒れたスキットルの動きで二次展開以降が動きますから、「的に当てる」だけではなく、その後の展開が大きいスポーツだと言えるでしょう。


 実は、


■ 射的


という競技も、すこしこうした要素を含んでいます。射的は「的に当てたらお菓子や景品がもらえるわけではない」からです。「的に当てる、なおかつ、的を倒す」ことが必要で、重心が存在することが複雑系としてゲーム性を高めているわけですね。


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 こうして考えると「エアソフトガン」の面白いところは「的に当てるけれど破壊するわけではない」という点かもしれません。ちょっと射的要素がある可能性も。


 ダーツや弓などもそうですが、「的に当てる=かなりしっかりしたもので受け止めないと、相手が破壊されてしまう」ということが起きます。


 ボーリングやカーリングなども「お互いガチンコで硬いものでできており、ぶつかりあっても大丈夫」という構造になっている場合もあるでしょう。


 そうするとエアソフトガンでの新しいゲームを生み出すには、「BB弾は当てるけれど、相手を破壊しない」ということがイメージされます。

 あるいは射的などのように「相手を重心的に狙って倒す」という要素を盛り込めば、ボーリングのようなゲームは創作できます。


 このあたりを絞り込んでゆくと


「エアソフトガンで、モルック的なことをする」


というのが、新しいゲームの創出に繋がると言えるでしょう。


■ いくつかの的を

■ エアソフトガンで当てる・倒す

■ 当たった的が倒れることで二次展開、三次展開が生じる

■ 正確に的に当てることと、的を倒すことの2通りの意味付けを与える


というのは、かなりモルック的であるということです。


 モルックは倒れた本数でカウントされる場合と、そのスキットルに書かれた数字でカウントされる場合があります。


 エアソフトガンのBB弾は小さいので、「正確に当てる」ことと「ある程度の本数を倒す」ことが両立でき、ゲーム性が高まります。


 あとは、「BB弾が与えることのできるジュール数」と、「スキットル的なものの本数や重量、形態」を絞り込んでゆくことが必要で、ゲームとして成立する形態へとシステム化してゆくのが面白いと思います。


 ゲームの名前は「Snike」(スナイク)


 としたいですね。


 

2024年6月24日月曜日

ゴッタンGTR 発売開始です(^^

 

 さてみなさんこんにちは。


 すでに発表しておりますが、「ゴッタンGTR」の正式な発売開始です。


 


 通常のゴッタンより「短く」「薄い」デザインのGTRですが、全長は2尺5寸タイプで、同幅は60ミリで設計しています。




 棹厚みは15ミリです。ギターっぽいフィーリングを実現しています。


 基本はゴッタンらしく「サウンドホールなし」バージョンですが、サウンドホールを開けて制作することも可能です。



 サウンドホールを開けると↑こんな感じ。


 穴が空いている方が、低音が豊かに響きます。ゴッタンらしいサウンドから、ギター寄りのサウンドへ移行してゆきます。

 もともとサイズが大きいので、ウクレレよりは三味線よりのサウンドです。



<ゴッタンGTR 価格>


■ エコモデル 

 左大文字工房ではおなじみ、廃材を使ったモデルで、価格が安いのが特徴。


 3000円+送料


■ オリジナルモデル

 新材を用いたモデルです。仕様そのものはおなじです。受注生産。納期約1ヶ月


 5000円+送料


■ オプション

 サウンドホールあり、なしで価格は変わりません。デザインもできるかぎりご希望に沿います。

 ただし、サウンドホールありの場合はAIRBASSシステムが搭載されません。



 製作のご希望は左大文字までメールをくださいませ。



2024年6月19日水曜日

突然のエアガンの話 東京マルイ VSR-10 再塗装してみました

 

 さてみなさんこんにちは


 三味線とはすこし外れますが、うちの息子が思春期らしくエアガンに興味を持っているので、おとうちゃんもついつい巻き込まれております。


 息子は10禁のエアガン、おとうちゃんは18禁ということで、中古で買ったVSR-10の塗装に挑戦!


 


 まあ、以前の所持者のこともあるので超ぼかしをかけておりますが、↑こんな感じでバリバリ迷彩に塗装されていたので、元通りというか、それよりかっこよく再塗装いたします。


 エアガンの塗装は初めてですが、そこはほら「三線の人工うるし塗装」をやりまくっておりますので、その技術を転用しております(^^



 自作三線棹のうるし塗りの様子↓

https://note.com/sanshin_ism/n/nfe4b04226d04



 さて、完成品はこちら!VSR-10 Gスペックバージョン ショートバレルです。

 巨大なスコープも、雰囲気重視で乗せてみました(笑)







 いかがでございましょう?!


 何人かの人手に渡って、実際にサバゲーで使われたっぽい中古VSRにしては、きれいに塗装できたのではないでしょうか?(しらんけどww)




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 さて、エアガン界で名銃と謳われたVSRですが、実際にはじめて分解塗装してみて、とても良いなあ!と思った箇所がたくさんあります。


 それは、構造が実にシンプルで、分解や塗装がやりやすいこと!銃の構造が理解できるという意味でも、めちゃくちゃシンプルでわかりやすいです。


 銃身とストック(銃槍)は、ネジ3本外せば取れるし、バレル(筒)部分と機関部分もネジ1本で分かれます。


 今回は


■ ストック

■ トリガーガード

■ バレル(アウターバレル)

■ メタルレシーバー


の主に4個所を塗装しましたが、それぞれかなり簡単に塗装できました。


(むしろ、コテコテに吹き付けられた迷彩塗料を剥がすほうが時間かかりました)


 塗装のポイントは以下のとおりです。


① ストックは、まずラッカーうすめ液を染み込ませた布などで、旧塗装を丁寧に落とす。

② ある程度落としてくると樹脂が侵食されそうになるので、その時点から1000番前後の耐水ペーパー研磨に切り替える

③ 自動車用ソフト99プラサフを丁寧に吹き、


必要に応じて、耐水ペーパー研磨を繰り返す。

④ トリガーガードも樹脂製なので、ストックとおなじ手順。しかし、ここは小キズが少ないので、塗装を簡単に落としておけば削り込みやプラサフはカットしてもOK。塗料の足つきだけ確保しても大丈夫。

⑤ アウターバレルの塗装は、オリジナルが焼付きになっているので、ラッカーうすめ液で外側の旧塗装を落としたら、それ以上なかなか落ちない。それでOK。

 オリジナルの黒塗装のみになった段階で、下地は完成していると考えてよし。

⑥ メタルレシーバーのほうの塗装は焼付になっていないらしく、ラッカーで剥がれてくる。こちらは逆に剥がしてしまい、下地を出してしまってから整えておく。

⑦ メタルレシーバーの下地がむき出しになったら、こちらも1000番耐水ペーパーをかけておく。


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 以上が下地まわりです。

 ソフト99のプラサフは使用感もよく、薄い傷は心地よく埋めてくれます。

 ただ、大きい傷は時間がかかるので、それなりにパテ埋めなども考えてください。


 今回私の塗装では「プラ部分」にはプラサフを吹きましたが、鉄部にはそのまま塗装スプレーしました。


 実際の塗装に使う塗料ですが、良いものをつかってもいいし、安物でも良いです。


 今回私が使ったのは300円台くらいの激安ラッカースプレーの「銀」と「黒」と「クリア」です。

 3缶で1000円くらい!激安ですな。


 とにかく「うすーく、丁寧に」吹いてゆけば、それなりにきれいに塗装できます。

 一気にやらないで、半身ずつ乾くのを待ちながら吹けば、乾いたあとに反対側が手で持てるので、らくに塗装できます。

(粗くたいなあ)


 最終的にクリア塗装で「保護」しますので、どこかに触れたりこすれたりしても、塗装が剥げにくくなります。

 クリアさまさまですね!


 ストックは「つやなし黒」にするか最後まで悩んだのですが、まあ、こすれても落ちないほうを優先して、つやあり系でまとめました。



 三線の塗装も同じですが、なんせ下地・下地・下地!!

 あとは研磨!研磨!研磨!です(笑)


 エアガンの場合は、あとからの研磨はそれほど必要なさそうですが (^^


 というわけで、今後もなぜかエアガンの話が紛れ込むかもしれません。


2024年6月13日木曜日

第一回 ゴッタン座談会 に参加しました (動画あり)

 

 さてみなさんこんにちは。


 最近は三線に加えて、ゴッタンがらみの発信も増えつつある左大文字ですが、先日はゴッタン好きの仲間と一緒にyoutube向け「ゴッタン座談会」動画の撮影に参加しました。


 なんとかゴッタンについて知ってほしい!演奏人口が増えたらいいな!ということで、ゴッタン好きのみなさんが集まるサークルに参加しています。


 


 というわけで「第一回」目の顔出し座談会が開催されたので、ぜひみなさんもご覧になってくださいませ!


 今後もゴッタン関連の情報は随時出してゆきます。


 ご期待くださいね!



2024年5月26日日曜日

友達でいいから(高橋由美子)を弾いてみました。

 

 さてみなさんこんにちは。


 南くんの恋人、という(原作は漫画)ドラマがリメイクされるらしく、すこし懐かしくなったので、当時の主題歌「友達でいいから」を弾いてみました。



(友達でいいから)


 「南くんの恋人」は、もともと内田春菊さんの漫画で、実は4回もドラマ化されているそうです。1994年の2回めのドラマ化が高橋由美子さん主演で、主題歌もヒットしました。


 武田真治くんが全盛期のころで、草刈正雄さんも、とてもよい父親役が似合っていましたね。


 というわけで、三線コードバージョン。


 高橋由美子版のキーと、今回のキーと、原曲(TAMTAM)版のキーと、実はすべて違います。


 この曲、名曲すぎて原曲もとてもよいので、高橋由美子版しかしらない人はぜひオリジナルを聞いてみてください。


 楽曲的にはオーソドックスなカノン系進行のメロディで、三線コード弾きでとても弾きやすいです。初心者の練習用にもよい曲だと思います。


 カノン的に「F」の箇所が「D」や「Dm」でバリエーションになっています。そのあたりも心地よいですね。

2024年5月25日土曜日

ヒノキ 一枚板を大量に入手しました!

 

 さてみなさんこんにちは!


 今日は、「ヒノキの一枚板」を大量にゲットできたので、ウハウハです!


 


 この板、厚さ数ミリで、なおかつ幅が200ミリ近くあるので、なんとそのままで


「ゴッタンや木製三味線の表板・裏板が取れる」


というステキな木材。


 なかなかこの幅で厚みが薄い板というのは入手しにくいので、本来であれば「自動カンナ」と呼ばれる巨大な台に通しながら、厚みを削ってゆく必要があります。


 つまり、製材所とか、木工の専門家でないとなかなか製材できないのですが、今回は某製材所さんの出物があったのでゲットしました(^^


  コロナ前に実施していた兵庫県立丹波並木道公園さんのイベント「シャミレレ講座」では、わざわざこの数ミリのヒノキ一枚板を特別に製材してもらっていましたが、講座が終了してしまったので残念です。


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 というわけで、これからしばらくは「ヒノキ一枚板仕様」のスペシャルな楽器が作れますので、楽しんでみたいと思います!