ワタクシは、基本三味線・三線界隈でひっそりと生きているのですが、実は細棹三味線のほうは、皮の張替えにやたらお金がかかるので、もうあまり弾いておらず、もっぱらゴッタン系ばかり手に取っている毎日です。
三線もおなじく、本皮の棹はいよいよ全部破れてしまい、現行弾いているのは、人工皮&二重貼りばかりになっている始末です。
とまあ、こうなるのは半ば当然で、本皮仕様にするだけで、あるいは張替えだけで約数万円かかるものですから、下手すると一番安い三線あたりが買えてしまうという状況!
純邦楽や、本気モードの和楽器はお金がかかるのでなかなか敷居が高いという気もします。
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さて、そんな中、ネット界隈やポップスの分野で「和楽器バンド」なるものが人気を博しているみたいですね!
https://www.facebook.com/WagakkiBand
和楽器を名乗るだけあって、三味線やら筝やら、尺八やら、ついでにギターやらベースやらも織り交ぜて和洋折衷で弾いておられるようです。
そういえば昔「THE家元」というバンドがいましたがあれの再来みたいなもんでしょう(笑)
ついでに、草創期の「カブキロックス」も和楽器混成バンドだったようですが、これは完全にエレキ化されています。
ちなみに、THE家元は長唄系からのアプローチ、カブキロックスはもちろんギター系からのアプローチでした。
そういう意味では、和楽器バンドさんは、筝と尺八がいるので、やはり「三曲系(地唄系)」なのかなーと言いたいところですが、
三味線だけがなぜか津軽系
という、やっぱりな(^^;;;路線です(笑)
あえて言わせていただきましょう!
三曲出身の三味線ロック野郎!出てこいやーーー!!!!
・・・はあはあ。筝曲といえば地唄系、尺八といえば地唄系なのに、なんで三味線の地唄系奏者でてこないんじゃーーー!という魂の叫びです。
あ。そういえば、
そういえばいました。
三曲出身で、ロックも弾く三味線弾きが。
・・・・ワタクシ、左大文字堯司、左大文字山の麓な某大学で三曲系部活動に励んでいた過去がありましたな。
あの頃は、筝曲パートのお姉さん方が恐ろしかったのですが、今でもそうなのでしょう。おそらく。
筝曲を弾く怖いお姉さま方 + 変人もしくは変態の尺八パート + 中庸なようでいて、何も言えない奴隷的存在の三味線パート。
それが三曲の構成でございます(←嘘です)
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技術的なことを言えば、和楽器の音というのは大変に洋楽器、それもエレキ系と相性が悪く、和楽器の音は基本的にかき消されてしまうので演奏やミキシングは難しかろうと思います。
また、和楽器ブームみたいなのは、起きては消え、起きては消えするので、これまた難しい問題ですね~。
とりあえず、邦楽に興味を持ってくれる人口が、一定数は増えたり、でもまた消えたりするのがお決まりのパターンなので、それもまた良しというところでしょうか。
左大文字流でも、和楽器をバンド活動に取り入れておられる方に、いろいろと弾き方を伝授したりしていますが、私個人としては、あまり他の楽器とあわせて演奏したものをyoutubeにアップしたりはしていません。
イメージとしては、三線のコード弾きは、フォークギターの弾き語りに近いので、アコースティック中心で、かつ楽器はひとつ、というスタイルが中心なのです。
三線コード弾きを、もしバンドの中でやったとしたら、ギターがカッティング弾いているのとビジュアル的にもサウンド的にもほとんど見分けつかんだろうなあ、と思います(笑)
まじで、ここは笑うとこで、本当に音が消えてしまうであろうと想像できるわけで。
そういう難しさを乗り越えながら、邦楽ブームが一定続けばいいなあ、と願ってはいるんですけれど(^^
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