2025年12月16日火曜日

ロングトーン奏法とはなにか?

 

 さてみなさんこんにちは。


 連日のように「ロングトーンカズー」についての情報をお届けしていますが、それほどまでにこの楽器は「面白い」「すごい」「めっちゃ楽しい」ので、ワクワクが止まりません(笑)


 このロングトーンカズーを吹きこなしたり、普通のカズーの音色をよりよいものにするには


「ロングトーン奏法」


という技術を推奨しているわけですが、あらためてこの演奏法について解説しておきましょう。


 ロングトーン奏法の簡単な解説は、すでにYoutubeでも語っているので、ぜひそちらもご参照ください。




 

 

 まず「ロングトーン」とは、歌などを歌うときに「長く」発声を持続させることを意味します。

 

一つの音程を一定の音量と高さで長く伸ばし続ける発声(または演奏)技術のことです。”

 

 この時、初学者は8秒くらいは持続できるように練習するそうです。

 

  次に、なぜカズーの演奏で「ロングトーン」が必要かというと、

 

『カズーは普通の声でも鳴らせるが、息の流入量を細くしてコントロールしながら、その状態で声を出すことで、とても良いカズー音に変化する』

 

からです。

 

 動画の中でも説明していますが

 

■ 人間の声の成分にビリビリ音を付加するのが、カズーという楽器

 

であるのに対して

 

■ 人間の声の成分がのこっているほど、可笑しくてファニーな音になる

 

という結果が伴います。そこで

 

■ 息の流入量を細くすることで、 人間の声の成分を減衰してやると


■ 純粋な音程の成分とビリビリ音だけが出てきて、サックスやクラリネットのような音になる


ということなのです。

 

 そして

 

■ 息の流入量を細く長くするには、口の形を細くしてやればよい

 

ということでもあります。

 

 

==========

 

 さて、「口の形を細くして、息の流入量をコントロールする」というのは、実はすべての管楽器に共通するしくみでもあります。

 

 リコーダーを小学生のときに吹いたことがあると思いますが、思い出してみてください。

 

 息を強く吹き込んでしまうと「ピー!!」と甲高い音がして、楽器としてきちんとした音色になりません。

 

 そこで、息を細くして、流入量をコントロールする必要があります。

 

 また、リコーダーの吹き口は、とてもわずかな隙間でできており、もともと流入量をできるだけ制限するようになっていますね。

 

 フルートを吹く女性を想像してもらってもよいですが、口元を尖らせて「できるだけ細く息を吹き込むように」していると思います。

 

 尺八を吹く男性もそうですね。

 

 サックスやクラリネットなどは「大きくマウスピースを加えている」けれど、サックスのリードそのものがついている箇所は、ごくごくわずかな隙間をつくって振動させます。

 

 トランペットやホルンも、唇を押し付けて細く息を吹き込むことで、唇と吹き口の間にわずかな隙間を作って振動させます。

 

 つまり、

 

■ すべての管楽器は、わずかな隙間、細い吹き口に細く長く息を吹き込むことで鳴らす

 

ものだといえるわけです。


 もちろん、迫力ある演奏のためには、息の流入量を増やす場面もありますが、基本はおなじなので、音が破綻しないギリギリのところでコントロールしているわけです。

 

 これらの管楽器の奏法は「ロングブレス」と呼ばれたりします。 


 ロングブレスは「息を長く吐く」ことで、楽器の持続音を長くすることでもありますが、カズーの場合は、息を細く長くしなくても音が破綻せず、むしろそっちのほうがおもしろい音がするので、誰も気づかなかったのでしょう。


 そうです!


 カズーも管楽器である以上、「ロングブレス」的な吹き方をすれば、「良いサウンド」が鳴るのは当然なのです!


 ちなみに、カズーの場合は「ブレス」だけだと音がまったく鳴りませんので(笑)、声を発しないといけないため「ロングトーン」奏法、という呼び方にしております。


 というわけで、カズーやロングトーンカズーも


「良い音色を出すには、ほかの管楽器と共通の原理になっている」


ということがわかったと思います。


 ぜひ、マスターしてみてください。

 

 

 



 



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